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24、ミクロでSDGs先進国を突き抜ける!

では、最後の最後に。私たちはどうしたら良いのでしょうか? いきなり政治や社会を変えることは難しいので、やはり動けるのはミクロレベルです。

ミクロレベルでSDGsに取り組む

でも、それでいいのだと思います。何でも最初は小さな声・小さな動きから始まりますから。まずは、SDGsのなかでピンとくる項目があれば、その項目に対して自分なりにできることを考えてみると良いかもしれません。商品やサービス開発であれば、いくつかの項目に対する取り組みを組み合わせられたら、とても面白い試みが生まれるはずです。

そうなると、ミクロレベルでSDGs先進国を突き抜けることができます。最初はミクロレベルでも真剣にSDGsの課題に取り組めば、逆にSDGs先進国をインスパイアすることができます。

声は届く

たとえば、日本のオリンピック委員会の問題は海外のメディアでも報道されていました。デンマークのニュース番組でも報道され、私は番組制作のために通訳・翻訳サポートをしていたのですが、そのときに何よりも番組制作担当者が注目していたのは1人の大学生の声でした。

現役大学生でありながらジェンダーの視点から日本をより良くするために声を上げ、仲間とNO YOUTH NO JAPANという団体を立ち上げた能條桃子さん。結果的には15万筆以上の署名を集め、会長が交代するという結果につながっていきました。番組制作者は、能條桃子さんにインタビューし、彼女の想いや考えにスポットライトを当てていました。

ここに、番組では放映されなかったのですが、私がとても感動した能條桃子さんの言葉をここに載せたいと思います。

「希望を持てた2ヶ月で、日本も変わることができるんじゃないかと思ったし、私もその一部になれるんじゃないかと思いました」(能條桃子・2020年3月27日)

この言葉を聞いたとき、私は心が震えました。人口1億2000万人以上の日本に暮らしていると、社会はとてつもなく大きく感じられて、社会を変えるなんて到底無理だと諦めてしまいたくなります。けれど、実際には、最初はたった1人の声が日本社会を少しずつ変え、しかもその声が海外にまで届く時代になっているのです。

そのほかにも、現在、私が制作サポートをしているデンマーク人の映画監督が日本のある若者の想いと活動を取材して映画制作を進めています。また、若者に限らず、デンマークでは日本人の作家・建築家・アーティスト・ブランドなどに一定の関心が集まり、ファンができています。日本関連のイベントに行くと、デンマーク人も数多く足を運んでいて驚くことがあります。

「一個人」「一企業」「一組織」は、無限の可能性を秘めている

そういった様子を見ていると、「個人の力」「一企業の力」「一組織の力」というのは、じつは、私たちが想像する以上に計り知れない力を秘めているのだと実感します。

今は個人と個人がつながる時代。私たちの想いはインターネットを通じて広がっていきます。ですから、真剣にSDGsに取り組み、想いや活動を時代に合う形で伝えれば、必ずその価値は伝わります。

世界に暮らしているのは「人」です。私たちが想いをもって行う活動は「人」を通じて広がり、国境を超えたはるか彼方にいる「人」に届きます。

「想い」が届く世界

私たちはいま「想い」が届く世界に生きています。

あなたの「想い」を伝えてみませんか?

あなたの「想い」を実践してみませんか?

きっと、その先には、温かな繋がりがあり、豊かな世界が広がっているはずです。


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