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年代別思考の傾向とその攻略法②

時代はバブル!~新人類世代~
1960年代生まれのこの世代が入社した当時の管理職から「新人類世代」と言われるほど戦前と違う考えや文化を持った世代です。戦争中「全体主義」の考えだった日本人からサブカルチャー文化やゲームなどもこの世代が社会人になる頃に流行し「個人主義」の考えを持っている為、「常識が無い」とレッテルを張られて「新人類」だそうです。

この世代は物心ついた時から日本が成長していて、入社してすぐにバブルに入ったこともあり、根が明るく、気軽に物事を考える傾向があるようです。上り調子の時代にネガティブなことを考えるのはご法度で、バブルの影響もあり「明るく元気にポジティブな思考こそが良いこと」と考えます。ウルトラマンや仮面ライダー初期の世代で新しいことにも理解はありますが、若いころの適応能力が高かった反動で「昭和的な考え」が染みついて抜けないところが特徴です。一方で深刻な話は苦手で、あまり相談事や悩みを打ち明けるのには適していない傾向が有ります。悪い話にはまってしまうと周りが見えなくなってしまうことからこの世代が子育て時期には「モンスターペアレント問題」等も起きています。

★攻略法 あくまで前進!仕事をよりよくする手段。新しい方法を提示する!

このような時代背景からネガティブ発言はNGです。「辛気臭い話するなよぉ」、「あいつは根が暗い」等のマイナスなイメージが常に嫌いなのです。組織のナンバー2やプロジェクトの責任者に着くことが多いこの世代は味方につけておくことで、その上の世代に話を通してくれるでしょう。また、比較的新しい考えに対して肯定的ですのでその点も踏まえてうまく立ち回ることが出来れば「出来るやつ」ポジションになれます。フィードバックや改善点の話をする時もあくまでも「こうすればもっとよくなりますよ!」「こんな方法があるので取り入れてみたらどうでしょうか?」等のポジティブな提案は大好物です。割と軽いノリが好きなので普段の接し方も明るい話題、流行りの話題をして話しやすい状況を作っておけば喜んで若者の話を聞いてくれます。

メディアに引っ張りだこ~団塊ジュニア世代~
1970年代は「団塊ジュニア世代」という名前の通り第2次ベビーブーム団塊の世代を親に持つ世代の事です。この世代は人口が多く何をするのにも「競争率」が高く、今の日本で最も格差がついている世代です。

「受験戦争」「バブルの崩壊」「就職氷河期」等のこれまでの世代とは一線を画した時代背景の中で新社会人を迎えていることもあり、基本的にマイナス思考の方が多い傾向です。まだ働いてもいないこの世代は全く悪くないにもかかわらず「失われた時代」「ロストジェネシス世代」等ともいわれており、当時の競争に勝てなかった人がひきこもりやニートとなり今でもこの問題は続いています。現在では中間管理職の立場にいるこの世代は競争に勝ち残ることで今のポジションおり、時代の後押しは無く実力で示すしかなかったことから無駄なことをしている余裕が無く、費用対効果や効率を重視します。昨今の働き方改革とは少し違う人間性を無視した効率化の為、一見すると冷たい人、冷めていると感じるかもしれませんが優秀な人も多く、その反動で特にプライドが高い職人気質な人もいます。

★攻略法 頼りがいのある先輩として崇める。本人のミスは聞いちゃダメ!

このように恵まれた時代から一気に変化してしまったこともあり、時代や環境に期待していない思考が特徴の「団塊ジュニア世代」は常にそのプレッシャーの中で精神をすり減らしてきました。若手にかまっている暇など無いように振舞いますが、実際には「仲間」や「チームワーク」に飢えている一面もあります。特に相談をされると苦労していた若いころの自分と重ねて「何とかして助けてあげよう」と考え支援者になってくれます。「頼りにしてます!」「○○さんが居てくれると助かります!」と素直にお礼を言うことで今までのキャリアには無かった「必要とされている実感」がこの世代の満足度に繋がります。一方でとにかく「競争」にもまれ続けてきたこの世代の人は「自分は勝ち残った人間」としての自覚やプライドがある為、万が一ミスや問題があった際は指摘したりはせずにさりげなくフォローをしてあげることでお互いに頼れる存在に昇格することが出来ます。

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