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悔しくて、泣くことを我慢したけど泣いた話。

悔しいことがあった。自分が、目指していた目標に到達することができなかった。その目標を掲げて、自分なりに頑張ってきたけれど、叶わなかった。

多分、3日間くらいは落ち込んだ気がする。
落ち込みながら、自分にこう言い聞かせる。

「よく頑張ったよ」
「その頑張りは、無駄にならない」
「次、頑張ろう!」

一瞬気持ちは上を向くが、すぐにしぼむ。

「なんでなんだろう……」

考えても仕方がない原因を考え始める。

「努力が足りなかったのだろうか」
「そもそも高すぎる目標だったのだろうか」
「自分のやり方が間違えていたのだろうか」
「いや、頑張り不足だったと思う」

どれも正解で、どれも不正解の可能性があることを頭で分かっていながら、ぐるぐると考える。

ぐるぐると考えるうちに、目頭が熱くなる。

「あ、このまま考え続けてしまったら、泣きそう」

グッと堪えて、Macを前にパチパチとキーボードを叩き始める。

振り返れば、こうやって自分が落ち込まないように、工夫をしてきた。私は1回落ち込むと、なかなか這い上がれないことを自分で知っているから、落ち込みすぎないようにコントロールをする。

「ほら、大丈夫」

そう自分に言い聞かせて、その日は仕事をやり切って終えた。

夜になり、お布団に入った。
ふかふかの毛布に、ふかふかの掛け布団。
頑張ったね、と布団が抱きしめてくれているような気がして、また涙が込み上げてきた。

「やっぱり、悔しいなあ」

そうボソリと呟いて、布団の中で、わんわん泣いた。

自分が頑張っても叶わないことがあること。
できると信じていた自分が、揺らぎそうになっていること。
自分を、責めたくなる気持ち。

色々な感情が混ざり合って、ぐちゃぐちゃになって、苦しかった。
でも、そこまで感情が揺れ動くくらい、自分は全力だったんだ、ということにも気づいた。

きっと、全力じゃなかったらここまで悔しい気持ちも、泣いたりもしない。

スラムダンクの、堂本監督のこの言葉を思い出した。

「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる

漫画『スラムダンク』より

いいこと言うなあ、堂本監督。

自分がずっと勝っていたらきっと、見えなかった世界がある。
この悔しさがあるから、人の痛みもきっとわかるし、諦めずに頑張り続けられるのかもしれない。

今はまだ、少しの痛みがあるけれど、きっといつか大きな財産になると信じて。

でも、頑張って全てを学びに変えなくてもいいんだ。
やっぱり、悔しい。私は、悔しかったんだ。

悔しい自分を、味わったっていい。

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