<ラグビー>リーグワン、3月4日、5日、6日、スーパーラグビーパシフィック3月4日、5日、それぞれの結果
今週はシックスネーションズはお休み。そして、ルーマニアからの最後のラグビー関係の投稿です。日本に帰ったら、もっと細かい投稿ができる予定ですので、乞うご期待。
1.リーグワン
3月4日
東京サンゴリアス56-17神戸スティーラーズ
サンゴリアスの練習試合か?スティーラーズの奮起を期待。
しかし、予想通りにサンゴリアスのテヴィタ・リー、サム・ケレヴィ、ダミアン・マッケンジーらに歯が立たず、練習試合になってしまった。FBダミアン・マッケンジーがMOMの活躍。彼は、こういうラグビーがしたくて日本に来たのだろうな。
スティーラーズは、昨シーズンまでいたFWブロディー・レタリック、トム・フランクリンの不在で、レベルの高いBKを生かせなくなってしまったのが、致命的だと思う。補強すべきはBKではなく、FB後ろ5人ではないか。
3月5日
レッドハリケーンズ大阪10-66埼玉ワイルドナイツ
これもワイルドナイツのアタック練習になってしまいそう。レッドハリケーンズ、根性見せろ!
前半は10-31としたが、後半にレッドハリケーンズは崩壊して0-35。レッドハリケーンズにはディヴィジョン1の家賃が高くなっている。来シーズン降格の心配が強くなってきた。
ワイルドナイツは、安定した横綱相撲で、実質リーグトップの実力があることを証明してみせた。
トヨタヴェルブリッツ31-22シャニングアークス浦安
けっこう接戦になるような期待。
期待とは裏腹に、前半は28-5とヴェルブリッツがリード。後半にヴェルブリッツにシンビンが出て、シャイニングアークスが追い上げるも届かず。FWの差が点差に繋がった印象。
スピアース東京ベイ30-24静岡ブルーレヴズ
スピアーズが順調に白星を重ねそう。
ところが、前半こそスピアーズが27-7とリードしたが、後半ブルーレヴズに猛追され、スピアーズにシンビンが出たこともあり、終わってみれば6点差。1トライ&コンバージョンで逆転できる点差だった。
スピアーズの実力は、上位にあるものの安定しているとは言えない一方、負けが続いているブルーレヴズが善戦し、次の試合に繋がったと言える。
ブレイブルーパス東京21-18横浜イーグルス
ブレイブルーパスのFW対イーグルスのBKの争い。ブレイブルーパスがやや有利か。
前半は、7-15とイーグルスがリード。しかし、後半74分の14-18で、イーグルスが追い上げられている時に、13番CTBジェシー・クリエル(現スプリングボクス)がリフトタックルをやってしまってシンビン。これが直撃して、トイメンとなるブレイブルーパス13番CTBセタ・タマニバル(元オールブラックス)にトライを取られて、
大逆転された。
実力が接近した同士の対戦だから、こうしたシンビンなどのレフェリングで勝負が決まってしまう場合が多いが、このクリエルのプレーは誰がどう見てもシンビンだから、弁解の余地はない。日本でプレーしている余裕から出てしまったのかも知れない。
ブレイブルーパスにとっては、ここで勝利を得たことがチームとしては大きい。イーグルスは貴重な勝ちを取りこぼしたとも言えるため、ダメージが大きい敗戦になったと思う。
3月6日
ブラックラムズ東京21-18グリーンロケッツ東葛
これも接戦になりそうな試合。そして、良い内容を望む。
前半は、グリーンロケッツが7-15とリードしたが、後半にブラックラムズが14-3と巻き返して、逆転勝利。58分に14ー18で耐えていた時の、グリーンロケッツの2枚目のシンビンが痛かった。
両チームとも、今シーズンは降格争いからギリギリ逃れているが、特にグリーンロケッツはディヴィジョン分けでクレームをつけられた因縁があるので、ここは踏ん張りどころとなる。
2.スーパーラグビーパシフィック
3月4日
モアラパシフィカ12-33クルセイダーズ
勝敗よりも、モアラの良いプレーを見たい。
前半は5-14とモアラが善戦。しかし、後半は、FWとセットプレーの差が出て、クルセイダーズの完勝。ただしモアラは、オーストラリアのチームと対戦したら、かなり勝てるような気がする。
クルセイダーズは、SOリッチー・モウンガ後半出てきて、慣らし運転をしたが、プレーも慣らし運転そのものでまだ時間がかかる印象だった。しかし、こういうゲームをできるのは横綱の余裕だろう。
フィジードルア31-26レベルズ
意外と接戦になるかも知れない。そして、ドルガの初勝利?
