＜ラグビー＞２０２３年オールブラックスのザラグビーチャンピオンシップ用スコッド及びオールブラックスＸＶスコッドが発表される！
オールブラックス監督イアン・フォスター、アシスタントコーチのジョー・シュミットとジェイソン・ライアンは、ザラグビーチャンピオンシップに向けたオールブラックスの３６人（ＦＷ２０人、ＢＫ１６人）のスコッドを発表した。このスコッドがこのままＲＷＣ用のスコッドになるわけではないが、スーパーラグビーパシフィックでのプレーを踏まえ、調子の良い選手やテストマッチで試してみたい選手を選んでいる。
初選出となるのは、ＰＲタマイティ・ウィリアムス、ＦＬＷＴＢエモニ・ナラワ、ＦＬサムペニ・フィナウ、ＳＨキャメロン・ロイガード、ＣＴＢダラス・マクロード（前オールブラックスのアシスタントコーチ、スコット・マクロードの子息）の５人。また、怪我人のカバーでＦＢショーン・スティーヴンソンが入っている。復帰するのは、ＨＯダン・コールズ、ＦＬルーク・ジェイコブソン、ＳＯダミアン・マッケンジー、ＣＴＢアントン・リエナートブラウン、ブライドン・エンノー、ＷＴＢ／ＦＢウィル・ジョーダン等となっている。
キャプテンは、サム・ケーンが引き続き担う。今シーズン絶好調だったＦＢショーン・スティーヴンソンは惜しくも選外となったが、テレアが怪我でプレーできないため、ザラグビーチャンピオンシップに限定してスコッド入りしている。
また、怪我のため、ＰＲアンガス・タアアヴォ、ジョー・ムーディ、ジョージ・バウワー、ＬＯパトリック・ツイプロツ、ＦＬイーサン・ブラカッダー、カレン・グレイス、ＳＨのＴＪ・ペレナラ、ＣＴＢデイヴィット・ハヴィリ、クイン・ツパエア、ＷＴＢセヴ・リースは、それぞれ選考対象に入らなかった。
フォスター監督は、ケーンを再びキャプテンに任命した理由として、「彼はここ数年の厳しい状況を良く乗り越えてきた」、「彼には全幅の信頼を置いている」と述べている。また新しく入ったスティーヴンソンを加えた６人の選手たちには、「オールブラックスを活性化させてくれることを期待している」と付言している。
＜オールブラックスのスコッド＞
ポジション：人数：氏名、年齢、所属先スーパーラグビー、同州代表、キャップ数の順で記載。
Hookers:３人フッカー
Codie Taylor (32, Crusaders / Canterbury, 76) コーディ・テイラー ３２ クルセイダーズ カンタベリー ７６
Dane Coles (36, Hurricanes / Wellington, 84) ダン・コールズ、３２ ハリケーンズ ウェリントン ８４
Samisoni Taukei’aho (25, Chiefs / Waikato, 24) サミソニ・タウケイアホ ２５ チーフス ワイカト ２４
Props:６人プロップ
Ethan de Groot (24, Highlanders / Southland, 13) イーサン・デグルート ２４ ハイランダーズ サウスランド １３
Fletcher Newell (23, Crusaders / Canterbury, 6) フレッチャー・ニュウウェル ２３ クルセイダーズ カンタベリー ６
Nepo Laulala (31, Blues / Counties Manukau, 45) ネポ・ラウララ ３１ ブルーズ カウンティーズマヌカウ ４５
Ofa Tu’ungafasi (31, Blues / Northland, 50) オファ・トゥンガファシ ３１ ブルーズ ノースランド ５０
Tamaiti Williams (22, Crusaders / Canterbury, *) タマイティ・ウィリアムス ２２ クルセイダーズ カンタベリー 初
Tyrel Lomax (27, Hurricanes / Tasman, 23) タイレル・ローマックス ２７ ハリケーンズ タスマン ２３
Locks:５人ロック
Brodie Retallick (32, Chiefs / Hawkes Bay, 100) ブロディー・レタリック ３２ チーフス ホークスベイ １００
Josh Lord (22, Chiefs / Taranaki, 2) ジョシュ・ロード ２２ チーフス タラナキ ２
Samuel Whitelock (34, Crusaders / Canterbury, 143) サムエル・ホワイトロック ３４ クルセイダーズ カンタベリー １４３
Scott Barrett (29, Crusaders / Taranaki, 58) スコット・バレット ２９ クルセイダーズ タラナキ ５８
Tupou Vaa’i (23, Chiefs / Taranaki, 18) ツポウ・ヴァアイ ２３ チーフス タラナキ １８
Loose forwards:６人ＦＷ３列
Ardie Savea (29, Hurricanes / Wellington, 70) アーディ・サヴェア ２９ ハリケーンズ ウェリントン ７０
