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年代別思考の傾向とその攻略法①

企業に勤めている以上、「上司」の存在は切り離すことのできない存在です。直属の上司に好かれることは普段の業務が円滑に進みやすくなりますし、管理職や責任者に好かれることは昇格やボーナスにも少なからず反映されることだと思います。今回はそんな「上司」の世代によって時代背景、どのような苦労や不安があったのかをまとめてみましょう。

*あくまでも「傾向」というだけでその世代の方々を全て一括りにするつもりはありません。過去の流れを知らない若い世代の人が理解をしやすくするため、働きやすくするための内容のつもりです。

第一次ベビーブーム~団塊の世代~
1940年代(1947年~第一次ベビーブーム)生まれのこの世代は「団塊の世代」と呼ばれて人口が多く、今では考えられませんが、学校の1学年は10クラス前後、さらに1クラスに50人以上の生徒がいたそうです。

現在では70代、直接関わることは少ない世代かもしれませんが、団塊の世代は高度経済成長期、バブルの崩壊、リーマンショック、日本における各震災等、戦後の出来事を全て体験している世代になります。この世代が働き盛りの頃は景気が右肩上がりで「頑張れば頑張った分成果が出る。」時代だった為、「努力は報われる」「家庭を顧みずに働く」という背景の中で仕事をしていた方々が多い傾向です。このころは「終身雇用」「年功序列」が確固たるものとして定着していたため、現代社会に理解のある方でもかつての価値観を美徳ととらえる人もいるようです。

★攻略法 笑顔、元気、返事の良さで好印象を与える!

前述でも述べたように若者がこの世代と一緒に仕事をする機会はおそらく少ないでしょう。せいぜい、廊下ですれ違う。休憩スペースで会う。何気ない日常会話を振られる。程度のかかわりになると思います。この先も同じ傾向がありますが、どの世代も自分たちよりも下の世代に対して「最近の若いやつは元気が無い。やる気が無い。積極性が無い。」と感じています。そこで、細かな接点のない団塊の世代の方々は基本的にごく僅かな時間でコミュニケーションをとる必要があり、明るい笑顔で元気よく挨拶をして出来るだけハキハキと会話をすればよい印象を持ってくれます。

実は安定志向!?~しらけ世代~
1950年代生まれ現在60代の方々は「しらけ世代」と言われ、年齢的にも会社のトップクラスの地位、最終決断を下す立場にいることが多いと思われます。

社会人真っ只中の時には日本はちょうどバブル中で、銀座や六本木で朝まで飲み歩く等、上の世代に比べて若いうちから甘い蜜を吸うことが出来たこともありあまりハングリー精神を感じないことからこう呼ばれているようです。一方でバブルが崩壊後にその「後始末」や、上の世代の「パワハラレベルの仕打ち」を耐え続けていた世代ですので、起こった問題に対していちいち考え込んでいたら精神的に崩壊してしまうような仕事を多くこなしてきました。バブルを引き起こしたのも、崩壊させたのも「自分たちではない」しかし、その尻拭いをしていくうち、心を保つ防衛手段として、問題事項に対し「無関心」「無気力」「無責任」にならざる得なかったのです。結果、この世代の特徴として「ただ無難にこなす」という事が挙げられます。人数の多い世代に挟まれていることもあり、自分たちの明確な主張や、意見を貫き通すことが許されず、受け入れられず良くも悪くも適当にやり過ごすことに長けている方が苦しまない世代です。

★攻略法 波風を立てない。いきなり言わない。根回しを事前にして話し合い当日は勝確状態にする!

この世代は、急展開や環境変化が苦手な傾向にあります。最高決定者に近い地位にいる為、ここを突破しないと仕事上通らないことも多々あると思います。その為、会議の場で初めて聞く反対意見や全く別の発想を発現されても「無難にこなしていきたい」という本能がそれを拒絶してしまいます。前述の通り自分たちが意見を言いづらい時代背景の為、「意見ある人~?」と聞いて誰も挙手をしないことに安心感を覚えるのです。「事前にご相談が、、、」、「○○さんには先に伝えた方がいいと思って、、、」等、会議や稟議をあげる前に下話、根回しをすることで「そういう事なら分かった!」と受け入れやすい状況をこちらから作り、話が通っている状態で本番を迎えることで一気に仕事がスムーズになるはずです。


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