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『デザイン』には『機能性』が必要だ!

デザインには平面立体無形のものまで色々あるが、
ただつくる、だけではデザインとは言い難い!
つくる時に、意識するべき重要な事があります。


今日もありがとうございます!
新しい選択肢を創り出す!発明デザイナーの今井雄仁です!

 今回は、実際に『デザイン』するにあたって、
押さえておくべき要素をお伝えしていきます。

デザインする側であれば
「すばらしいデザインだ!!」
と、
言ってもらえたら嬉しいものです。

一流の人から褒めてもらえたら、なおさらですよね。

デザインの要点を意識してつくる事で、
その可能性は上がっていきます!

デザインの原義についてはこちら
[記事:『デザイン』を語源から読み解く!]

『デザイン』には『機能性』が必須である!

 デザインは、よく使われている言葉ですが、
誤解もあるように感じています。
特にこんな言葉を耳にする時、、。

「デザインは良いけど機能が悪いね、、。」

そういった話を聴くと私は、
「『デザイン』には『機能性』が含まれているのに!!」

と、内心、絶叫しています、。

おそらく、この話をしている人は、
「外見を重視して、機能性が考えられていない。」
という事を言いたかったのではないかと思います。
でも、機能が悪ければ、
製品全体のデザインが上手くできていない。という事です。

『機能性』とは、
はたらき、役割、作用の事

以前の記事にも書いたように、
『デザイン』には
『事前』に「こうしたい!」という
『未来』を『指し示し』それを『記す』という

意味合いがあります。

つまり、

『デザイン』には『目的』があるのです。

また

『目的』の先には『相手』がいるはずです
(相手は使用する人。自分を含む場合もある)

『相手』がいて『目的』がある。
そのために『デザイン』する。


なので、

『目的』を達成するために『デザイン』には『機能』がいる

という事なのです。

一般的に『機能性』というと、
車なら「最高速度が、燃費が」とか
パソコンなら「処理能力が、画面が」とか
家なら「断熱性が、発電が」等の
機能を思い浮かべるかもしれません。

 確かにそういった機能性もあり、
立体物だけの話かと思う人もいるかもしれません。

でも、デザインの機能性は、一言で表すと

「目的」のために「相手」にとって効果的な「はたらき」

の事です。
なので、立体か平面か、それ以外かは関係ありません
誤解の無いように言っておくと、
美しさは二の次で良いと言っているわけでななく

『美しさ』は『効果的な働き』の重要な部分です。

ですが、美しいデザインが大事な事は、よく知られていると思うので
それ以外の機能性について説明します。

具体例

平面や映像のデザインなら
・文字があるなら伝えたい部分を読みやすく。
・伝えたい印象に合わせた色や形状。
・視線を誘導して、印象に残るようにする。
など

立体や機構のある物であれば、
上記とともに
・一目で使い方が分かるようにする。
・怪我をしにくい形にする。

等々、具体例を挙げればきりがないのですが、
先ほど例に挙げた、一見デザインと関係なさそうな
車の速度、PCの処理能力、家の断熱性なども、

『速そうな印象』車のデザイン、
『性能の良さそうな印象』のパソコン
『快適な印象』を与える家など。

デザインは印象の部分でも機能します。
また、意図と知識を活用すれば、デザインによって、
そもそもの性能も向上させる事もできます。

私のデザインの師匠は、こう言っていました。

「『お母さんの作るおにぎり』は、究極のデザインである」
なぜなら、それを食べる子どもの、
好みや、口の大きさ食べる量。を考慮して、
おいしく食べてほしいという『想い』を込めて
つくるから。

大学の時、そのように習いましたが、デザインを実践するごとに、
その意味がより分かるような気がします。

最後に私の失敗談から得た教訓です。

『目的に合ったデザインの機能性』とはこういう事です。

☆高齢の方が見るポスターなら、
「白地に黄色文字は見えにくいから、読みやすく変えよう」

☆子どもが使う玩具なら
「整備をしなくてもしっかり機能するようにしよう」

このように、やってみると改善点が見えてくることもあります。

結論

『デザイン』は
『目的』のために
『相手』にとっての最善な
『機能』を考慮してつくる!

私も初心を忘れずに、
相手にもっと喜んでもらえるデザインを目指していきます!

⭐️⭐️今日もお読みいただき感謝します!!⭐️⭐️
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追伸

[水陸雪上車キット 試作18型](2017~2018年制作)

子ども向け発明教室での実験用に設計して教材で使った
『水陸雪上車、試作18型』です。(2017~2018年制作)

左右の『ネジネジ形状』の『浮き』(3Dプリント)を、
中央上部の『水中モーター(タミヤ模型)』の動力で回転させて進みます。

名前の通り、
『水も陸も雪も走破して、仕組みについて考える教材玩具!』
を目指してデザイン&試作しましたが、
摩擦の大きい所では力が足りずにうまく走りません。
(エネルギー源は単三電池1本(1.5V))
なので、写真のような土の上では走らない!という、
ちょっとした失敗作です。

 でも、でこぼこしていて、摩擦の少ないところ(畳や、マット)
では、おもしろい走りをしてくれます。
さらに、通常の車輪車や水陸両用車ではほぼ走れない、
BB弾を敷き詰めたプールなどでは、真価を発揮してとても良く走ります。

今後、デザインの実力向上のために、
電池1本1.5V、でも良く走る設計に再度挑戦したいところです。

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私は、子どもたちの学びや気付きが世界を豊かにすると考えており、クレジットカード等を持たない方でも読めるように基本的に無料での記事公開をしております。また、発明デザイン研究所はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への寄付を毎月行い、難民の子どもたちの教育機会を支援しています。