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<ラグビー>2022~23シーズン、インターナショナルラグビー関連等(6月第一週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 5月27日の日本ダービーで、スキルヴィングという馬は競走中に心不全を発症したが、レース終了まで走り切り、さらに騎手が鞍上から下りるのを待つように倒れて死んだ。

 17世紀の大英帝国で、変人かつ人嫌いで有名だったジョナサン・スウィフトは、『ガリヴァー旅行記』の最終話「フウイヌム国渡航記」の中で、家畜化し堕落した人間社会と比較して、優れた知力を持つ馬たちの理想的な社会を描いた。馬は人よりも、神様に近い生き物なのかも知れない。なによりも、その姿はとても美しい。

 ところで、ラグビーの試合で一番好きな時間はいつかと問われたら、ゴールキックするときの一瞬の静かな時間だと答える。

 一般に、スポーツイヴェントと大衆のお祭り騒ぎは、同列の祝祭空間とされている。それは、民衆の日常生活のストレスを発散する場でもある。だから、クラシック音楽のコンサートのようにスポーツイヴェントを落ち着いて鑑賞するということは、最初から想定されていない。そういった祝祭かつ大衆のストレス発散の場としてのスポーツに、日本で最も成功しているのは、かつてはプロレス、今はプロ野球とサッカーだろう。

 しかし、私はそうした騒々しい祝祭空間をラグビーの試合に求めていない。ここが根本的に違うし、「他人とは変わっている」と自覚しているところだ。私が求めているのは、クラシック音楽のコンサートのような、規律と意外性と豊かな創造が調和した芸術が演じられることを、静かな鑑賞者として楽しみたいのだ。

1.スーパーラグビーパシフィック第15週(レギュラーシーズン最終週)結果

ブルーズ16-9ハイランダーズ

 順当にブルーズがホームゲームで勝利するでしょう。ハイランダーズは、負けた場合はプレーオフに行くのは、かなり厳しくなる。

 ブルーズは、ボーデン・バレットの怪我で、スティーヴン・ペロフェタがSO、ハリー・プランマーは12番CTBに入っている。プランマーは12番が一番合っているように思う。

 両チーム通じて1トライだけという、スーパーラグビーらしからぬPGの交換に終始したゲーム。それでも、ブルーズは勝利したのが大きかった一方(最終順位3位で準々決勝のホーム開催確定)、ハイランダーズのプレーオフ進出は、この後にドルアが勝利したため消えてしまった(最終順位は9位)。

なお、後半ブルーズ14番WTBマーク・テレア、ハイランダーズ12番CTBサム・ギルバートの二人が、それぞれインゴールに入ってトライかと思われたが、いずれもTMOでタッチを踏んでいた、あるいはノッコンを確認されて取り消しになっている。

ブランビーズ33-17レベルズ

 ここも何事もなければ、ホームのブランビーズが勝利して、プレーオフのホーム開催を確定しそう。レベルズが勝てば、プレーオフに行かれる可能性が高まる。

 前半14-10、後半19-7と、順当にブランビーズが勝利して4位を確定し、準々決勝のホーム開催を決めた。一方、レベルズのプレーオフ進出はなくなった(最終順位は11位)。

 なお、レベルズSOカーター・ゴードン、CTBリース・ホッジは良いプレーを継続しているので、ワラビーズでも活躍できそうな気がする。

フィジードルア41-17レッズ

 ホームで強いドルアがレッズに勝つのでは?ドルアが勝てば、プレーオフ進出の可能性が高まる。レッズは、ここで負けるとプレーオフは難しくなる。

 前半は17-17と競ったが、後半46分にレッズにシンビンが出たこともあり、後半はドルアが圧倒して、最後はボーナスポイント付きの勝利を得た。これで、ドルアは7位に入り、レッズも負けたものの8位に留まってプレーオフ進出を決めた。この関係で、ハイランダーズのプレーオフ進出は消えてしまった。

ハリケーンズ27-26クルセイダーズ

 普通にみればクルセイダーズ有利だが、ホームのハリケーンズにも勝機はありや?

