療育の先生 厳しすぎる現実

高時給パートの面接に行ってきた。職場環境は、言葉を失うほど劣悪だった。高時給には、訳があった

↓これの続き

療育の先生

私は6年間、専業主婦である。育児は手を抜かず、向き合ってきた自負があり自信があった「自分が得意なことを活かしたい」と療育の先生に応募した

皆様は「療育」この言葉で、どんなお子様を想像するだろうか?
私は「目も合わせられて、言葉も話せて。勉強が分からないお子様のフォローかな?指導かな?」と思って応募した。しかし、違った

保護者・親御様の心・体を軽減することが仕事

面接の時に、面接官の方が口を酸っぱくして、何度も言葉を変えて伝えてきた言葉である。最初は「なんか、大袈裟な方だな」なんて軽く捉えていた。しかし、面接を終え「現場にご案内します」 現場は凄まじかった

重度?知的障害児 寿司詰め状態

狭い部屋に、10人ほどのお子様がいた。しかしその部屋は、おもちゃなどは一切なかった。椅子などもなかった。机もなかった。私は言葉を失った。

◯床で寝そべり、自らのズボンとパンツを一緒に下げようとする男の子。身長は165㎝ほどで、体格は大きかった。しかし、一切発語は無く、ずっと「あー、あー・あー‼︎‼︎」とクッソ大きな声で叫んでいた。教員2人がかりで「人前では、パンツはおろしません」とゆっくり言い聞かせていた。もう彼は、半分お尻がでていた。しかし、お子さんの体が大きいので、女性教員は顔を歪めながら押さえ込む状況だった。

その男の子が、私に握手を求め手を伸ばしてきた。私は、少しでも暴れている状況を変えれるならと「こんにちは」と握手した。しかし、その手は濡れていた。次の一瞬、彼は私の腕をギュッと掴んだ。力が強く痛かった。その後、彼の顔が私の顔に迫ってきた。この間ものの、3秒ぐらいである。

彼は、握手して私にキスを迫ったのだ。教員2人が男の子の隣にいたので、すぐに「やめようね」と教員2人で肩を持ち止めたので、私はキスされることはなかった。私も身を引いて回避した。間一髪だった

びっくりしたし、何より怖かった。え???頭 真っ白である

そして私の腕を離した後、彼は「あーあーあ」と言いながら、握っていた手をなめていた。ああ、唾液で手が濡れていたのか・・・。私はその手を握ったのだ。絶句。私は「手を拭いてから、握手をしようね」と返答するので精一杯だった。もうこの時、私はかなり精神的に追い詰められていた。

冷静に部屋の様子を見回した。椅子や机がないのは「投げて怪我する危険を避けるため」と理解した。また、女性教員の髪を、ずっと舐めるお子さんもおり、先生方も舐められるたびに「やめようね」と優しく諭していた。人間が、他人の髪の毛を。ベロベロ舐める状況なんて、初めて見たので。驚きすぎて目が点になった。

女性教員には共通点があった。皆、髪がショートなのである「ああ、ポニーテールしていても、髪ゴム外されたり髪を掴まれて、引っ張られて痛いのを防ぐためなんだろうな」と思った。職員の方が「セクハラです」なんて言える状況ではなかった。忍耐の最上級レベルが求められる。

そう、私が思っている以上に「言葉を話すことが出来ない・知的レベルが赤ちゃんレベルだが。体や見た目は普通のお子様」が そこにぎゅっといた。

私の育児経験のイヤイヤ期?癇癪??での対応は、霞む程だった。生優しい悩みだったのだな。上記のお子様と少しでも離れないと、親御さんのメンタル、すぐに壊れてしまうだろう。

重い知的障害のお子様。生き方

やはり言葉が話せない、でも体は普通に元気!なので、ぽっちゃりしたお子様が多かった。やはり多動?大きな奇声を発すると、なかなか公園でも遊ばせにくい。親御さんも疲れてしまい、連れていかないとなると。部屋の中で映画を見たり・お菓子をあげたり・部屋が中心の生活で、運動不足だと肥満にもなる。

私の担当

私は昼間の時間帯に応募したので「就学前の発達障害の幼児さんの。面倒をみる」ことが中心になりそうだった。まだ、お子さんが小さい発達障害のお母様は。なぜうちの子が、知的障害があるのか?と受け入れられない方が多いので。そこのメンタルケアも、お願いする形になりますと言われた。

時給 1,300円にしては、相談内容が重すぎる。

気軽に「私にも4歳・6歳の子供がいて〜」なんて言えないなと思った。

働く上でいいなと思ったところ

◯発達障害のお子様を、ご自宅まで車で送迎することが業務の一部なので。車の運転に集中すれば良いのなら、少し気が楽。運転はまかして・・・

◯やはりタイトな仕事なので「9時〜14時で。今週は週3日で」など時間の融通がきくのは大きい。しかし、働く上でかなりの覚悟を持って挑むべきだなと痛感。私の育児経験なんて。どうでもよくて。目の前のお子様に全力で。全身全霊で尽くすことが求められる。

怒涛 施設見学 1時間

あっという間に1時間が経過した。普段通っているスーパー。専業主婦の私からすれば「賑やかだな」と思って通っていた。しかし面接後にスーパーに寄ると「めっちゃ静かだな」と感じた。大きな声に1時間で、慣れていた。

いや、時給のわりに大変すぎない?????

これが正直な感想である。慣れてきたら近場の公園にも、預かっているお子さんを連れて行って貰いますと言われた。いや、それなら。我が子ときたいわ!!など思ってしまった・・・

そう、私みたいな考えのやつは。採用 落とされて当然である

重度知的障害児さんは。家と施設の往復

だから、普段生きていても。見かけないのである。ああ、そうか 見かけなくても。みんな 彼ら・彼女らなりに生きていた。もうずっと一点を見つめていたり、大声をあがているだけだったりと。一見すると「何がしたいのか、よく分からない」状況だ。それでも彼ら・彼女らなりに好きなことや、楽しみを見つけて生きている。

帰宅して我が子が、おかえり〜と玄関までお出迎えして、ギュッとしてくれた。もはや、この時の私は感情がぐちゃぐちゃだった。

当たり前が。当たり前じゃないんだ。座って話を聞けたり、それは当たり前ではなかったんだなと。放心状態で、私はソファーに腰掛けた。私の異変を察知した我が子が「お母さん、大丈夫?」と側に寄り添ってくれた。

ああ、我が子が天使にみえる・・・・ 比較する自分にも嫌悪して、また疲れた。




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