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<ラグビー>2022~23シーズン、インターナショナルラグビー関連等(6月第三週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 最近お気に入りの朝食は、ガーリックトースト。食パン一枚にバターを塗り(または、冷蔵していて固いので、小さいかけらにして散りばめる)、スライスしたガーリックたくさんと長ネギを刻んだものたくさんを載せて、オーブントースターで3分間ほど焼く。その後、魚肉ソーセージ1本とレタスまたはキャベツの葉一枚を載せる。レタスやキャベツにマヨネーズをかけても良いが、バターや魚肉ソーセージに味が付いているので、調味料がなくても大丈夫。これに蜂蜜少々を入れたインスタントコーヒーを飲みながら食べる。食後にはバナナを一本食べている。

 なお御飯のときは、納豆、梅干し、長ネギを刻んだものたくさん、らっきょうをスライスしたもの少々を、一緒に小さいボールに入れてかき混ぜる。そこに茶碗一膳のご飯を入れてさらに混ぜたものを食べている。理想的には、これに野菜具沢山のみそ汁がつけば良いのだが、手間がかかるためやっていない。もしタンパク質がさらに必要と感じた場合は、目玉焼きをつけている。また食後にバナナを一本食べている。

1.スーパーラグビーパシフィック準決勝結果


6月16日(金)
 

クルセイダーズ52-15ブルーズ

 北島(オーランド・ブルーズ)対南島(クライストチャーチ・クルセイダーズ)の伝統ある戦い。本当はこれが決勝戦になれば、NZとしては最高なのだろうが、今シーズンは北島中部のワイカト・チーフスが好調なので、準決勝の対戦となった。正直どちらが勝つかはわからない。そして、ブルーズのボーデン・バレット、クルセイダーズのリッチー・モウンガというオールブラックスのSO対決が楽しい。

 ブルーズCTBリエコ・イオアネが100キャップ、NO.8ホスキンス・ソツツが50キャップをそれぞれ達成する。クルセイダーズは、LOザック・ギャラハーとFLイーサン・ブラカッダーが怪我で欠場する。また、アキレス腱の負傷で様子見のLOサムエル・ホワイトロックも引き続き欠場となった。

 このスコアを見て、予想通りと思った人はいないと思う。誰もが激しい接戦を期待し、また予想したが、始まってみると80分間にわたってクルセイダーズが圧倒し、6トライを重ねて圧勝した。特にブレイクダウンをクルセイダーズが支配したのが大きく影響し、さらに38分にブルーズNO.8ホスキンス・ソツツがシンビンになったのも、火に油を注ぐ結果となった。

 今シーズンは、トライ王となるアタックで大きな実績を残したブルーズWTBマーク・テレアは、この試合でディフェンスに弱点があることを露呈してしまい、一時は確定と思われたオールブラックスのスコッド入りに赤信号が灯ることになった。テレアのこのゲームでのディフェンスでは、スーパーラグビーパシフィックでは使えても、テストマッチ、ましてはRWCのノックアウトステージでは使えないだろう。

 そう考えると、オールブラックスのバックスリーは、ウィル・ジョーダン、ショーン・スティーヴンソン、ケイレブ・クラーク、レスター・ファインガアヌクの4人で回すのが良いのではないか。また、チーフスのエモニ・ナラワは5人目として入れるかどうか当確線上だと思う。そして、FBもできるSOとして、リッチー・モウンガ、ボーデン・バレット、ダミアン・マッケンジーの3人を揃えれば、バックスリーは心配ない。

 他のブルーズの選手では、PRオファ・トゥンガファシ、FLダルトン・パパリイ、SHフィンレイ・クリスティー、CTBリエコ・イオアネ、WTBケイリブ・クラークが当確。FLアキラ・イオアネ、SOスティーヴン・ペロフェタ、WTBマーク・テレアが当落線上ではないか。

