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<ラグビー>今年のTRCに南アフリカは不参加決定

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/sport/rugby-springboks-explain-why-they-quit-rugby-championship/RYFR22IV4D6HVG5MQVQGQNHOMY/
https://www.nzherald.co.nz/sport/rugby-championship-springboks-withdraw-what-it-means-for-the-all-blacks/U4XMFMLHIYHEP2V5FDFMLLJCZE/


今年のTRC(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)に,南アフリカは参加しないことが決まった。理由は,現在の状態で参加した場合は,選手の健康に深刻な危険性があるためとしている。

南アフリカ代表は,南アフリカ政府のCOVID19対応の将来が見通せないため,チームが感染対策に適応して遠征できることが不確かとなっていた。また,24人のヨーロッパや日本でプレーする代表選手たちは,既にビザ取得に向けて,動いていた。

この結果,TRCは4チームによる12試合から,3チームによる6試合に減少して開催されることとなった。

南アフリカは,長くラグビーが再開できず,先般10月10日に,29週間振りにゲームができた状態だった。そのため,もしTRCに参加しても,予定より3週間参加が遅れることになっていた。一方,NZやオーストラリアは,既に17週及び14週にわたって,トップレベルのラグビーを再開しており,先週はテストマッチを開催している。

前監督で現ディレクターオブラグビーを努めるラッシー・エラスムスは,以下のように説明している。
「テストマッチでプレーするためには,我々の選手は最低400分のトレーニング時間が必要だ」
「海外の選手は既に活動を開始しているが,11月7日にならないとチームに合流できない」
「この他完璧にやるべき計画や,COVID19の問題もあり,チームは予定通りにできないでいる。また,日本でプレーする選手は全くプレーしていない他,南アフリカでプレーする選手たちも,テストマッチ開始までに400分のトレーニング時間を取れないでいる」
「南アフリカは,2020年にテストマッチをしないとは考えてはいないが,公衆衛生の問題は喫緊の課題となっている他,ビジネスの多くの分野でも同様の問題に直面している」
「今我々は,国内の大会に集中している。そして,来年遠征してくるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに備えていく道筋を見つけたい」

TRCの改訂された試合日程は,以下のとおり。

10月31日(土)
オールブラックス対ワラビーズ ANZスタジアム,シドニー
11月 7日(土)
オールブラックス対ワラビーズ サンコープスタジアム,ブリスベン
11月14日(土)
オールブラックス対アルゼンチン バンクウェストスタジアム,シドニー
11月21日(土)
アルゼンチン対ワラビーズ マクドナルドジョーンズスタジアム,ニューカッスル
11月28日(土)
オールブラックス対アルゼンチン マクドナルドジョーンズスタジアム,ニューカッスル
12月 5日(土)
ワラビーズ対アルゼンチン バンクウェストスタジアム,シドニー

【個人的見解】
南アフリカが参加しないことは,非常に残念ですが,TRCのシステムから抜け出したわけではないので,致し方ないことでしょう。できれば,昨年のRWC優勝がフロックであったことを,真の王者はオールブラックスであることを見せつける試合を期待していたのですが,仕方ありません。来年の対戦まで待つことにしましょう。

実際,南アフリカは,今の状態では,オールブラックスだけでなく,ワラビーズやアルゼンチンにも負けてしまう可能性があるわけで,選手の福利厚生という説明ですが,実際は準備不足で負けることから逃げたというのが,正解だと思います。また,試合をしないでいれば,しばらくは世界王者の称号を持つことができますから,プライドの維持もできることになります。

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