ほっせう

俳句同人サイト『巨大』( https://haiku.monster )管理人。

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最近の記事

第20回俳句四季大賞・第9回俳句四季新人賞選考過程を読んで

細村です 遅ればせながら『俳句四季』7月号に掲載された「第20回俳句四季大賞・俳句四季新人賞」の選考過程を読んだので雑感を。 賞(特に公募型)の選考過程には選考委員の俳句観が如実に表れるので、たとえその賞に応募していなくても目を通すことで得るものがあるかもしれないし、ないかもしれない。というわけで、僕も非応募のいち読者として眺めてみる。 概要 選考委員は齊藤慎爾、仙田洋子、高野ムツオ、星野高士。大賞受賞句集は池田澄子『此処』、新人賞受賞作は織田亮太朗『駐屯地』・倉木はじめ『

    • 短詩のレヴュー

      はじめに 『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』をようやく観てきました。 あまりの情報量ゆえに感想をまとめられなかったので、ひとまずいくつかの短詩を編みました。 セリフの引用などが多くネタバレの可能性もあるので、基本的に映画視聴済みの方向けです。 作品愛だけで突っ切ったので、技術的・短詩論的な指摘はご勘弁を…。「愛が足りない!」等の叱咤は喜んでお受けします。 俳句・短歌などのいわゆる「短詩」に普段触れない人にこそぜひ読んでほしいです。特殊な言葉は下部に解説を入れて

      • 『阿部青鞋俳句全集』読書会開催のお知らせ

        5/8(土)に、先日発売された待望の句集『阿部青鞋俳句全集』のオンライン読書会を開催いたします。 概要 ファンを多く持ちながらもその著作はほとんどが絶版となり、長く霧に包まれてきた俳人・阿部青鞋。彼の句や随筆が一挙に読める本句集の発売は、まさに待望と呼ぶにふさわしい一冊です。その句業を語るべく、気鋭の俳人である岩田奎・大塚凱の両氏をパネリストとしてお招きし、読書会を開催する運びとなりました。  また会の後半には、本句集の企画者である暁光堂の大穂汽水氏と長年の青鞋愛好家である

        • 白野歌集『もっともきれいなふたり』を読む

          ラッパー・KZmの楽曲に Teenage vibe ずっと持ってる Do it Let's do it Yeah 俺らもいつか星になってく 知らね I don't care Yeah we got a new wave まじくだらねえ というフックがある。「知らね」「まじくだらねえ」と自己を内包する世界を一蹴し、吹けば消えそうな「ティーン」をヒップホップ的に解釈している。 しかし僕はこの「Teenage vibe ずっと持ってる」いうフレーズに、ちょっとした矛盾を感じて

        第20回俳句四季大賞・第9回俳句四季新人賞選考過程を読んで

          沼津のベンチ(完結編)

          先日、沼津駅の近くにある妙なベンチについての記事 (https://note.com/yujyufudan_hsmr/n/n9cf5603b2076) を書いた。 これがそのベンチだ。 友人としばらく考え込んでもこの用途に関する結論が得られなかったために、僕は沼津市の緑地公園課に問い合わせをした。本稿は、その結果を記すものである。 いともたやすく記されるしょうもない結末メールを送ると、返事は日を待たずして帰ってきた。 さらに驚くべきことに、ベンチの使い方に関する資料まで

          沼津のベンチ(完結編)

          沼津のベンチ(前編)

          先日、旅行で沼津を訪れた。ここ2年で5度目の訪問だ。 沼津は僕の大好きな街である。「ラブライブ!サンシャイン‼︎」というアニメ作品の舞台となっていることでご存知の方も多いのではないだろうか。 街を歩けば、至るところにそのキャラクターを見つけることができる。 ルビィちゃんである 沼津に個人的な縁やゆかりは一切ない。 それなのに、沼津の全てが不可解なほどに僕を惹きつけるのである。 その日もいつものように学園通りの「さわやか」でハンバーグを食べ、沼津駅に向かって腹ごなしの歩

          沼津のベンチ(前編)

          ファイナルファンタジーが怖い話

          ファイナルファンタジーが怖い(特にⅦとⅩ)。 これだけ言っても伝わらないと思うので、しょうもない話ではあるが説明しようと思う。 僕は父親の影響で昔からドラクエが好きだった。特に"Ⅷ"がお気に入りで、ひとりっ子だったこともあり小学生の頃はプレステ2と過ごす時間が長かった。 なのに、ファイナルファンタジーにはほとんど触れずに生きてきた。唯一プレイしたことがあるのが"Ⅹ"で、それ以外はなんとなくのストーリーすら知らない状態だ。 国民的RPGであるFFがなぜ怖いのか。その原因は

          ファイナルファンタジーが怖い話

          Optimum Nutrition Gold Standardプロテイン チョコミント味を買って飲んだ話

          この写真を見てピンと来た人も多いだろう。言わずと知れたプロテイン界の王様、オプチマムニュートリションのゴールドスタンダードである。 そのラインナップに衝撃の"チョコミント味"が登場していたので、逃すまいと購入を急いだ。 今までは国産のビーレジェンドを飲んでいたが、進むグローバル化の波に乗るべくプロテインも米国仕様にしたというわけである。 結論から先に言うと、美味かった。 外国製品にありがちな「激甘」「粗雑」といったイメージを完全に覆す結果となった。少量の水でも非常に溶け

          Optimum Nutrition Gold Standardプロテイン チョコミント味を買って飲んだ話

          卒検に落ちた話

          タイトルにもある通り、僕は自動車学校の卒業検定に落ちた。再受験を終えてようやく気持ちが落ち着いてきたので、書いてみようと思う。 あれは日曜日のことだった。卒検いうても普通に運転するだけやろ…とタカをくくっていたので、運転中も「終わったら何食べようかな」とか「note始めたら何書こうかな」といったことを考えていた。初めてnoteに書くことになるのがこの卒検に落ちた話になる事を、知る由もなかった。 指定のコースを半分過ぎたあたりの狭い道をゆっくり走行していた時だった。

          卒検に落ちた話