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運命の人のはなし

最近実は友達の紹介でバイトを始めました。労働はとてつもなくしんどいんだねぇ。今すぐにでも純粋な無職に戻りたい毎日を過ごしています。
梅雨前線が停滞しているせいか、今日はとてつもなく失恋モードなので、運命の人の話をします。(順接になっていないことは突っ込まないでください)

運命の人はなにも色恋の文脈に限った話ではないのだけれど、ここではやっぱり色恋における運命の人の話をしたい。
もし、運命の人がいるとして、その人に出会ったときにその幸運に気が付けるかはいつも自分にかかっている気がする。
だって、たとえ運命の人であったとしてもタイミングが悪かったらお互い通り過ぎてしまう。きっと。


もうずっと前の話だから時効だと思うし、失恋モードにかこつけてみんなに聞いてほしいから話すのだけど、一時期、お互いに、私の勘違いでなければ、なんとなく惹かれていた人がいた。でも互いが相手のことを意識するタイミングがことごとくずれていて(本当にちっとも合わなくて)寄せては返す波みたいに、今だ!と思った時にはもう沖の方へ返っていく。

私が相手を意識する時には、向こうはどこの馬の骨とも分からない女と付き合っていて、相手が私を意識する時には私は急に現れた男に告白されて。

そうやって私たちは運命の人にはならなかった。タイミングが面白いくらいずれていた。

私が彼を運命の相手に出来なかった。
彼も私を運命の相手にしなかった。

だから彼は違う人と結婚していくのだし、私は違う人を運命の相手に選ぶ。

運命の人なんて最初からいない。
運命の人に私がするのだ。

サポート…!本当にありがとうございます! うれしいです。心から。