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(超ショート小説)誰でもいいから

女の霊が出るという部屋を借りて二日目に、誰かの手がシャンプーを手伝っていた。
「ありがと、背中もね」
と言うと出てこなくなった。
幽霊でも本当に嬉しかったのよ。
結婚するはずの彼を亡くして寂しかったから。

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