Dalton Papali’i (25, Blues / Counties Manukau, 22) ダルトン・パパリイ ２５ ブルーズ カウンティーズマヌカウ ２２
Luke Jacobson (26, Chiefs / Waikato, 12) ルーク・ジェイコブソン ２６ チーフス ワイカト １２
Sam Cane (captain) (31, Chiefs / Bay of Plenty, 86) サム・ケーン （キャプテン） ３１ チーフス ベイオブプレンティー ８６
Samipeni Finau (24, Chiefs / Waikato, *) サミペニ・フィナウ ２４ チーフス ワイカト 初
Shannon Frizell (29, Highlanders / Tasman, 25) シャノン・フリッゼル ２９ ハイランダーズ タスマン ２５
Halfbacks:３人スクラムハーフ
Aaron Smith (34, Highlanders / Manawatu, 114) アーロン・スミス ３４ ハイランダーズ マナワツ １１４
Finlay Christie (27, Blues / Tasman, 14) フィンレイ・クリスティー ２７ ブルーズ タスマン １４
Cam Roigard (22, Hurricanes / Counties Manukau, *) キャメロン・ロイガード ２２ ハリケーンズ カウンティーズマヌカウ 初
First-five eighths:３人スタンドオフ
Beauden Barrett (32, Blues / Taranaki, 112) ボーデン・バレット３２ ブルーズ タラナキ １１２
Damian McKenzie (28, Chiefs / Waikato, 40) ダミアン・マッケンジー ２８ チーフス ワイカト ４０
Richie Mo’unga (29, Crusaders / Canterbury, 44) リッチー・モウンガ ２９ クルセイダーズ カンタベリー ４４
Midfielders:５人センタースリークォーターバックス
Anton Lienert-Brown (28, Chiefs / Waikato, 60) アントン・リエナートブラウン ２８ チーフス ワイカト ６０
Jordie Barrett (26, Hurricanes / Taranaki, 48) ジョルディ・バレット ２６ ハリケーンズ タラナキ ４８
Rieko Ioane (26, Blues / Auckland, 59) リエコ・イオアネ ２６ ブルーズ オークランド ５９
Braydon Ennor (25, Crusaders / Canterbury, 6) ブライドン・エンノー ２５ クルセイダーズ カンタベリー ６
Dallas McLeod (24, Crusaders / Canterbury, *) ダラス・マクロード ２４ クルセイダーズ カンタベリー 初
Outside backs:６人アウトサイドバックス
Caleb Clarke (24, Blues / Auckland, 15) ケイリブ・クラーク ２４ ブルーズ オークランド １５
Emoni Narawa (23, Chiefs / Bay of Plenty, *) エモニ・ナラワ ２３ チーフス ベイオブプレンティー 初
Leicester Fainga’anuku (23, Crusaders / Tasman, 2) レスター・ファインガアヌク ２３ クルセイダーズ タスマン ２
Mark Telea (26, Blues / North Harbour, 2) マーク・テレア ２６ ブルーズ ノースハーバー ２
Will Jordan (25, Crusaders / Tasman, 21) ウィル・ジョーダン ２５ クルセイダーズ タスマン
Note: Shaun Stevenson (26, Chiefs / North Harbour, *) has been added as injury cover for Mark Telea for the start of the Lipovitan-D Rugby Championship.（ショーン・スティーヴンソン｟２６ チーフス ノースハーバー 初｠は、マーク・テレアの怪我のカバーとしてザラグビーチャンピオンシップにプレーする。）
Unavailable due to injury（怪我による選考対象外の選手）: Angus Ta’avaoアンガス・タアアヴォ, Ethan Blackadderイーサン・ブラカッダー, Cullen Graceカレン・グレイス, David Haviliデイヴィット・ハヴィリ, Joe Moodyジョー・ムーディ, George Bowerジョージ・ボウワー, Patrick Tuipulotuパトリック・ツイプロツ, Quinn Tupaeaクイン・ツパエア, Sevu Reeceセヴ・リース, TJ PerenaraＴＪ・ペレナラ.
