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<ラグビー>オールブラックス対フィジー,プレビュー

オールブラックス対フィジー

オーストラリアのCOVID19感染により,当初予定していたオーストラリア人のレフェリーがNZに来られなくなったため,全てNZ人レフェリーに変更している。

日時:2021年7月10日(土)19:05キックオフ
場所:フォーサイスバー・スタジアム,ダニーデン
レフェリー:ポール・ウィリアムス(NZ)
アシスタントレフェリー1:マイク・フレイザー(NZ)
アシスタントレフェリー2:ジョン・ブレディン(NZ)
TMO:クリス・ハート(NZ)

フィジー:(初)は初キャップの意味。
ペニ・ラヴァイ,サムエル・マタヴェシ,メサケ・ドジェ,テモ・マヤナヴァヌア,レオーネ・ナカワラ,ジョニー・ダイヤー,メスラメ・クナヴラ,アルバート・ツイスエ,シモーネ・クルヴォリ,ベン・ヴォラヴォラ,ネマニ・ナドロ,レヴァン・ボチア(キャプテン),ワイセア・ナヤカレヴ,エローニ・サウ,キニ・ムリムリヴァル
(リザーブ)
ペニ・ナリシア(初),ハエレイチ・ヘテト,リーロイ・アタリフォ,テヴィタ・ラツヴァ,ペセリ・ヤトー,セタレキ・ツイクヴ,エネリコ・ブリルアルア(初),マサナ・マタエレ(初)

オールブラックス:( )はキャップ数。
ジョージ・ボウワー(1),コーディ・テイラー(56),ネポ・ラウララ(29),パトリック・ツイプロツ(37),ブロディー・レタリック(81),シャノン・フリッゼル(13),イーサン・ブラカッダー(1),ホスキンス・ソツツ(5),アーロン・スミス(97,キャプテン),ボーデン・バレット(89),ジョージ・ブリッジ(11),デイヴィット・ハヴィリ(3),リエコ・イオアネ(35),セヴ・リース(8),ジョルディ・バレット(24)
(リザーブ)
ダン・コールズ(75),イーサン・デグルート(初),タイレル・ローマックス(7),サムエル・ホワイトロック(123),ルーク・ジェイコブソン(3),フィンレイ・クリスティー(1),ダミアン・マッケンジー(28),ウィル・ジョーダン(3)

プレビュー:
フィジーのNZ人監督ヴァーン・コッターは,オーストラリアでプレーするフランク・ロマニ,モセセ・ソロヴィ,テチ・テラの3人が,COVID19感染防止策のためNZに来られなくなった。そのため,経験値のあるSOベン・ヴォラヴォラとHB団を組むSHシモーネ・クルヴォニの役割が重要だと述べている。

初キャップの選手がリザーブに3人いるが,PRペニ・マリシアはフランスのブリーヴで,23番BKのマナサ・マタエレはクルセイダーズで,それぞれプレーしており,テストマッチレベルでも十分対応できると思われる。また,21番セタレキ・ツイクヴは,万能型BK選手で,SH,SO,FBの3ポジションをカバーできると期待している。また,日本のNECでプレーしていたネマニ・ナドロが,既に大ベテランの年齢だが,11番WTBで先発する。

オールブラックスのイアン・フォスター監督は,圧勝した先週のトンガ戦から,先発の11番WTBジョージ・ブリッジ,13番CTBリエコ・イオアネ以外は,全て入れ替えるメンバーとしてきた。予定通りに,トンガ及びフィジーとの連戦を合わせた3戦で,スコッド全員を起用することとなった。

初キャップとなるのは,17番左PRのイーサン・デグルートで,1998年7月22日生まれ,190cm,122kgのスクラムが強い選手だ。サウスランドボーイズハイスクール出身で,マイター10カップのサウスランドに2018年にデビューした後,2020年からハイランダーズでプレーしていることが評価された。

トンガ戦でキャプテン代行となったLOサムエル・ホワイトロックが19番のリザーブになったため,SHアーロン・スミスが,初のキャプテン代行となる。また,おそらくハカのリードもスミスが行うと思われる。

日本でプレーしていた,LOブロディー・レタリックとSOボーデン・バレットが先発に戻った。LO及びSOの先発争いが激しくなることが予想される。また,12番CTBに入ったデイヴィット・ハヴィリは,オールブラックスで適任者不在となっているポジションだけに,ここで存在感を発揮したい。

トンガ戦で活躍したFBダミアン・マッケンジーは22番に,5トライの記録を作ったウィル・ジョーダンが23番に,またFW戦で実力を発揮したルーク・ジェイコブソンが20番のリザーブにそれぞれ入っているので,ここでも後半に交代出場して活躍すれば,セレクターに良い印象を残せるだろう。

FBジョルディ・バレットは,これまでオールブラックスではバックスリーとしてプレーしてきたが,もしもハヴィリのプレー振りが不調となった場合は,12番に移動する可能性がある。他には,ボーデン,マッケンジーもその可能性を持っている。個人的には,ボーデン10番,ジョルディ12番,15番マッケンジーの組み合わせを見てみたい。

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