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どういう風の吹きまわしか

海外留学中の娘は用事が無い時には連絡して来ない。これは当たり前。では、用事がある時というのは?TOP3は、1位:欲しいものがある時、2位:頼みごとがある時、3位:相談ごとがある時、となっている。

コロナ禍で授業がリモートになることが多く、さらに長期休暇でも帰国も旅行も出来ず、暇を持て余した時に、番外編で、ただしゃべりたいだけ、というのもあったりして、嬉しい。そしてこのたび、さらに嬉しいことがあった。どういう風の吹きまわしか、「ママがよく作るごはんのレシピ本とかある?」とメッセージが来た。

大体において大雑把で自己流の私が参考にしているレシピなどあるはずもなく、「ない」「すべて創作だから」と答えると、「じゃ、作ってー、これから」と。何のためかな?と分からずに「基本的なものとか?」「それ見てあなたが作るの?」と聞くと、「そう、いつか作るために」とのこと。おお!

中学3年から留学することになり、少しなにか教えておかねば、と思い、一緒に作ったりはしたものの、ちゃんと料理を教えたことはなかったし、まず何より、一緒にキッチンに立つと、食事の支度でもお菓子作りでも、どういうわけか喧嘩ごしというか、スパルタとでも言うのか、になってしまい、楽しく一緒に料理♥という雰囲気を保てたことがなかったことを思い出した。

そんなダメ母な自分を振り返ったりもしながらも、この急な申し出が嬉しくて小躍りしそうになった。さて、なにから伝えよう、と思うとなかなか難しく、思いつくままに、一度として同じ味の料理が並ばない、わが家の名前のない料理たちをカテゴリ―毎に、話して聞かせるように書いていってみようと思った。

クックパッドや、もっとちゃんとした料理人の方々のレシピなど、オンラインではなんでも出てくる今日、「ママのよく作るごはん」をどうやって作るのかきいてくれたこと、こんなに嬉しいことがあろうか!次に一緒にキッチンに立つことが出来たら、きっとふたりで楽しくやれそうだ。


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