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退屈な時間はいらない。
ジェットコースターのように私を突き抜ける、黒レースの快感。
痺れてもまた次の快感が波のようにやってきて、恥ずかしがり屋なスポットライトが申し訳なさそうに私の夜を照らす。
怖がらないで、あなたも一緒にこのステージに飛び込んでほしい。どうせ外の世界なんて目に入らないわ。
きっと上手くやれる。
正しいことなんて知らない、別に知ってる必要もないと思う。
あなたを見つめてどうしようもなく早まる胸のドキドキは、少し離れているほうが強いみたい。不思議なことに、近づくほど勇気というか覚悟みたいなものは湧いてくる。これが経験ってやつ?
でも同じことでまた頭を悩ませるんだよね。いや、実は悩んでいたい。
本当に胸が焦げてしまいそうなほどの想いは、どうやってあなたに届けたらいい?
駆け引きなんて得意じゃないよ。いつだって磁石のように引き合っていたい。
勇気を出して背伸びしたってあなたの首元にしか辿り着けなくて。
もうちょっとだけ近くに来て欲しい、そしたら完璧になるはず。
あなたの唇しか映せなくなったら、もう何も考えられない。この瞬間を逃さないで、なにも言えなくなるまで。
平凡な愛情よりも怖いくらいがいい。
勇気と隣り合わせの愛のほうが魅力的でしょ。
飛び石みたいな優しさ被れの休みはいらない。
今は2人だけの世界でいい。
息することも忘れて、2人のリズムにときめいていたい。甘く危険な夢を見る身体に、退屈な時間は、まるで毒リンゴ。
もうちょっとだけ、ぎゅっとしててほしい。退屈な時間はいつだってあなたのことを考えてしまうんだから。同じ時間なら、その唇で頭が真っ白になるほうがよっぽど好きだよ。
ねぇ、知ってる?
退屈でも、満たされても、同じ波は二度と来ないんだって。
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