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2022年度、新3年ゼミ生に読んで欲しい本10冊

山梨学院大学 学習・教育開発センター 特任講師の小笠原です。

2021年度から、3、4年生ゼミは法学部と経営学部のハイブリットゼミになっています。

今回選んだ本は、2年間のゼミ活動を進めていくなかで、基盤となりそうな考え方やマインド、思考について選んでみました。

本当はもっとお勧めしたいものがたくさんありますが、まあそれは追々。

ではいきましょうー。

①『未来のきみを変える読書術──なぜ本を読むのか?』

本を読むのが苦手、読むことにハードルが高いと思う人はまずこれから読んでみるのはいかがでしょうか。なぜ本を読むのか?その問いの答えを、本を読むことで見えてくる世界がどんなイメージかをわかりやすく書いてあります。

「読書は僕たちをグーグルマップにする」 (p7)
「同じレントゲン写真でも、わたしたちの見るレントゲン写真と、医師の見るそれと がま ったく違 っているように、大量の読書経験を積めば、世界の見え方がまるで変わってしまう、と。 」(p8)

大学生たちには、あくまでも目安として週に1〜2冊、できれば1日1冊くらい の量を読んでいければ、大学4年間の間にき っとグーグルマップになれるはずと伝えています(p84-85)

※本の読み方のコツに関しては、プレゼミやゼミの中でワークショップをする予定です。

②『知的複眼思考法』

これは、全ての社会人も読んだ方がいいと思っています。

おすすめな人
・自分の頭で考えるってどういうこと?って人

かなりわかりやすく自分の頭で考えることを説明してくれています。実際、私が人財育成のコンサルタント の時に、まさにこの考え方をみんな使っていたなと思います。

※読書猿さんも紹介



③『みんなのアンラーニング論──組織に縛られずに働く、生きる、学ぶ』

ゼミの中で、”越境”することの大切を伝えています。それは、法政大学の長岡先生から影響を受けています(長岡先生のゼミは僕にとってロールモデルの1つです)。

今いる自分の世界から飛び出し、当たり前を問い直していこうと。そこで起きる自身の学びほぐしやアンラーニングについて書かれています。

また、どうやって行動していったらいいか、何を大事にしたらいいかを事例を踏まえて書かれています。例えば長岡先生は越境のイメージを下記のように著書の中で述べています。

ちょっとビビりながらも、興味をそそられて、おそるおそるのぞきにいくような感覚です。p77

ただ好きなところにいくよりも、不安と興味が混ざったところにいこうがポイントです。

④『プレイフル・シンキング』

プレイフルは、ゼミの中のキーワードにもなるかと思います。

プレイフルとは、「本気で物事に取り組んでいるときのワクワクドキドキする心の状態」のこと。
それは、どんな状況であっても、自分とその場にいるヒトやモノやコトを最大限に生かして、新しい価値を創り出そうとする姿勢といえます。
プレイフルな状態とは?そのためにどんなマインドが大切?さらにその状態を作っていくためのポイントは?が書かれています。

⑤『わかりあえないを超える』

ゼミ生に今年度学んでよかったことの中で、NVCに割合が多いみたい。ある学生いわく

一番よかったのはNVC。理由は普段中々一つ一つの出来事に対して深く考えずにただ受け入れて終わる事がほとんどだけど、この活動を通し、出来事よりも自分の気持ちをより理解する事で相手の気持ちを理解できるいいきっかけが作れた

でも、逆に絶対これを大事にしろ!と強要されてる感覚があった学生もいたのも事実です。自分の経験を一般化しているかどうかを考えながらですね。

⑥『勉強するのは何のため?』

勉強するのは何のため?を考えてもらうよりも、僕らの「答え」の作り方の方を考えてもらうため。とてもわかりやすく書いてある本です。一般化の罠、問いのマジックは、自分を俯瞰してみるためのキーワードになるなと思います。



⑦『自分が欲しいものだけ創る』

経営学部の学生で、マーケティングに関心がある学生がいたらこちらはいかがでしょうか(もちろん法学部の学生も)

市場調査も割引も広告もいらない。顧客よりも自分が原点

僕はスマイルズ、本当好きで素敵な会社だなと思います。こんな考え方もあるってのを知って欲しい。

⑧『日本一おかしな公務員』

おすすめな人:公務員を目指している人

お友達のやまちゃんが書いた本。もちろんすべての人が同じように動けと思っていない。でも山ちゃんが僕らに教えてくれる考え方を読んで欲しい。公務員という肩書を取っ払い、一人の人間として、自分の地域で活動することの大切さを教えてくれる。


⑨『他者と働く』

経営学部の学生で、組織論に興味があればこちらがお勧め。組織だけでなく、日常の他者とのコミュニケーションの中でのヒントもたくさん書かれています。この本を読んで、技術的課題と適応課題について関心持ったら、ハイフェッツのリーダーシップ系の本がおすすめ。


⑩『差別はたいてい悪意のない人がする』

最近お勧めしてもらい読んでいました。読みながら自分の無知や、は!っとした瞬間が多く、これは僕だけでなくゼミ生にも読んで欲しいと思い。

差別なんてしたことないよ。そんな人ほど読んで欲しい。あなたの当たり前がぶっ壊れる。


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2021年版


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