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「複業の教科書」をまとめてみた

こんにちは、こんばんは。ITベンチャーで人事をしている、たかみゆいきと言います。表題の件、一度まとめたのですが、結構要約しすぎて、著作権とか心配になったので消したのですが、著者の西村創一朗さんから載せても大丈夫だよ!(「素晴らしいまとめnoteを作成くださり嬉しい限りです」とまで…!)と温かいお言葉をいただきましたので、再度アップしました。

今回noteを書こうと思ったのは、

・HR界隈で有名な西村さんの考えが知りたかった
・「なんで副業ではなく、複業なんだろう」って思ったから
・「なんで複業を勧めるんだろう」って思ったから
・「複業で気をつけるポイントは本業しかやっていない自分にも役立つだろう」って思ったから

とかあくまで自分の勉強のため。でもせっかくなので記録を公開してみようということでnoteに書いてみました。

なので、詳細は実際に本を読んでみてください!このnoteを読んで、ひとりでも多くの方が「複業」や「エンゲージメント」に興味持ってくれたら嬉しいです。

◆はじめに

やる気も熱意もない仕事に、一度しかない人生の大半を捧げてしまう
→現在の会社で収入を保ち、仕事のスキルを磨きながら、別の場所で自分の人生をかける「やりがい」を探す。

→「複業」という第3の道が生まれている。

人生を充実させる、未来に希望を抱くためには、熱意を注げる仕事に出会い、好きなことで稼ぐ力をつけることが必要

◆第1章 一つの会社では生き残れない時代の到来

厚生労働省が示したモデル就業規則で副業「禁止」から「可能」へと、180度の方針転換が発表され、2018年副業解禁元年と言われるように。

副業解禁の背景としては、「日本の産業構造の変化」それに伴う「最適な働き方の変化」が挙げられる。

バブル崩壊までは下記で企業と個人は結ばれていたが、バブル崩壊後、御恩は取り下げられ、奉公から不公平な搾取の時代に。

【御恩】
・終身雇用
・年功賃金
・解雇規制
【奉公】
・長時間労働
・単身赴任
・副業禁止

個人と企業の関係は上意下達から対等へ。会社が上となって個人を管理する時代から会社と個人が対等にリソースを提供し合う時代へ。管理ではなく、活用。

◆第2章 あなたの人生を取り戻す複業という選択

「どこでも通用する力を身につけたい。けれど、今の仕事が本当にむいてるものなのか分からない」実際転職や起業に関心がある人は70%。働く人の大多数が「現状に対する不安」を抱えている。

今の仕事を捨てることなく、しかし、それだけにしがみつくことなく、新たにスキルアップや出会いの経験を増やしていくキャリアルートが複業。

*副業と複業は完全な別物。

副業…あくまで「サブ」的な位置づけ。「副収入」(お小遣い)を得ることが目的。

複業…起点は、「本業だけではできない“やりたいこと”へのチャレンジ」。「価値創造活動」全般が複業。お金は「結果」であって「目的」ではない。複業で得た経験やスキルが本業にも良い影響を与える

*複業だけがもっている3大メリット

・時間をかけて「やりたいこと」の追求ができる
 …本業だけでは満たされるとは限らない「Will」を追求できる
・「稼ぐ力」を得られる
 …本業だけでは得られない「経験」「出会い」「信頼」を蓄財できる
・キャリアチェンジの失敗リスクを減らせる
 …本業という安全地帯を確保しながら、試職ができる

*副業と複業のまとめ

位置づけ…あくまで「サブ」/主従はなし
対象…収入を得られる業務のみ/あらゆる価値創造活動
目的…副収入を得ることのみ/自己成長と他者貢献

*複業の最大の価値は「自分の人生を取り戻す」こと
…熱意あふれる社員の割合は、日本ではたった6%で139ヶ国中132位。やりたいことを複業として始めた人の多くは下記アンケート項目のように本業の満足度が上がる

・定着率が向上
・従業員のモチベーションが高まった
・従業員のスキルが向上した(本業に貢献)
・多様な人材の活躍が推進できた
・継続雇用が増加した(リタイア後の再雇用など)
・社外との人脈が形成された
・従業員の労働時間が短縮した
・雇用活動が容易になった
・ワークライフバランスへの意識が高まった
・従業員に経営者視点の意識が高まった(働き方の変化など)

◆第3章 複業を始めるための3(+1)ステップ

*ステップ0 なぜ、複業を始めるのか、目的を明確にする(マインドセット)