 先週のブルーズ戦でHOをプレーした、アサフォ・アウムアはラインアウトを連続してミスしたため、オールブラックスの3番目のHO(1番目はサミソニ・タウケイアホ、2番目はコーディ・テイラー。ダン・コールズは年齢的に難しい)としてスコッド入りすることが揺れている。そのため、この試合で良いところを見せたかったが、メンバー外となってしまった。

 またハリケーンズでは、HOダン・コールズが先発する。36歳のコールズは今シーズンで引退を決めているため、ウェリントンでのゲームはこれが最後になる可能性がある。なお、長く怪我で欠場していたSO/FBのルーベン・ラヴが、22番のリザーブで復帰する。RWCのオールブラックス入りへ向けてステップアップのゲームにしたい。

 クルセイダーズCTBデイヴィット・ハヴィリが、ハムストリングスの怪我で2ヶ月欠場することとなった。オールブラックスのスコッド選考にも影響している。またFLカレン・グレイスも膝の脱臼で、スーパーラグビーの残り試合への出場は困難となった。

 ハリケーンズは、勝っても負けても順位は変わらないながら、レギュラーシーズン最後のホームゲームを勝利で飾った。前半は8-19とクルセイダーズにリードされるが、その後後半60分から73分までに3連続トライをして、27-19と勝負を決めた。しかし、82分にクルセイダーズにトライを返され、最後は1点差の勝利となった。

 ハリケーンズ12番CTBジョルディ・バレットのゴールキックが不調なのが心配だが、その他のプレーは良かった。また、SHキャメロン・ロイガードは、今やNZでNO.1のSHになっているのではないか。

ワラターズ24-33モアナパシフィカ

 まだ一勝も挙げていないモアナが、最後に勝利を得られるか?その可能性は十分あると思う。ワラターズは負けてもプレーオフは確定か?

 モアナパシフィカが、最終戦でついに初勝利を挙げた。おめでとう!前半を、7-21とリードし、後半も終始先行して、67分のトライで14-33と勝利を確定した。最後にワラターズに連続トライを取られたが、既に勝負は決まっていた。

 ワラターズは、負けたものの6位確定でプレーオフ準々決勝進出となった。モアラは、勝利したものの、わずか一勝では最下位は変わらなかった。来シーズンの奮闘を期待したい。

ウェスタンフォース19-43チーフス

 フォースはここで勝てば、プレーオフに行かれる可能性が出てくるが、さすがにホームとはいえ、チーフスに勝つのは厳しい。しかし、すでに1位通過を確定しているチーフスが、選手の調整を考慮して「捨てゲーム」、「消化試合」として、Bチーム中心のメンバーにした場合は、フォースのチャンスは高まる。

 チーフスは、ダミアン・マッケンジーを休養させ、SOにライカ・ポイヒピを起用するなど完全にBチームだったが、フォースを相手にせず、前半を7-29とリードすると、後半も12-14と終始ゲームを支配して圧勝した。この結果、フォースは10位に留まり、プレーオフ進出はなくなった。

スーパーラグビーパシフィックの最終順位(左から1~12位)
チーフス、クルセイダーズ、ブルーズ、ブランビーズ、ハリケーンズ、ワラターズ、フィジードルア、レッズ、ハイランダーズ、ウェスタンフォース、レベルズ、モアナパシフィカ。

次週準々決勝の組み合わせは以下のとおり(左がホームチーム。都市名は試合会場)。

6月9日(金)
ブルーズ対ワラターズ オークランド
6月10日(土)
チーフス対レッズ ハミルトン
クルセイダーズ対フィジードルア クライストチャーチ
ブランビーズ対ハリケーンズ キャンベラ

 準決勝は、チーフス、クルセイダーズ、ブルーズの3チームは実力から見て確定、そしてブランビーズの主力選手に怪我人が続出していることから、ハリケーンズ有利と見て、NZ勢の独占になると予想する。

