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キャンティの丘でランチ

前日の続き。


村で唯一開いていたレストランが、ミシュランに認められたお店でした。普段なら入らないけど、これもご縁と思いお邪魔しました。アジア人が珍しかったらしく少し驚かれましたが、落ち着いた雰囲気で、テーブルセッティングも素晴らしく、丁寧なお店でした。


店内

味も申し分なく美味しい。鴨のラグーを和えたパッパルデッレ。鴨の脂ならではのまろやかさが、手打ちのパスタと絶妙に絡んでいました。とても丁寧に煮込んでいるのだと思います。パスタのコシも素晴らしかったです。ワインのコレクションも豊富だったので飲みたかったけど、帰りに道を間違えるといけないので、控えました。



鴨のラグーを和えたパッパルデッレ

代わりにデザートに好物のティラミスを。珍しく薄く削ったチョコレートがかけてありました。生クリームの味が効いているザバイオーネとバランスを取っているのだと思います。全体の味がまとまっていて、こちらも美味しかったです。



ティラミス

フィレンツェとシエナの中間地点にある村なので、両方の料理を組み合わせて提供してくれます。観光客向けでない従来の地元料理です。よくフィレンツェの人が、本物のフィレンツェ料理を食べるには観光地化していない所へ行かないと駄目だと言うのは、まさにこの事だと思いました。

ここは交通の便も良くなく、現代の時間の流れからは切り離されたような場所です。だからこそ良いものを保ち、その場所ならではの経験を提供できるのだと思います。ミシュランがこのレストランを評価するのも納得です。

トスカーナを巡る際の参考になさってみて下さい。

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