長期的に継続させるためにも「WHY」が大事。長い目で見て自分の成長につながる機械創出になっているか問うべし。

*ステップ1 「見立てる」

どんな複業ができそうか、WHATを設計するステップ。

【3M分析】

1.Myself(自分自身の価値と原点を知る)
①ライフラインチャート→なぜこの複業なのかと自然とつなげられるWHATが見つけやすくなる
②ストレングスファインダー→得意で好きなこと以外はやらなくていいが複業の成功則
①②を通じて、行動のクセがわかる。クセがわかると、やるべきじゃない複業を見つけられる。

2.market&trend(世の中のマーケットのトレンドを知る)
これから何が伸びるかという予測。ハイプ・サイクルを参考に。

3.monetization(お金の稼ぎ方を知る)
需要が多いプラットフォームを選ぶ
自分にとって当たり前にできる事が、枯渇している場所を探す

*ステップ2 「仕立てる」

ステップ1でつくったイメージをプロトタイプとして実際の活動でカタチにしていく

リターンスタートアップというフレームワーク
…サービスが成長する過程は3つ
①ユーザーの課題を明確にし、解決策をみつける「プロブレムソリューションフィット(PSF)」
②最適なサービスを生み出し、最適な市場に提供する「プロダクトマーケットフィット(PMF)」
③市場の中で可能な限り早く、大きな成長を遂げる「スケール(Growth)」

「かゆみか、痛みか」を見極めるためにも半径5メートルの身近な人のニーズを聞き、解決することからスタート

*ステップ3 「動かす」

「完成品」を作り上げてからではなく、時間とお金をかけすぎずに、まずは最小限で世に出せる「MVP(Minimum Viable Product)」をつくり、実際に顧客に使ってもらうことを優先

つくる→はかる→まなぶ(Build-Measure-Learn)のループを回し続けることで「完成品」に近づいていく。

◆第4章 実際に複業をして分かった5つのコツ

①複業は身近で小さな一歩からはじめる
 小さな歩幅で始めるほど成功確度は高まる
②「無理なくできること」だけに特化する
自分らしい人生を実現するためであって、苦痛や我慢を伴うものであってはならない。→「何を始めたらいいか分からない」という時には、まず「これは無理」という制約条件からレンジを狭めていくというのも手。
③自分のハンディキャップからできることを考え抜く
「誰にでもできるけれど、誰もやらないこと」を見つける。誰でもできるけれど、誰もやっていないことにちょっとの手間をかけ、価値を生み出す
④自分の強みを活かして「キャリアタグ®️」をつくる
「〇〇といえば●●」といった“キャリアタグ”を備えていくことが重要
⑤半径5メートルのニーズを聞く
誰にとってもチャンスはある。そのチャンスが隠れている場所は、あなたの“すくそば”である

◆第5章 複業が失敗してしまう3大パターン

①「簡単にお金稼げます詐欺」に引っかかってしまう
複業に求めるべきものは、「本業では得られない自己実現や社会に向けての価値提供」、または「本業でさらなる成果を出すための学び」
②「あいつは副業やってるから」と後ろ指さされてしまう
職場巻き込みが大事
→・複業を公言する
・複業の成果を報告する
・複業で得られた価値を本業にも還元する
※ベースにあるべきは謙虚な心=複業に取り組める環境を与えてもらっていることへの感謝を、日頃から伝える
③「とにかく頑張る!」とオーバーワークで生活が破綻してしまう
・本業・複業すべて含めての労働時間の上限を決める
・スケジューリングも作業効率がいいように
・ボランティアワークは20%まで

第6章 複業を成功させる五カ条

①先義後利
目先の儲けに走らず、貯信せよ
→まずはお金ではなく信頼を稼ぐ
②本業専念
本業で成果を出すことにこだわれ→パラレルキャリアではなくスパイラルキャリアをイメージ。本業で成果を出したうえで、複業のシェアもする
③公明正大
“伏業”にするな。周囲に共有せよ
→応援・支援してもらうためにも上司には報告の前に相談する
④自己管理
睡眠時間を削ってはいけない
→パフォーマンスを維持するための必要な睡眠時間を確保する。絶対に達成できるレベルから始める(ベイビーステップ)
⑤他者配慮
家族、上司、同僚への感謝とリスペクトを忘れるな
→周りへの感謝と気配りを細めに行う