 クルセイダーズでは、PRタマイティ・ウィリアムス、オリヴァー・ヤーガー、HOコーディ・テイラー、LOスコット・バレット、サムエル・ホワイトロック、SOリッチー・モウンガ、CTBデイヴィット・ハヴィリ、WTBレスター・ファインガアヌク、FBウィル・ジョーダンが当確。LOクエンティン・ストレンジ、CTBブライドン・エンノーが当落線上ではないだろうか。

 ところで、レギュラーシーズンは完調とはいえなかったクルセイダーズは、さすがにプレーオフの戦い方を熟知しており、先週の準々決勝のフィジードルア戦から今週のブルーズ戦と、格の違いを見せた結果を残しているので、このまま優勝まで突っ走っても不思議ではない。これはそのまま、スコット・ロバートソンの指揮官としての力量を証明しているので、来シーズンのオールブラックスが楽しみだ。

6月17日(土)
 

チーフス19-6ブランビーズ

 誰もどうみても、ハリケーンズ7番FLアーディ・サヴェアが、ノーサイド直前に劇的勝利となるトライをしていたのに、なぜかレフェリーは「ノートライ」と宣告し、TMOもブランビーズ選手の手が下に入っているとしてノートライにした準々決勝で、文字通り奇跡的(野暮な言い方をすれば八百長)の勝利を得たブランビーズ。さすがに、アウェイとなるチーフス戦では、「そうは問屋が卸さない」、「柳の下にどじょうは二匹いない」ということになると思いたい。

 雨の中、両チームともキック主体のゲームを強いられる。そして予想通り、PGの応酬となり、チーフスは前半を6-3とリードして折り返す。前半最後の時間帯にチーフスは、ブランビーズのゴールライン前で猛攻撃を繰り返したが、先週のハリケーンズのようにトライを認められないまま前半終了となったことが、後半に向けて心配された。

 しかし、後半に入ってもチーフスの優勢は続き、交代出場したFBジョシュ・イオアネとFLピタガス・ソワクラの活躍により、PGを刻んでリードを維持する。そして72分には、右中間55mのロングPGをSOダミアン・マッケンジーが成功させて、残り時間8分で12-6とリードを拡げた。そして、このままリードを維持するのではなく、チーフスはトライを取りに行く。相手のキックオフミスから得たセンタースクラムを起点にした攻撃から、FB/WTBショーン・スティーヴンソンとSOマッケンジーの連携により左サイドを突破し、最後はLOブロディー・レタリックが、チームとNZファン待望の、そして勝利を決めるトライを挙げた。

 この試合で活躍したSOダミアン・マッケンジーとFBショーン・スティーヴンソンのオールブラックス入りは確実だろう。さらに、FLルーク・ジェイコブソンとピタガス・ソワクラ、WTBエモニ・ナラワが当落線上にいると思う。HOサミソニ・タウケイアホ、LOブロディー・レタリック、ツポウ・ヴァアイ、ジョシュ・ロード、FLサム・ケーン、CTBアントン・リエナートブラウンも引き続きオールブラックスのスコッド入りすると思う。

 これで来週の決勝は、チーフス対クルセイダーズのNZ勢同士の対決となった。なお、今の時点で勝敗予想をしても楽しくないので、来週の決勝戦まで予想する楽しい時間を満喫したい。

2.コーチ・選手の移籍等

(1)ブリン・ゲイトランドはスティーラーズへ


 RWC終了後には世界各国で選手の移籍が活発化するが、NZチーフスのSOブリン・ゲイトランド(gatlandを一般的にはガットランドと表記している)は、来シーズンからリーグワンの神戸スティーラーズへ移籍することを発表した。

 ゲイトランドは、元オールブラックスHOで現在世界的な名監督の一人であるワレン・ゲイトランドの息子で、スーパーラグビーではブルーズ、ハイランダーズを経て現在はチーフスでプレーしている。しかし、チーフスにはオールブラックスのダミアン・マッケンジーがいるため、なかなか先発SOの座を得られず、リザーブからのプレーが多い。また、代表歴としては、2017年に遠征してきた、ブリティッシュアンドアイリッシュ・ライオンズに対するNZバーバリアンズのSOとしてプレーしただけである。

