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西表島はこんなところだった

子供達に南国のビーチ ー砂浜と青い海と水平線ーと、ワイルドジャングルを見せたくて、西表島までやって来た。

だーれもいない海ー♪

いやはや、ほんとーに誰もいない!

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砂浜もお魚が泳ぐエメラルドグリーンの海も私たちだけしかいない。

名のつくビーチも数組の人たちしかおらず、
西表島はまだまだ秘島だなあと実感。

島自体も、ハワイやメキシコ、沖縄本島などのビーチリゾートとは違う。
沖縄本島に次いで2番目に大きい島だけど、
食事できるところも車がないと行けない距離にポツポツと点在している程度。島にはいわゆる”スーパー”はなく、昭和時代にあったような商店のみ。

だから、それなりのビーチリゾート感だとか、
食事だとか、おもてなしを期待していたら、間違いなくうろたえるだろう。

もちろん、私たちはビーチリゾートを期待して行ったわけでもなく、
むしろ、西表のジャングル感やリゾート化していないところに惹かれてきた。

今までも、トレッキングは数え切れないほどいった。
カウアイ島でテントとバックパックを背負い秘境を目指してトレッキングをしたし、冬はビーコンを装備して雪山のバックカントリースキーにも行く。
だから、観光客が少ない自然を楽しむことはそれなりに慣れていると思っていた。

そして、予想通り、西表島は私達の期待を裏切らなかった。

ただ、島が持つ圧倒的な神感
ーその神感は畏怖とも言えるのだけどー
その圧倒的な気配に圧されて、森や海を「探検」することができなかった。


道路脇にトレイルらしき入口はあるのだけど、特に何のサインもない。
それでもちょっとだけ進んでみると、
ナタなしでは進めないようなジャングルに行く手を阻まれる。

「文明人お断り」

そんなメッセージが伝わってくる。
当然、私たちも海にも森にも、ビビってしまって入れない。

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そうだ、自然とは温かく、そして、怖いものだった。
圧倒的な自然の前では、人間の無力さを今いちど知らされる。

西表島は、神様がいる。
誰がなんと言おうと、絶対いる。

自然を崇め、感謝する神事もたくさんあるというのも納得。

ここの森や海に入っていける人たちはすごい。
自然と共鳴して、共存して、感謝の気持ちがないと暮らせない、
森の神様を大切にする、ワイルドな人たちの暮らす島。

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今でも、西表島の風景がふっと脳裏をくすぐることがある。

軽トラの荷台いっぱいのパイナップル。

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ごちそうといわれている琉球いのししのタタキ。

青い海に沈む夕陽

カナダの夜も暗いけど、
西表の夜は真っ暗、ペイジブラック、まさに「一寸先は闇」だった。
BC州の満天の星空、西表の満天の星空、
同じように自然が豊かな場所でも、空の暗さと星光の強さが違うんだなあ。
それら全てになんだか感動してしまった。

ここが日本の一部なんてラッキーだなあとつくづく思う。
このままひっそりと、観光客が押し寄せるなく、森や生き物が守られていきますように。

子供達もエナジーチャージ!!
大きくなった時にきっと思い出してくれるだろう。

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*2018年の旅日記です。コロナが落ち着いたら次はどこにいこうかな!*

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