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まだ寝たくなくて、コンビニに行った。
私の心の傷は、2週間経っても癒えてはいない。いまだに、元とついた彼氏のSNSをみてしまう。少し暖かくなったような2月の深夜に煙草の煙と、白い息を吐く。
昨日、思いを寄せていた相手に実は好きだったと言われた。好きでいてほしいと思っていた人からだった。私を振ってくれたかわいい坊やと付き合うまで私も好きだったから。
付き合ってから、その人と毎日細々と続いていたLINEを絶った。
ぼーっとそんな事を考えながら、女の子が好きな缶チューハイと少し苦手なラムレーズンのアイスクリームを買った。振られてからお酒を買うことが多くなった。人はこうやってアルコールに頼るのかと思った。
お酒は忘れさせてくれる訳じゃない、ただ少し考えをぼーっとさせてくれて、少し自分をわがままにさせてくれるだけだ。言い訳も素直に言える。
これは私の言い訳だ。ただの自己防衛、でも言わせてくれ。
なんて言えばいいか分からなかった。貴方を慕いながらも、他の男も好きになり付き合いましたなんて言えなかった。知らなかった、もっと早く言って欲しかった。
私が誰かに攫われてから気づいたなんて、そんなこと言われて揺れてる自分がいる。
未練もあって、まだ自分のことにまっすぐな夢見る坊やのことを好きでいる自分がいる中で、大事なことは言ってくれないけど優しくて理想的な慕っていた大人の男の人にときめいてしまった中途半端な自分に嫌気が指している。
嫌な女だ。
愛してくれれば、忘れさせてくれればと思う反面、帰ってきてくれれば、また隣にいさせてくれればなんて思っている自分がいる。
嗚呼、大嫌いだ。
椎名林檎の歌詞の中の女みたいだと
お酒とほろ苦いラムレーズンのアイスと
いい女な私に酔っている。
曖昧だよ、人間なんて
と言った詩人な友人の言葉が過ぎる。
もう、宵に身を任せてしまおう。
考えるのは充分よね。
いい女な私に乾杯して、半分も減っていない缶チューハイを少し呑んだ。
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