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<ラグビー>スコットランド対オーストラリア,ルーマニア対ウルグアイの結果

1.スコットランド15-13オーストラリア

 
 スコットランドのグレガー・タウンゼント監督は,強豪オーストラリアを相手に良いメンバーを揃えてきた。FBスチュアート・ホッグがキャプテンとなり,SOフィン・ラッセルと6番FLジェイミー・リッチーの2人が,バイスキャプテンとしてチームを支える。また,リザーブ16番HOイーワン・アッシュマンと20番FLジョシュ・バイリスの2人が初キャップとなる。

 オーストラリアのデイヴ・レニー監督は,チームの勝利を支えてきたSOクエード・区アーパーが,テストレベルからいったん休養することになったため,怪我から復帰したジェイムズ・オコナーを10番SOに入れた。オコナーが怪我をしていなければ,当初からこの布陣にしていたので,問題ない。また,ルール変更により,オーストラリア国外でプレーする,LOロリ-・アーノルドを4番に,LOウィル・スケルトンを19番に,万能BKカートリー・ビールを22番に,それぞれ入れて,メンバーを強化している。23番BKイザイア・ペレセは,初キャップとなる。

5分,オーストラリア10番SOジェイムズ・オコナーがPG失敗。
22分,スコットランドが,TMOとなるが7番FLハミッシュ・ワトソンがトライ。10番SOフィン・ラッセルのコンバージョン成功で,7-0。
35分,オーストラリア7番FLマイケル・フーパーがインゴールに入り,TMOの結果3番PRアラン・アラアラトアが,スコットランドNO.8マット・ファガーソンの顔に腕を当てて,シンビンとなり,ノートライ。
40分,オコナーがPG,7-3。

前半,スコットランド7(1T1C)-オーストラリア3(1P)
優勢かと思われたオーストラリアだが,ホームのスコットランドは強い。

45分,オーストラリア5番LOアイザック・ロッダがトライ。オコナーのコンバージョン成功で,7-10。
59分,スコットランド16番HOイーワン・アシュマンがトライ。ラッセルのコンバージョン失敗で,12-10。
65分,オコナーがPG,12-13。
68分,ラッセルがPG,15-13。

後半,スコットランド8(1T1P)-オーストラリア10(1T1C1P)
合計,スコットランド15(2T1C1P)-オーストラリア13(1T1C2P)

 スコットランドがオーストラリアに勝利した。南アフリカに連勝して,一時は世界トップに近づいたオーストラリアだが,やはりSOクエード・クーパーとCTBサム・ケレヴィの不在は大きかったようで,交代SOのジェイムズ・オコナーも十分機能せず,スコットランドに惜敗した。
 
 スコットランドはオーストラリアに勝ち,大きな自信を得たと言える。そして,20日に対戦する日本代表は,アイルランドに完敗しているので,スコットランドとの対戦が非常に心配になってきた。せめて大敗だけはして欲しくない。


2.ルーマニア29-14ウルグアイ

 当初、ルーマニア・ブカレストで開催予定であったのが、COVID19の感染状況悪化のため、急遽イタリアのヴェローナにある、パヤニーニセンター競技場に変更となってしまった。それでも,国営TVでWRのライブを放映してくれたので,簡単な記録を書きます。

 あまりなじみのない両チーム。レフェリーのオーストラリア人アンガス・ガードナーが,一番名前を知られているのかも知れない。

 イタリア,ヴェローナのバックスタンドに観客席のないスタジアムは,意外と美しい風景を作りだしている。

20211107ル-マニア対ウルグアイ6

1分,ルーマニアが,キックオフレシーブからウルグアイが蹴ったボックスキックをカウンターアタック。意外と抜けてしまい,最後は6番FLロスがトライ。15番FBメリンテのコンバージョン成功で,7-0。

20211107ルーマニア対ウルグアイ1

4分,ウルグアイ14番WTBファヴァロがPG,7-3。
6分,ルーマニアFBメリンテがPG,10-3。
14分,ウルグアイが右中間22mラックから左に攻めて,最後15番FBシルヴァが左タッチ際を抜けてトライ。ファヴァロのコンバージョン失敗で,10-8。
20分,メリンテがPG失敗。
22分,メリンテがPG,13-8。
29分,ファヴァロがPG,13-11。
36分,ファヴァロがPG,13-14。

前半,ルーマニア13(1T1C2P)―ウルグアイ14(1T3P)
 ルーマニアが,開始早々のトライからリードするも,ウルグアイの逆襲に遭い,逆転されて1点差のリードをされる。FWはセットプレーを含めて,イーブン。BKのラインアタックもイーブン。ただし,両チームともにノッコンなどのミスが頻発する。

42分,メリンテがPG失敗。
44分,ルーマニアが,右中間22mラックからの左アタックから13番CTBヴァオヴァサが抜けてトライ。メリンテのコンバージョン成功で,20-14。

20211107ルーマニア対ウルグアイ4

50分,メリンテがPG,23-14。

20211107ルーマニア対ウルグアイ5


57分,メリンテがPG,26-14。

20211107ルーマニア対ウルグアイ7


67分,メリンテがPG,29-14。

20211107ルーマニア対ウルグアイ9

後半,ルーマニア16(1T1C3P)-ウルグアイ0。
合計,ルーマニア29(2T2C5P)-ウルグアイ14(1T1C3P)

 ウルグアイは,キックオフサイドをたびたび取られるなど,ディシピリンに問題があり,それをルーマニアのPGで加点されて,点差を付けられてしまった。また,アタックに威力がなく,決定的なチャンスがなかった。

 ルーマニアは,トライチャンスを逃す凡プレーも多かったが,PGで着実に加点し,自分たちの土俵でプレーして勝利した。総じていえば,両チームとも凡ミスが多かったが,ミスがより少なかったチームが勝利したといえる。

 このウルグアイのプレー振りを見ると,アメリカ予選のアメリカ,カナダ,チリなどのチームは,かなり弱いように思える。ウルグアイがRWCでオールブラックス,フランス,イタリア,そしてアフリカ予選通過チーム(たぶんナミビア)と対戦するが,ミスマッチが多く出る不安がぬぐえない。

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