見出し画像

体験レポ | 東京の秘境で滝行

人生三度目の滝行をしてきました。

一度目の滝行は仕事で。
二度目の滝行は趣味で。
三度目の今回は僧侶(夫)のアテンドです。

今回向かったのは檜原村にある九頭龍の滝。
御朱印で有名な九頭龍神社にゆかりある場所です。

MapItからお借りしました

行場に向かうまで

JR武蔵五日市駅からバスに乗り、行場を目指します。

険しい山道、ほぼ貸し切りの車内、緑に覆われどんどん薄暗くなる車窓。山肌から飛び出す枝葉を蹴散らしながら、バスは猛スピードで進みます。

東京とは思えない山深さに募る不安とバス酔い。滝行前の修行のような1時間を過ごして終点の数馬に到着です。

夫「これさ…滝入ったら風邪ひかない?」

その日の東京の最高気温は37度。
数馬の気温は28度でした。

肌寒さに匹敵するひんやり感の中、まずは九頭龍神社で参拝。神様にご挨拶をしてから行場・九頭龍の滝へ向かいます。

なかなかな急勾配の坂を上ること数分。車数台分の小さな駐車場に張られた二つのテントが目に飛び込んできます。ここで男女に分かれて着換えを済ませます。

男性はふんどしを借りることもできます。夫を含めご一緒した男性陣はもれなくふんどし姿でした。

えぇ、かなり気合が入ってます。

ちなみに今回ご一緒したのは、柔道部に所属する大学生AさんBさん、YouTubeでこの滝行を知ったと言うCさん。全員で5人の滝行でした。

九頭龍の滝とご対面

明らかに機能していないバリケードを超え、崩れそうな足場を進み、ようやく九頭龍の滝とご対面。

滝行HPからお借りしました

滝のコンパクトさに見合わない猛烈な轟音が響きます。声がかき消されるほどの滝の唸りに一同へっぴり腰。しかも滝の近くは酷寒です(笑)

「「「ふんどしやめときゃよかった」」」

男性陣の心の声が駄々洩れな中、気持ち程度の準備運動をして滝に入ります。

ここでは、三度滝に入ります。

一度目は滝つぼでお清め
二度目は祝詞を唱えながら
三度目はご利益を授かるために

お清めでは、住職が唱える般若心経を聞きながら肩までしっかり水に浸かるのですが、正直、これが一番過酷でした。

水の中でもはっきり見えるくらい男性陣の体がガタガタと震えていましたし、滝からあがっても寒くてまともに会話ができないのです。

夏とは思えない水の冷たさを思い知り、自然への畏怖が一気に高まる一同。そんなことはお構いなしで、住職は淡々と滝行を進めます。

いざ滝行

簡単な作法と祝詞を教わってからいよいよ滝にinです。

ちゃんと作法を守らなきゃ…と滝に入るのですが、入った瞬間その気持ちは滝つぼへ叩きつけられます。

視界は滝で真っ白、聴覚は轟音のみ、頭と首にはむち打ちレベルの連打、滝の勢いでまともに立っていられないという命の危機。一瞬にして想像を絶する極限状態に放り出される訳ですから、作法がどうだのと言ってられないのです。

でも不思議なもので、滝に入る回数が増えるにつれ命の危機よりも心地良さが勝っていきます。全行程を終える頃には視界がよりワイドにクリアになった気がしました(笑)

滝つぼに入って冷たさにドン引きしていたAさんBさんも、終わりにはスッキリとした表情で「もっかい入りたいくらいですね」と言っていました。

達成感と爽快感に浸りながらテントに戻り着替えを済ませ、解散です。バス組は近くの温泉「数馬の湯」まで車で送ってもらいました。

不思議体験

そうそう、滝行中に不思議な光景を目にしました。

僧侶(夫)が三回目に滝に入っている間、滝の流れから龍のような大きな影が現れて夫の頭をパクっと飲み込んだのです。獅子舞が小さい子の頭をパクっと食べるあんな感じ。

その日は最初から曇天。行場全体が薄暗かったので突然雲の影が滝に映ったとも考えにくく…ハッキリ龍の頭の形をしていたのが今でも目に焼き付いています。

九頭龍神社一体は霊験あらたかな場所で、見えないものが見えたり色々あるそうです。なので、僧侶が滝の主に気に入られた瞬間を拝むことができたのかも?しれません。

最後に

龍神の滝での滝行の詳細はこちらから見れます↓

東京とは思えない大自然の中、滝と一体になるのは気持ちが良いものです。
水に流したいことがある方はぜひ試してみてください。



わたしのnoteを楽しんで頂けていたら嬉しいです。あなたのサポートが次の記事を書くエネルギーになります。感謝の気持ちを込めて。