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【絵本紹介】新学期はまず楽しい絵本から!~思わず笑顔になれる絵本5冊~


新しいクラスが始まって一週間。
読み聞かせは、もうされたのでしょうか。

読み聞かせのよさはいくつもあるけれど、何といっても

楽しい時間を共有する

ことは、学級経営上にもとっても大事なこと!

そんなわけで、今回は「理屈抜きで楽しい!」絵本のご紹介です。


■もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう(土屋富士夫 作  徳間書店)


もっちゃうもっちゃうもっちゃうもっちゃう……

デパートにやってきたひでくんは、トイレに行きたくてそわそわもぞもぞ。せっかく行ってみたトイレは工事中で、他のトイレを探すひでくんですが、なんとまあ意外な展開が次々起きて、読み手も一緒にハラハラドキドキ。
ひでくんの「もっちゃう」は、無事解消されるのかな?

奇想天外なお話の展開、ある意味「変化のある繰り返し」ですよね。
子どもたちもにこにこしながら聞いていました。
最後の最後まで飽きさせない、オチまでついている楽しい絵本です。

何より「トイレに行きたい!」という場面設定が身近で共感できるんですよね。


■うろおぼえ一家のおかいもの(出口かずみ 作  理論社)


うろ覚え一家はほんとうに何でもうろ覚え。
お買い物に行ったはいいけど、いったい何を買うんだったっけ……?

次々と出会う人からヒントをもらい
「ああ、そうだった!」とお買い物をするけれど、なんかどれもちがうような。

お目当てのものは買えたのかな?


いやあ、「うろ覚え」もここまで徹底しているとはすごいですね。
ツッコミどころ満載で、子どもたちの反応もよかったです!(大阪だから?)

2年生はお買い物の場面で
○○じゃない?
きっと××や!
と、ああだこうだと盛り上がりました。

ちゃんと覚えていなくても
買ったものが違っていても
目くじら立てて怒ることなく進んでいくうろおぼえ一家のおおらかさが、笑顔になれるんですよね。



■まいごのワンちゃん あずかってます(アダム・ストーワー 作  ふしみみさを 訳  小学館)


ある朝、リリーは庭にすてきなものを見つけました。
それは、リリーがずっとほしかった……ワンちゃん!

でもそのワンちゃん、やたら大きいし、芸はできないし、歩くのがきらい。それでもリリーは喜んで飼おうとしますが、お母さんに「飼い主がいるはず」と言われて、
「まいごのワンちゃんあずかってます」
とポスターを描き始めます……。



とても大きい「ワンちゃん」を見るなり、2年生は
「くまやん!」
「ワンちゃんちゃうやん!」
と笑いが起きていました。
表紙裏の見開きに描かれている新聞記事が実は伏線になっているので、それでピンときた子もいましたよ。

最後にオチ?もあって、子どもたちは最後の裏表紙の見返しの新聞記事も楽しんで聞いていました!




■かんぺきなこども(ミカエル・エスコフィエ 作  マチュー・モデ 絵  石津ちひろ 訳  ポプラ社)


マカロン夫妻は、はじめて<こどもストア>に出かけました。
「かんぺきなこどもって、おいてらっしゃる?」
一人だけ残っていたピエールを連れて帰ったマカロン夫妻でしたが……。



表紙に描かれているのは、ショッピングカートに入った男の子。
そしていきなり登場する<こどもストア>。
もう、冒頭からいきなりつかまれる展開です。


店員さんも「みなさん、かんぺきなこどもを欲しがるんですよねえ」と言っていましたが、実際のところ、我が子が「かんぺきなこども」なのって、どうなんでしょうね。

読み終えたら裏表紙も見せてあげてくださいね。
家族について、ちょっと考えさせられるお話です。



■ようせいアリス(デイビッド・シャノン 作  小川仁央 訳  評論社)


わたしはアリス。ようせいよ!
でも、まだみならいのようせいなの。
まほうのつえとまほうのじゅうたんをもっていて、パパをおうまさんにかえたり、ときどきすがたをけしたりするのよ。



……いやあ、楽しい!
ミッキー・マウスのせりふじゃないですが、「イマジネーション!」の力はすばらしいです。
アリスの魔法の数々って、見習いならではのもので、それがとっても楽しいのです。

読んでいて、わくわく笑顔になれる一冊です。




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電子書籍を出版しています。

主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。


それぞれの季節に合わせて読み聞かせできる絵本を紹介しています。


子どもたちにも人気の、読み聞かせで鉄板ともいえる絵本を紹介しています。
なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。


2021年9月に出版した、初めての電子書籍です。
子育て中であり仕事にも忙しかった小学校の先生の私が、少しずつ意識を変え、生活を変え、夢を叶えていったお話を書いています。





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