と予想していたら、シンビンを出しながら、フィジーらしいランニングラグビーを屈指して、ドルアが初勝利。よくやった。こういうラグビーを期待していた。
負けたレベルズは、トライ数は4対3と勝っていたのにもかかわらず、フィジーの好きなアンストラクチャーなラグビーにつきあってしまったのが敗因。なりふり構わず、FW戦に終始すれば勝っていたと思う。
フォース16ー29レッズ
これは、オコナーがいるレッズ有利でしょうね。
と思ったら、その通りにレッズがSOジェイムズ・オコナーがMOMになる大活躍で、トライの全てを巧みなパス回しで演出してみせた。
フォースは、前半競っていただけに、後半オコナー対策ができなかったのは、やはり選手個々のレベルの差が出てしまったと思う。
3月5日
ブルーズ24-22チーフス
これは、今週一番の期待できるゲームでしょう。そして、ブルーズ12番CTBロジャー・ツイバシャシェックのさらなる活躍が楽しみ。
前半を終えて、ブルーズ10-12チーフス。後半ももつれた。46分に、チーフスBKの安易なキックをブルーズNO.8ホスキン・ソツツがチャージしてトライ&SOハリー・プランマーのコンバージョン成功で、ブルーズが17-12と逆転。しかし50分に、ブルーズ11番WTBケイリブ・クラークが、自陣ゴール前で故意のパスカットをしてシンビン。
これで、流れがチーフスに傾き、52分に、チーフスSHのブラッド・ウェバーがトライ&22番SOブリン・ゲイトランドのコンバージョン成功で、17-19と再逆転。さらに、ゲイトランドが76分にPGを決めて、17-22とリードした。
ところが、ホームであるブルーズは、76分にFBスティーブン・ペロフェタの好走から14番WTBマーク・テレアが右隅にトライ。ペロフェタが難しいコンバージョンを決めて、24-22と劇的な再々逆転をした。しかし、ゲームはこれで終わらなかった。83分に、チーフスが左中間50mのPGのチャンスを得る。これをゲイトランドが決めるかと思われたが、惜しくも外してノーサイド。リードが度々入れ替わる激戦が終わった。
ブルーズは貴重な勝利を得た一方、チーフスの100キャップを迎えたSHブラッド・ウェバー、セブンズで大活躍した11番WTBエテネ・ナナイセツロの2人が活躍した。シンビンになったブルーズWTBケイリブ・クラークとしたは、オールブラックス復帰に向けて、強力なライバルが出てきたようだ。
ハリケーンズ21-14ハイランダーズ
両チームの、新鋭CTB同士(バイリン・サリヴァン対フェツリ・パエア)の対戦が面白そう。
ハリケーンズが先週の劇的勝利で勢いを得て、このゲームも勝ち切った。前半は、7-0と得点が入らなかったが、後半69分に、ハリケーンズ21番SHローガン・ヘンリーがトライ&FBジョルディ・バレットのコンバージョン成功で、21-7と引き離して勝勝利を決定づけた。
ハイランダーズは、最後に意地のトライを返し7点差としたのが、精一杯だった。毎回良い試合をするが、勝利を得られないハイランダーズだが、チーム力は備わっていると思う。
ブランビーズ27ー20ワラビーズ
もしかするとオーストラリアカンファレンスの首位決戦になるか?でも、ブランビーズが強そう。
実力通りの結果と思うが、ワラターズSOベン・ドナルドソンがパス・キック・ランに良いプレーを見せていた。ワラビーズのSOは、ジェイムズ・オコナー、ノア・ロレシオがいて、本来はCTBながらSOをカバーするマット・トゥムーアとカートリー・ビールという体制だと思うが、ドナルドソンが安定して良いプレーを続ければ、意外とワラビーズのSO候補(2番目)に入るのではないか。
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