*その他気になった言葉など

・人の思考が入ることで自分の思考を進化する

・他人の意見は曖昧であまり正確でない
→人の意見をうまく聞き分けるのが必要

・コミュニティは同心円状に下記4段階に分かれる

①血縁(家族、親族の縁)
②地縁(生まれ育った土地、現在暮らしている土地の縁)
③社縁(働いている職場の縁)
④知縁(興味・関心・価値観でつながる縁)

Facebookは①から③まで。
Twitter:④で、価値観でつながり拡散していく。興味や挑戦したいことの発信にピッタリ。
note:長文で書くことができ、Twitterと連携しやすい。課金設定できるので市場リサーチも可能

・生産性アップのコツは「ECRS」

E=Eliminate(取り除く)
無駄な業務を洗い出して、削減・省略する
C=Combine(つなげる)
まとめてできることを同時に行う
R=Rearrange(組み替える)
作業の順番を入れ替える。優先順位をつける。
S=Simplify(シンプルにする)
細かなテクニックやツールを利用して、仕事全体の効率化。さらに見直す。辞書登録機能など。

読んで思ったとりとめのない話。

お金を稼ぐことが目的の副業ではなく、「本業では得られない自己実現や社会に向けての価値提供」、または「本業でさらなる成果を出すための学び」のための「複業」ですが、それを推進しようと思ったのは、おそらくいま日本で働いている人の熱意が足りないから。あとがきで「2030年までに、日本のエンゲージメントを世界トップ5まで引き上げる」と書いてあったとおり、エンゲージメントを高め精神的な豊かさを得るために、自己実現のために、働くという考え方を世の中に広まったら最高だろうなと。自分自身も「活き活きと働く人を増やす」とか「部活のように熱中できる組織をつくる」って言っているから共通している。

私が学生のころ社会人ってなんかつまらなそうとか、死んだ目をして満員電車乗ってるとか色々思うところあった。実際に社会人になって、周りを見ると楽しそうに働いている人と楽しそうじゃない人がいるのは事実。

それって自分の仕事に対する意味づけ力が足りないのかなと最近は思う。やりたいことが見つかっていない人は、仕事に対するモチベーション?理由?やりがい?を見つけるのは難しいと思う。一方でありたい姿が決まっている人でもそれを日々の業務に結びつけて考えられない人もいる。そこの違いは何なんだろう。意味づけ力が強い人と弱い人の差って何なんだろうともやもやっとした疑問が残りました。

また、2019年にやりたいと思っていたことがこの本を読んで、可能性から確信?確定?に変わりました。2018年は五反田人事コミュニティの立ち上げやユニファの橋本さんと人事勉強会コミュニティを立ち上げたり、Twitterを始めたりと変化の1年でした。その一方でコミュニティで色んな人に会えば会うほど、もっと勉強しなきゃとかコミュニティで得たことを本業に活かさなきゃとか、周りと比べて自分ポンコツだなと思うことあったり、本業にもっとコミットしなきゃなどなどもやもやしていました。でもこの本を読んで、少しすっきりしました。自分がいま行動していることに勇気や自信をもらったというか背中を押してもらったというか。まずは出来ることから、かつ半径5メートル以内のニーズを解決するってところになのかな。

で、結局2019年は何なのと言われると、「継続と進化」の年にしたいなと思います。コミュニティは継続&進化させたいし、Twitterはやってるんだけど発信するためにはインプット&アウトプットが圧倒的に足りないと実感。なので2019年は出来る限りを本を読んで、noteにアウトプットします。まずはできることからとこの本に書いてあったので、それを実践しようと思います。

やっぱりやりたいことって、私自身がビジョン共感した会社の社員のエンゲージメントを高め、その先にお客様や関係者の笑顔を増やすことだなとこの本を読んで改めて思ったので、それを追求する人生にしたいと思います。

そのためには人事だけでなく、マーケティングや広報や経営のことを学ばなきゃいけない。社外の人に会って勉強したつもりになるのではなく、もっと社内の人と話さなきゃいけない。もっと社外の人と会ったときにもっと深い話ができる知識を身につけなきゃいけない。抽象と具体を繰り返せる地頭を伸ばさなければいけない。

そんなこんなで2019年も熱い年になりそうです。あまりうまくまとまりませんでしたが、今回はこのあたりで。全然関係ないけど、「大恋愛」おもしろいよね。

複業に興味のない方でも役立つ考え方があると思うので、ぜひ読んでみてください。

著者の西村さんのTwitterはこちら。

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