「初めての人生の歩き方。――毎晩彼女と君にラブレターを」第408話：本能のアメトーーク。
「男性的男性の弱さを、女性は本能的に見抜いてしまう」岡本太郎
毎日やると決めているブログやInstagramなどの更新に手を付けないまま気がつけば夜を迎えようとしていた。
更に昨晩はお酒を嗜んでいたので、noteと詩の更新をしておらず、まずはそこからしなくてはいけなかった。
しかし、どうしてもやる気がでない。
二日酔いではないのだけど、体が重たくて頭はぼんやりする。これを二日酔いと言われればそうかもしれないけど、僕自身がそう思っていないからきっとこれは二日酔いではないのだ。
例えば、自分の何気ない一言でそんな気はなくても相手がセクハラだと思えばセクハラになるように、僕自身が二日酔いだと思わなかったらそれはもう二日酔いではないのだ。
じゃあ何かというと、ただ疲れだと思う。
だってもう34歳だし、ここ最近忙しくて寝不足だった。お酒だって久しぶりに飲んだし、そもそも仕事している時点で相当疲れている。だからこれは二日酔いではない。でも、まあ多少はお酒の影響もあるかもしれないけど、そりゃ仕方ないよ。だってお酒だもん。水飲んで疲れてたらそりゃもう病気だけど、僕はお酒を飲んだんだから少しは翌日にぐったりするのは当たり前じゃないか。
言い訳？
違うし。
もう全然違うし。
昼すぎに、彼女と一緒に見たアメトーークが面白すぎて、そこからダラダラしてさてそろそろやらねばというときになっても、どうしても面倒くさい。
僕は彼女にパンダのぬいぐるみを持たせて、ぬいぐるみに相談することにした。
「ねえ、パンパン（ぬいぐるみの名前）、やらなきゃいけないことがあるんだけど、どうしても面倒くさいんだ。どうしたらいいかな？」
「めんどくさいならやらなくていいよ。きみはどうしたいんだい？」
「僕はね、アメトーークをもう一本見たいんだ」
「そうか、それなら見ちゃえよ」
「でも、ブログが……」
「大丈夫、きみは書くのが早いから夜からでも間に合うよ。今は本能に従って好きなことをしてごらん」
僕はアメトーークを見る決心をした。
そして今、なんとか色々の更新が終わって気がついたら日付が変わっていた。
超眠たいから、今夜はこのまま眠ろうと思う。
本能に従って。
☆
おでこを上げた君は本当にチャーミングだ。
僕は君のその髪型が大好きだし、
パンダのぬいぐるみを喋らせてくれるのも大好きなんだ。
応援してるよ。
迷わないで。
仕事なんていつかそのうち決まるから、
まずはゆっくりと休んで、
たくさん楽しいことをしてね。
心から愛を込めて。
☆
初めての人生、痛いことはこれからどんどん増えていく。
ただ、痛みは悪いことではなく、
痛みはある種にメッセージで、
成長には痛みが伴うときもある。
君はこれからどんどん大人になっていく。
ぼくたちは君の味方だ。
だから大丈夫。
ゆっくり成長していこう。
今年も、残り307日。
またね。
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