同時に日本へ遠征するオールブラックスＸＶのメンバーが発表されたが、両方ともに外れてしまったのが、ＮＯ．８ホスキンス・ソツツで、準決勝のクルセイダーズ戦のプレー振りが影響したと見られる。
オールブラックスのスコッドで注目するのは、なんといってもＳＨのキャメロン・ロイガードとＦＢのウィル・ジョーダンの二人だ。彼らはＲＷＣでＸファクターになれる逸材だ。そして、今が選手としてのピークにあるのが、ＦＬアーディ・サヴェアとＳＯダミアン・マッケンジーだ。この二人は、現時点では世界最高のプレーを見せているので、このままＲＷＣ決勝まで好調を維持したい。
＜オールブラックスＸＶのスコッド＞
レオン・マクドナルドが監督、クレイトン・マクミランとスコット・ハンセンがアシスタントコーチを務める。７月８日及び１５日に、ジャパンＸＶ及び日本代表とそれぞれ対戦する。スコッドは、ＦＷ１７人＋ＢＫ１３人の計３０人。オールブラックスに欠員が出た場合は、このメンバーから補充される。
左から氏名、年齢、所属スーパーラグビー 同州代表の順に記載
Props５人プロップ
Jermaine Ainsley (28, Highlanders, Otago) ジャーマイン・アインズレイ ２８ ハイランダーズ オタゴ
Oli Jager (27, Crusaders, Canterbury) オリー・ヤーガー ２７ クルセイダーズ カンタベリー
Tevita Mafileo (25, Hurricanes, Bay of Plenty) テヴィタ・マフィレオ ２５ ハリケーンズ ベイオブプレンティー
Xavier Numia (24, Hurricanes, Wellington) ザヴィエール・ヌミア ２４ ハリケーンズ ウェリントン
Aidan Ross (27, Chiefs, Bay of Plenty) アイダン・ロス ２７ チーフス ベイオブプレンティー
Hookers３人フッカー
Asafo Aumua (26, Hurricanes, Wellington) アサフォ・アウムア ２６ ハリケーンズ ウェリントン
Ricky Riccitelli (28, Blues, Taranaki) リッキー・リッチテリ ２８ ブルーズ タラナキ
Tyrone Thompson (23, Chiefs, Wellington) タイロン・トンプソン ２３ チーフス ウェリントン
Locks３人ロック
Naitoa Ah Kuoi (23, Chiefs, Bay of Plenty) ナイトア・アークオイ ２３ チーフス ベイオブプレンティー
Quinten Strange (26, Crusaders, Tasman) クインティン・ストレンジ ２６ クルセイダーズ タスマン
Isaia Walker-Leawere (26, Hurricanes, Hawke’s Bay) イサイア・ウォーカーリーウェア ２６ ハリケーンズ ホークスベイ
Loose Forwards６人ＦＷ３列
Billy Harmon (28, Highlanders, Canterbury) ビリー・ハーモン ２８ ハイランダーズ カンタベリー
Akira Ioane (28, Blues, Auckland) アキラ・イオアネ ２８ ブルーズ オークランド
Du’Plessis Kirifi (26, Hurricanes, Wellington)デュプレッシー・キリフィ ２６ ハリケーンズ ウェリントン
Christian Lio-Willie (24, Crusaders, Otago) クリスチャン・リーウィリー ２４ クルセイダーズ オタゴ
Pita Gus Sowakula (28, Chiefs, Taranaki) ピタガス・ソワクラ ２８ チーフス タラナキ
Cameron Suafoa (27, Blues, North Harbour) キャメロン・スアフォア ２７ ブルーズ ノースハーバー
Halfbacks２人
Folau Fakatava (23, Highlanders, Hawke’s Bay) フォラウ・ファカタヴァ ２３ ハイランダーズ ホークスベイ
Brad Weber (32, Chiefs, Hawke’s Bay) ブラッド・ウェバー３２ チーフス ホークスベイ
First-five-eighths２人スタンドオフ
Brett Cameron (26, Hurricanes, Manawatū) ブレット・キャメロン ２６ ハリケーンズ マナワツ
Stephen Perofeta (26, Blues, Taranaki) スティーヴン・ペロフェタ ２６ ブルーズ タラナキ
Midfielders４人センタースリークォーターバックス
Jack Goodhue (27, Crusaders, Northland) ジャック・グッドヒュー ２７ クルセイダーズ ノースランド
Alex Nankivell (26, Chiefs, Tasman) アレックス・ナンキヴェリ ２６ チーフス タスマン
Billy Proctor (24, Hurricanes, Wellington) ビリー・プロクター ２４ ハリケーンズ ウェリントン
Bailyn Sullivan (24, Hurricanes, Waikato) バイリン・サリヴァン ２４ ハリケーンズ ワイカト
Outside Backs５人アウトサイドバックス
Sam Gilbert (24, Highlanders, Otago) サム・ギルバート ２４ ハイランダーズ オタゴ
AJ Lam (24, Blues, Auckland) ＡＪ・ラム ２４ ブルーズ オークランド
Ruben Love (22, Hurricanes, Wellington) ルーベン・ラヴ ２２ ハリケーンズ ウェリントン
Etene Nanai-Seturo (23, Chiefs, Counties Manukau) エテネ・ナナイセツロ ２３ チーフス カウンティーズマヌカウ
Jona Nareki (25, Highlanders, Otago) ジョナ・ナレキ ２５ ハイランダーズ オタゴ
この中で注目するのは、ＦＷでは、ランニングプレーに長けたＨＯアサフォ・アウムア、強烈な突破のＦＬピタガス・ソワクラ、ジャッカルを得意とするＦＬデュプレッシー・キリフィの３人。ＢＫでは、才能あふれるＳＯスティーヴン・ペロフェタ、ＳＯも出来るＦＢで来シーズン以降のオールブラックスを担う逸材ルーベン・ラヴの２人を合わせた計５人。
彼らは、日本で大暴れすると思う。特にアウムアとソワクラを止めるのは、普通のタックルでは止められない威力を持っている。また、ペロフェタとラヴのプレー振りは、日本の若いＳＯたちには良い刺激になるのではないか。
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