2.コーチ・選手の移籍等

(1)ハリケーンズ監督は、クレイグ・レイドローに決定


https://www.allblacks.com/news/clark-laidlaw-appointed-new-hurricanes-head-coach-from-2024/

 ハリケーンズ現監督のジェイソン・ホランドが、RWC終了後からオールブラックスのアシスタントコーチになるため、後任探しが続いていたハリケーンズの新監督に、クレイグ・レイドロー、45歳の就任が決まった。

 レイドローは、長くオールブラックスセヴンズの監督として、一時は低迷したチームを立て直し、2018年にコモンウェルスゲームとワールドカップセヴンズで金メダルを獲得し、2020年と2023年はセヴンズワールドシリーズ優勝、2021年東京オリンピックは銀メダル獲得と多くの実績を残している。また、2013から15年の間は、ハリケーンズ監督マーク・ハメット及びクリス・ボイドの下で、アシスタントコーチをしており、9年ぶりにハリケーンズに監督として戻ることとなった。

 なお、別の報道によれば、ブルーズもレイドローを監督に迎えることを希望していたが、ハリケーンズとの綱引きの結果、ハリケーンズがレイドローを獲得したという。

(2)サムエル・ホワイトロックは、ポーと二年契約


 オールブラックスで143キャップという、リッチー・マコウ、アルンウィン・ジョーンズに次ぐ歴代三位の記録を持つ、LOサムエル・ホワイトロックは、今年のRWC終了後、フランスのポーに移籍することを発表した。二年契約。既に弟のNO.8ルーク・ホワイトロックが2019年からプレーしており、兄弟が揃うこととなった。

(3)オールブラックスのマネージャーのダレン・シャンドが、RWC終了後に退任


 クルセイダーズで仕事をした後、サー・グラハム・ヘンリーに請われて2004年からオールブラックスのマネージャーをしてきたダレン・シャンドが、RWC後に退任することを発表した。シャンドは、19年にわたってオールブラックスのマネージャーを務め、2011年及び2015年のオールブラックスのRWC連覇などに、文字通りのバックルームスタッフ(裏方、陰の功労者)として大きく貢献してきた。

 グラハム・ヘンリー、スティーヴ・ハンセン、イアン・フォスターと三人の歴代オールブラックスの監督に使えてきたシャンドに対して、オールブラックスの監督たちは皆、マネージャーの仕事がチームを支えてきたことの大きさを指摘し、また多大な感謝を述べている。

(4)エディー・ジョーンズが、ワラビーズのセレクションルールに関係して、RWC終了後の辞任を匂わす


 オーストラリア・ワラビーズ監督のエディー・ジョーンズは、現在オーストラリア協会が、海外でプレーする選手のワラビーズでプレーできる人数を制限していることに対して、もし改善されない場合は、2027年RWCオーストラリア大会までの現契約を破棄して、RWC終了後に退任すると威嚇した。

 ジョーンズによれば、現在「ギトゥーロウ(ルール)」と呼ばれる、海外でプレーする選手からは、ワラビーズ30キャップを持つ3人までがワラビーズにスコッド入りできるというセレクションポリシーは、チーム強化には不十分かつ足かせになっている。現在フランスでプレーするウィル・スケルトンは、世界有数の右LOであり、彼をスコッド入りできたのは幸いだった。しかし、さらにLOリッチー・アーノルド、SOクエード・クーパー、CTBサム・ケレヴィ、WTBマリカ・コロイベテといった優れた才能を無視することはできない、と述べている。

 そして、先週のバーバリアンズを指揮した経緯を踏まえ、現在のトップレベルのラグビーの70%はワンパス(ポイントからのアタックを一回のパスで行う)が占めており、これを大きな選手が担っている。そのためバーバリアンズでは、シャークス(南アフリカ)の右PRを起用して成功した。彼は、スピードはないが、その強いボールキャリーがアタックの起点になっていた。そのためワラビーズには、大きな右(3番)PR、大きな右(5番)LO、大きなNO.8が必要だとしている。

