2020年はD2Cの派生系「P2C」が大きく流行るので解説します

こんにちは。FABRIC TOKYOの森です。

昨日Twitterで以下のツイートをしたところ、少なくない反響があったため、こちらでnoteにまとめておきます。2020年はD2Cの派生系「P2C」が大きく流行るので解説、というものです。

緊急事態宣言下で、ECモールのロコンドとYouTubeヒカルのコラボアイテム販売が大成功したことが記憶に新しいですが、P2C(Person to Consumer)」の時代の幕開けを感じます。この企画はスニーカー(12,800円)・サンダル(9,800円)を4月2日に販売し即完売させ話題になりました。

1週間で約6億円の売上を記録。
ヒカルとのコラボ商品だけで、ロコンドの年間商品取扱高の約5%をわずか1週間で稼いだ形となりました。ヒットの裏にあったのが、単なる商品紹介に止まらない巧みなプロモーション戦略で、うまくP2Cマーケティングを活用していた。

P2Cと従来のインフルエンサーマーケティングの違い

P2Cマーケティングとは単なるインフルエンサーマーケティングというわけではなく、ある影響力のある一人の個人がオリジナル商品を作り自らのチャネル(主にInstagramやYouTube)でブランドの背景・もの作りへのこだわり・進化する過程などをフォロワーや視聴者たちに伝えながら直販していくモデルです。

昔から、例えばキムタクなど芸能人に着てもらい話題作りをする手法はありますが、似て非なるものです。近年盛り上がり今ではマーケティングのスタンダードになったインフルエンサーマーケティングも単に提供された商品をYouTuberやインスタグラマーなどのインフルエンサーが紹介するというだけのものでした。
有名人・インフルエンサーが着たり使ったりするだけだと表面上の魅力しか伝わらなかったことを、P2Cはインフルエンサーが自分で自らのブランドの魅力や背景も伝えます。これで伝わる深度と頻度がまるで違う。さらに認知度向上で終わらず、直販しマネタイズまでが線に繋がっているところがポイントです。

以前までの小売モデルは、直販よりも、卸先にお客さまを送客する形になっていましたが、インターネット時代では直接ECサイトで販売チャネルを持てるため、すぐに売上に繋げやすい。
そしてすべてデジタルでデータを追えるためあらゆる指標を改善しやすいことが特長で、D2Cの強みが大きく活かせます

D2Cは点ではなく線のマーケティング

本来人間は交流を求める生き物です。
「ブランドと交流したい」という人は稀で、「人と交流したい」という人がほとんどです。SNSで直接交流の機会を持てるようになった時代ではブランドの作り方も大きく変わってきます。
またSNSも企業アカウントよりも個人アカウントのリーチが伸びやすいようアルゴリズムが組まれています。まさに個(Person)の時代です。個人の時代において、ブランド作りもP2Cの時代であると言えるのではないかと思っています。

P2Cマーケティングのリスク

しかしリスクも付き物です。2つ紹介します。

1つ目は起用するインフルエンサーの人気度や活動具合に業績が左右されること。
2つ目は品質管理の問題。

あなたがP2Cでブランドマーケティングを実践したいなら、タレントマネジメント、品質管理の徹底に追われることになるため、覚悟とリスクヘッジをお忘れなく。

インフルエンサーと「なぜ」やるか?「どのように」やるか?「何を」価値として届けるか?このあたりのブランド戦略作りを徹底するのが良いでしょう。また事業としてやるなら1人のインフルエンサーに依存していては成り立たなくなるかもしれません。もしくは自らがインフルエンサーになるのも手かもしれませんね。

その他の事例としては、香取慎吾のブランド「JANTJE_ONTEMBAAR」がBASEで4月から抽選販売を開始しています。


P2C(Person to Commerce)は今年更に盛り上がるので今後も目が離せません。

以上、個の時代におけるP2C(Person to Consumer)の解説でした!
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