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銘言アンソロジー

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2023年11月の記事一覧

銘言アンソロジー ⑨ 「ほきそば」

銘言アンソロジー ⑨ 「ほきそば」

ほきそば

 松本人志

90年代「ガキの使いやあらへんで!」の番組中、「焼きそば」をどこまで崩した言葉で注文できるかを検証する企画で使われたワード。

あいまいな発音でも解釈できる人間の能力に焦点を当てた実験である。

「水曜日のダウンタウン」で、オードリー春日があいさつをテーマに似たような説をやっていた。それが2017年のことである。そこから20年以上も前に放送していたのだから才能とは恐ろしい

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銘言アンソロジー ⑧ 「◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯」

銘言アンソロジー ⑧ 「◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯」

◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯。

 ブルース・リーの映画コピー(あえて伏せ字)

ブルース・リー映画の予告CMで使われたと言えば、その秀逸さはすぐに理解して頂けるであろう問答無用の名コピー。

1983年のリバイバル上映時、つまり昭和に作られたものである。

言葉そのものの力もあるが、やはり音声で聞いてもらいたく、動画を貼り付けておく。ナレーションのキーやトーンも絶妙で、昭和のモノラルな空気感がそこは

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銘言アンソロジー ⑦ 「後頭部自適打」

銘言アンソロジー ⑦ 「後頭部自適打」

後頭部自適打

 松本人志など

そもそも正式にはそんな言葉は存在しない。漢字も筆者の当て字である。おそらく後頭部打撲と適時打が混同したのだろう。

主に小学生周りで使われたと記憶している。

誰かが転んだ時や頭を打った時などに実況したり、自分の負傷度合いを先生に報告する際、余裕があれば使うこともある。

発音してもらえば分かるが、なんとも口に気持ちのいい言葉なので、ただそれだけで重用されてきた。

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銘言アンソロジー ⑥ 「西向く士」

銘言アンソロジー ⑥ 「西向く士」

西向く士

 父からの口伝

知ってる人には常識で特に語ることもないのだが、31日に満たない小の月を指すジャーゴンである。

父から教わった際「に…し…む…く…で、さむらいは11だろ?」と言われ、なるほどと手を打ったものの、なんで「侍」が11なんだと、ずっと引っ掛かっていた。

十と一を上下に並べて「士」なのだが、それを解読するのに20と余年を数えることになる。

最近の若い世代は知らないのではな

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