 なおスティーラーズは、ダニエル・カーターが抜けた後は、李承信を除き先発を任せられるSO不在が続いたため、ゲイトランドの加入はチームに好影響を与えると見られる。また、NZからはボーデン・バレットがトヨタヴェルブリッツに、リッチー・モウンガが東芝ブレイブルーパスへそれぞれ加入することが決まっており、リーグワンでのSO対決が楽しみとなっている。

(2)SANZAARは、ザラグビーチャンピオンシップの日程変更を否定


 SANZAARは、オーストラリア協会のハミッシュ・マクレナン会長が、NZのTV番組で、「ザラグビーチャンピオンシップの試合日程を、現行の8月から9月を3月から4月に変更することに反対する」、「南アフリカとアルゼンチンは、北半球でプレーする選手にとって好都合であるこの日程変更を提案しており、オーストラリアも賛成に回ろうとしている。NZは唯一の反対をしているが、南アフリカに引きずられて賛成に向かいつつあるので、もし実施したら危険なことになる」、「南アフリカは北半球グループに参加しようとしているが、これはNZとオーストラリアにとって壊滅的な打撃になるだろう」、「オーストラリアは想定していないようだが、NZは、この日程変更によって国内の試合日程を変更せざるを得なくなる」等とコメントした。

 これに対してSANZAAR事務局は、2026年まで及びこれ以降も含めて日程変更はない、またマクレナンのコメントによって混乱させたことを詫びる旨の声明をすぐに発信した。また、SANZAARはWR(ワールドラグビー)と協同して、現在でも(北半球でプレーする)選手の予定も調整しながら、ザラグビーチャンピオンシップの試合日程を決めている(ので、日程変更は不要)と説明している。

(3)スティーヴ・ハンセンは、現行のスーパーラグビーパシフィックの改善を希望


 元オールブラックス監督のスティーヴ・ハンセンは、NZのTV番組に出演して、先週の(多くの観客を収容できる)オークランド・イーデンパークで行われたスーパーラグビーパシフィック準々決勝のブルーズ対ワラターズ戦の観客数は、同時期に近くの(小規模なスタジアムの)マウントアルバートで行われたリーグのウォリアーズ戦の半分程度であったのは、スーパーラグビーパシフィックのゲーム内容が観客にアピールできていないからだと指摘し、これからドラスティックな改善が必要な時期にあると訴えている。

 ハンセンによれば、「スーパーラグビーパシフィックのゲームは、この4年から5年でかなり面白くなくなってしまった。その背景には、TMOを筆頭にしたプレーの中断が多すぎることがある。また、レッドカードは選手の安全を考慮すれば重要なことだが、昔は、殴る、蹴る、腕を振りかざすという悪意ある反則のみに適用されていた。現在の(乱発傾向にある)レッドカードは、シンビンや裁定委員会に報告するなどの対応に代えられるのではないか。さらに、試合時間を夜から昼間に変えることによって、子供を含めた家族で観戦できるようになる。TV局は放映時間で妥協することが必要だ」等と述べている。

(4)イタリア協会は、キアラン・クロウリーとの契約を延長せず、ゴンサロ・ケサダが後任に


 昨今のイタリア代表の躍進ぶりには目を見張るものがあるが、2021年にイタリア代表監督に就任して以来、この最大の功労者であるNZ人監督のキアラン・クロウリー、61歳との契約を、イタリア協会は今年のRWC以降延長しないと発表した。

 そして次期監督は、現在フランスのスタッド・ドゥ・フランセーズで監督をしている、元アルゼンチン代表SOゴンサロ・ケサダに決定したことを、イタリア協会が発表した。ケサダは、アルゼンチン代表SOとして1999年のRWCで活躍した後、(ほぼアルゼンチン代表の)ハグアレス監督として2019年スーパーラグビーの決勝まで進出した他、フランストップ14のスタッド・ドゥ・フランセーズで多くの実績を残している。


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