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<国内ラグビー>大学選手権準決勝、結果から

 今年の正月は、1日が土曜、2日が日曜で、ちょうど新年と週末の休日が重なっている。そのためか、例年より街の人出や車の通行が少ない。新型コロナウイルスのせいだけでなく、いつもより静かな正月という感じになっている。

 さて、大学選手権準決勝。それなりに接戦となって盛り上がったようだ。


明治39-24東海

 天理、早稲田とリベンジして、物語作りに成功している明治。あとは決勝の帝京を倒せば、大団円を迎える。しかし、その前に正に文字通りに立ち塞がったのが東海。明治は前半を21-3と大きくリードし、東海をPGの3点のみに抑えたので安心してしまったのか、後半に入って21点とられて逆転される。これは悪いパターン。

 しかし、逆転されたのがまだ早い時間帯だったこともあり、チームは立て直して、再逆転。さらに追加点を重ねて相手を突き放した。これは、良いことなのか、悪いことなのか。良く立て直したことに焦点を置けば、良いと思えるし、後半逆転されたことに注目すれば、反省点となる。結論は、どちらも修正しつつ、リフレッシュして決勝に臨むということでしょうか。


帝京37-30京都産業

 試合前には、帝京の圧勝を予想していた人が多かったゲーム。しかし、前半を京都産業が23-10でリードするという、正に誰もが予想しえなかった展開。しかし、そこは横綱相撲の帝京。後半にきっちりと逆転して、最後には勝利を得た。でも、7点差(1トライ1コンバージョン)というのは、やはり大勝を予想していた人が多い中では、意外なものとなった。

 もちろん、元木さんや廣瀬さんが良く指導している京都産業が、下馬評を覆すような良いゲームをしたということに尽きるのでしょうが、帝京としても、決勝に向けて一抹の不安が出てきた試合とも言える気がする。つまり、帝京は必ずしも万全なチーム状態ではないということ。大学生も高校生同様に、ささいな心理状態で実力が上下するようだ。


 さて、決勝。結局大方の予想通りに、対抗戦チーム同士の対戦となった。対抗戦では帝京が僅差で勝った。しかし、明治は選手権を想定したゲームをしていたので、対抗戦では100%のチーム状態ではない。もちろん、帝京も100%ではないのは同様だ。明治ファンだからという視点もあるが、こういう場合は、最初に負けた側が次にリベンジするストーリーが多い。物語としても、ここで明治が勝って優勝すると大団円の結末になるので、そうあって欲しいと願います(帝京ファンの皆さん、すいません)。

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