先生、勉強を楽しいと思っていますか?
みなさま、こんにちは!
先日、我が家の二刀流(ハイブリッド)学習者の小5の息子が、算数のテストで裏表ともに0点を取ってきました。
週3日登校、週2日ホームスクーリングをしているので、学校に行っていない2日間分の内容は抜けていて当然。
しかしながら、アニメでしか起こらないであろうと思っていた現象を実際に目の当たりにして、内心焦りを覚えました。
その出来事の記事はコチラ↓
息子の課題は、内容を理解していないことではなく、
わかっていないことがわかっていない
ということ。
そのテストは小数同士の割り算でしたが、本人はわかっていると思っていたそうで、0点は何かの間違いだと思ったそうです。
(そして本人は全く気にしていない様子。笑)
この『わかっていないことがわからない』を解消するために、先週から我が家でQNKSを取り入れ始めました。
Q → 問い N → 抜き出し K → 計画 S → まとめ
一旦ホームスクーリングはお休みし、学校の算数の授業毎に、その日学んだことをQNKSを使い振り返ってもらいました。
次の単元は息子の得意な図形なので、QNKSまでやらなくとも理解している様子ではありますが、『客観的に現在の自分の理解度を認識する』というとても良いトレーニングになるので、しばらくは続けていこうと思っています。
0点をとったテストでQNKSをまわすと、このような事が見えてきました。
① 小数同士の割り算の解き方を理解しきれていなかった。
② 文章題をよく読んでいなかった。
そのため、①はもう一度復習し、1日1問ひっ算を解き定着を図ることにしました。
②については文章題だけのドリルを購入し、同じく1日1問、今も解くようにしています。
0点から1週間経ちましたが、きっと同じテストを受けると7割はとれるのではないかな?
というところまで来ています。
ただ、ここで疑問を持ちます。
私も息子も、全然楽しそうではない
のです。
学ぶ楽しみというより、日々やりたくもない筋トレに励んでいるようなこの感覚。
自分の子どもの頃を思い返してみても、ずっとこのような感覚だったな~と思い出しました。
このままでは良くない。
もし苦手な小数を表面上克服したからといって、
『もうやりたくない』
そう思った時点で、『やらなかった方が良かった』というくらいの負の遺産を背負ってしまうからです。
できないはできるようになっても、嫌いを好きに変えることはとても難しいからです。
さらに疑問が湧きます。
家庭でシェルパ(先生)役の私は、果たして算数の楽しさがわかっているのだろうか?
応えは、即答でNoです。
私はずっと算数や数学を得意としてきましたが、決して数学そのものを理解できているわけではなく、膨大な公式を暗記しただ試験のために解いているだけの子どもでした。
数学を楽しいと思ったことは一瞬たりともなく、得意なのにアレルギーという日本人あるあるの状態が今も続いているということを、私自身QNKSをまわしてみて認識したのです。
PISAの結果でも出ています。
日本人の小学生~高校生は、数学のリテラシーは他国に比べて高いにも関わらず、
数学が嫌い
数学が苦手だと思っている
という子どもが多く、世界でもとても珍しい結果となっているのです。
一方他国(他国といってもたくさんあるので一括りにはできませんが、主に欧州や中東)では、『数学が得意だと思う』と答え子どもの点数は日本の子供達よりも低いものでした。
このように、解けたという結果を重視するあまり、プロセスがいかにないがしろになれているかが見てとれます。
そこで、算数が楽しくないと思う根本的な問題は息子にあるのではなく、私自身にあると考えました。
私が算数を楽しいと思えるように、学び直そう!!
そう決意し、我が家のホームスクーリングで毎度お世話になっているNewtonの算数版を購入してみました。
これからこの本で学んでいこうと思いますが、私が算数って楽しい!と思えた瞬間、きっと息子の中の意識も変わるのではないかと信じています。
実際に、過去に何度もそのような現象を目の当たりにしてきたからです。
子どもに読書を好きになってもらいたいのであれば、まずは親が読書を楽しんでみる
子どもに学ぶ事は素晴らしい!と思ってもらいたいのであれば、親が楽しく学んでいる姿を見せる
子どもに自由に伸び伸びと生きてもらいたいのであれば、まずは親が自由になる
これを我が家では徹底してきました。
息子の生き物好きも、原子・分子好きも、読書好きも、語学好きも、全ては私(親)が学び始めたことが起点になったのです。
(もちろん、興味がなくてハマらなかったものもたくさんありますよ!)
算数に関しては、どうしても目先のことに囚われていましたが、他の事と同様に、親が楽しく学んでみれば良いのです。
もし私が算数の面白さに気づき楽しく学ぶ事ができた瞬間、きっと息子も興味を持ってくれるのではないでしょうか?
算数の面白さを伝えられるように、まずは自分がやってみます!
ところで、小学校の先生はほぼ全科目を受け持たないといけないですが、全科目に対し面白さを見出している先生なんて、果たして存在するのでしょうか?
先生自身がその科目を面白いと思っていないと、子ども達に面白さを伝えることはまずできないと。
そういう意味でも小学校から教科担任制を取り入れる意義はあるのかな~と個人的には思っています。
なんだか楽しそうにしゃべっている大人を見ると、子どもは『何か面白そう』と思い興味を持ち始めるものです。
実際に、ほぼ全教科を1人の先生が受け持つというのは世界的にもかなり珍しく、日本では当たり前の光景も、世界に目を向けると逆にびっくりされます。
日本と韓国くらいでしょうか。欧州もアメリカも、お隣中国も小学校の頃から教科担任制です。
子どもに『しっかり勉強しようね!』、『勉強って大事だよ!』と言う前に、まずは大人が学ぶ楽しさに気づいてみませんか?
その行動が、『生涯学び続ける子』を生むきっかけとなるはずです。
今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?