怒る教育、怒らない教育について(前編)
こんにちは。今日はこのタイトルについて書いていこうと思います。
突然ですが、みなさん
子どもを怒ってはいけません
僕が言いたいのはこれだけです。
でも、子を持つ親御さんや教育者の方々は、それができればとっくにしているよとか、そんなの不可能だよと思うでしょう。
僕自身も教員時代は、よく怒っていました。
でも、学童の支援員をしている今は怒るとは無縁の働き方をしています。それは教員時代でも可能なことであったと今は少し後悔しています。
怒らない教育のおかげか学童において子どもから時々、「ゆうじ先生は怒ったら怖い?」とか「ゆうじ先生は怒ったことある?」って聞かれます(笑)
これから怒る教育のデメリットついて説明していこうと思います。
その前に、怒らない教育と聞くと、子どもが俗にいう問題行動(人をたたく、悪口を言う、物を壊す)に対し、見て見ぬふりをしたり、褒めたりしてら良いの?と思う人がいるかもしれません。
そうではなく、問題行動にはしっかり【注意】してください。
怒ると注意は全く違います。
怒る教育とは、問題行動に対し、
「やめなさい。」
「いい加減にしろ!」
「次やったら承知しないからね!」
こんな声かけ+頭をたたくなどの体罰ですよね。
教育現場では、昔に比べ体罰はだいぶ減少しましたね。それでも行き過ぎた体罰が今でも残っているのが残念でなりません。
学校や保育園などでは、多忙な業務に追われる上に、人員は少ない。その余裕のなさが怒る教育に歯止めがかからない理由の一つなのかもしれません。悲しいし、残念ですよね。
それでは本題に入りましょう。
【怒る教育のデメリット】
~その1~ 子どもは理解していない 子どもは問題行動に対し、大人の想像以上にそれがなぜ悪いのか理解できていません。その理由は大人に比べ、子どもは知識や経験が乏しいからです。それは悪いことではなく、当たり前のことですよね。でも、大人はその知識や経験の乏しさを踏まえずに、ダメでしょうと怒ってしまいます。その怒りに即効性はあるかもしれません。その場の問題行動はおさまるでしょう。しかし、根本的な解決にはつながりません。子どもからしたらなぜ悪いのか理解できていないが、とりあえず怒られて嫌だから怖いから、そんな理由でその場しのぎの対応をしているだけです。
~その2~ 子どもは大人を真似る 子どもは大人を真似る。それは子どもだけではなく、人の本質です。子は親や先生、また友達、上級生の言動をよく見ています。そして、真似て成長します。その成長の段階において怒る教育に触れ続けると、どうなるでしょうか。子どもは周りの人に暴言を吐きます。暴力をふるいます。子どもは大人と違って知識や経験が乏しいため、怒る→暴言、体罰→暴力と理解し、真似てしまうのです。アニメや漫画の影響など、ほかにも原因はあるでしょうが怒る教育はこんなデメリットもあるのです。子どもの頭を叩きながら人を叩いちゃダメでしょうっと怒るのは何か矛盾している気がしますね。
~その3~ 悩みや怒りを相談できない これが一番のデメリットかもしれません。怒る教育を実践している親御さんや教員に対し、子どもは近寄りません。なぜなら、何をしても怒られるかもしれないという不信感が芽生えているからです。大人なら仕方なく怒っているのだとわかっていても、子どもは理解できていません。それが理由で学校や普段の生活において、クラスで仲間外れにされて辛い、友達に悪口を言われて腹が立っているなどの悩みや怒りを相談できる関係性を築くことができないのです。相談したところでどうせ怒られる・・・。そして、その相談できない関係性が引き金となり、不登校や暴行などの大きな問題へと繋がってしまうのではないでしょうか。
どうでしょうか。他にも怒る教育はデメリットがたくさんあります。上記はその中でも大きな3つです。
特に悩みや怒りを相談できないにおいては専門性の高い教育者である職に就いている方は注意する必要があると思います。
子どもは毎日、普段の生活の中でその小さな体には似合わない大きなストレスを抱えています。それを知識や経験の乏しい子どもは気づいていない場合もあります。
相談したくても相談の仕方がわからない、イライラするけどなぜイライラするかわからない。子どものSOSはとても小さいものです。
それなのに私たちが怒る教育をし、子どもたちと信頼関係を築けていないままで、はたして子どもの安全、安心は守られるのでしょうか。毎日を豊かに生きられるのでしょうか。
今日はここまで。次回は怒らない教育について書いていこうと思います。ありがとうございました。
YouTubeでも解説してます。
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