 かつて元ワラビーズ監督のボブ・ドワイヤーが「一週間以内にチームを変えらないのであれば、それは(良い)コーチではない」と言ったように、自分(ジョーンズ)も、(チームを変えるために)チームのセレクションルールを早期に変更したいと主張している。

3.NZウェリントンクラブからの、オールドタイマーズデーの案内メール(蛇足)

 私が1987~90年にウェリントンにいたころ、クラブの一番下のチームに所属していたウェリントン・ラグビークラブから、OB会の案内メールが届いた。ちょっと面白いと思ったので、原文と和訳を掲載する。

 もしNZ(またはオーストラリア)にいたのなら、この日に合わせてウェリントン旅行を計画しただろう。私が大変にお世話になったビル・ブライアンさんは既に逝去されているが、そのほかの一緒にプレーしたマオリやアイランダーの人たちがくるかも知れない。青春の思い出を沢山語り合える機会になったかも知れない。

 でも、定年後の経済的及び体力的に厳しい現状(さらに円安)からは、東京からウェリントンまでの長時間フライトを経て、(当時は、家から車で20分程走れば着いた)ハタイタイパークの丘の上にあるクラブハウスに、とても行くことはかなわない。それも人生。

(以下原文と和訳)
Afternoon,

On behalf of Wellington Football Club, we are delighted to extend a formal invitation to you and your family for Wellington Football Clubs Old Timers Day, scheduled to take place on the.10th of June 2023

Old Timers Day is an event that holds a special place in our club's history and is dedicated to honouring the remarkable contributions of our past and present members. It serves as a perfect occasion for former players, coaches, staff, and supporters to reunite, and reconnect with old teammates.

Event Details:
Date: 10th June 2023
Time: 12:30 PM onwards
Venue: Wellington Football Club, 37 Ruahine Street, Hataitai, Wellington

The club will arrange a lite lunch to be provided from 12:30 PM. We encourage you to bring along all your old teammates and friends who have been an integral part of your rugby journey. It would be great to see the club's vibrant history come to life through the presence of those who have contributed immensely to its long history.

We look forward to welcoming you and celebrating this special occasion together. Your presence and participation will undoubtedly add to the nostalgic atmosphere and make this gathering a memorable one.
Should you require any further information or have any specific requests, please do not hesitate to reach out to us. We greatly appreciate your attention and support.

 Warm regards,

 Johnny Curtis
Wellington Football Club

(グーグル翻訳を元に修正した和訳)

こんにちは、

ウェリントンフットボールクラブを代表して、開催予定のウェリントンフットボールクラブのオールドタイマーズデー(OB会、2023年6月10日)に、あなたとあなたのご家族を正式にご招待できることを嬉しく思います。

オールドタイマーズデーは、当クラブの歴史の中で特別な位置を占めるイベントであり、過去および現在の会員の顕著な貢献を称えることに捧げられています。元選手、コーチ、スタッフ、サポーターが再会し、昔のチームメイトと交歓する絶好の機会となります。

イベントの詳細:
日付: 2023 年 6 月 10 日
時間:午後12時30分~
会場: ウェリントンフットボールクラブ、 37 Ruahine Street(ルアヒネ通り37番地)、Haitai(ハタイタイ地区)、ウェリントン(市)

クラブは午後12時30分から軽めの昼食を提供するよう手配します。あなたのラグビー人生に欠かせない存在だった、古いチームメイトや友人を全員連れてくることをお勧めします。クラブの長い歴史に多大な貢献をしてきた人々の存在によって、クラブの活気に満ちた歴史がよみがえるのを見るのは素晴らしいことです。

皆様をお迎えし、この特別な機会を一緒に祝えることを楽しみにしています。皆様のご参加がノスタルジックな雰囲気をさらに高め、この集まりを思い出に残るものにしてくれることは間違いありません。

さらに詳しい情報や具体的なご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。皆様のご関心とご支援に心より感謝申し上げます。

敬具、

ジョニー・カーティス
ウェリントンフットボールクラブ


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