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【サッカー】第二次森保JAPAN2戦目を終えて

2連戦の目標は何だったか?

先ほど、森保JAPANの2戦目が終わった。
結果はコロンビア相手に1-2で敗戦。

単純に結果だけみると、ダメ。
“結果”というのは、1-2という単なる勝負事の数字の話だけではない。

おそらく今回は、ワールドカップ後、ホームでの初試合ということもあり、森保監督は“必勝”を心に決め、メンバーを選出したことと思う。

最近のリーグ戦で明らかに疲労がみえる久保を選出し、所属チームの状況にも配慮すると言いつつ、遠藤や伊藤を選出した。
所属リーグでは誰よりも得点しているが、日本代表へのフィットは時間がかかるであろう古橋を不選出とした。
要は、新しい船出であるからに、新しい風(新メンバー)もある程度選出しながらも、リスクのある選出を最小限にし、必勝を誓った選出。
…だったはずである。
限られた時間の中で“必勝という結果”を求めていたはずだ。

“結果”への評価

“必勝という結果”。その目標に対する結果は1分1敗。
目標達成できたか?と問われれば“否”である。途中経過は関係ない。

これは、サッカーだけでなく、サラリーマンの世界でもそうだ。結果を求められたサラリーマンが目標を達成できなけば、ドヤされるし、評価も下がる。重要な目標であればあるほど、目標未達の代償は大きい。左遷もさせられるだろう。
ましてや結果を常に求められるプロフェッショナル。この2連戦の結果に対するチーム内の評価及び今後の対策は、目の色を変えて行って欲しい。
何も監督だけではない、選手たちも当然だ。

コロンビアの印象・雑感

さて、コロンビア。
試合前の印象は、“ハメス、ファルカオなどの黄金期から新たな世代への移行時期”と、チームとして模索中なイメージであったが、いやいや、まだまだ日本チームは学ばせてもらうことの方が多かったように思う。

  • 40分あたりから14番のデュランがサイドに流れてきて、菅原とのミスマッチを活かそうしたこと。

  • 後半開始から前半の流れを変えようと日本のディフェンスや中盤に適切に圧力をかけてきたこと。

  • 試合終盤、日本がほぼやってこなかった2トップの布陣に対しても即応してきたこと。

などなど。
選手が自主的に考え、実行することもあれば、もちろんチーム全体として、監督の適切な指示もあるだろう。
やはりウルグアイ含め、南米のチームは、試合慣れ、戦い慣れ、しているイメージが常にある。

重要なのは、どこに自分たちの強みがあり、それを最大限に発揮できるのはどのような手段なのか。相手の弱みはどこにあるのか。
それを試合が動いている中で常に考え、動く。
そんな基本的なことの大切さをあらためて考えさせられた。

“トライ”への評価

しかし今日のコロンビア戦。
負けたことはくやしい…、くやしい…、くやしい…。

だが、今回の試合、私は“ある程度”評価したい。

それは“トライ”が見えたからだ。
初戦で感じた“トライして欲しい”という思いをさっそく体現してくれたな…。と試合後、勝手に偉そうにそう思った。

↓初戦の記事はこちら。

鎌田をボランチで先発させ、伊藤を左センターバックにし、国内組でも調子の良いカシーフや町野を先発させた。交代時間も森保監督にしてはまあまあ早く、終盤には2トップもトライした。
ウルグアイ戦でなかなかハマらなかった両サイドバックが中に絞ってのビルドアップも、それに固執せず、バランスをみながら行っていたように思う。
選手個人の良し悪しはあれども、森保監督の“トライ”が感じられた。

おそらく、4年間というワールドカップのタームには時間が無いということを認識し、少々頼りないが、監督なりにトライしたのだろう。
このトライを評価しつつ、そこで分かったことを次のトライに生かしてもらいたい。
指揮官であれば、顔をあげて次の試合も、その次の試合も、勇気を持ってトライしてほしい。

あらためて勝負の世界の厳しさを

ただし。
敗れたことで、前述のとおり、当初の必勝という目的を果たせなかった、必勝するという目標に全振り出来なかったという評価にもつながってしまうことを忘れてはいけない。
必勝とトライ、二兎を追う中途半端な差配だったと言われても仕方がない。
トライしながらも必勝するという実力が、まだ日本になかったということ。

単純にトライしたから評価できるということだけでなく、選手や監督にはあらためて勝負の世界の厳しさを求めたい。

今日のようにシステム変更の際に監督から紙を貰って対応しているようではダメ。
選手も言うことをただ真面目に聞いているようではダメ。
もっと対等に自身の意見をぶつけ合え、向上できる関係性を望みたい。

森保監督も選手がビックリするメンバー変更、システム変更ということは、この2連戦は、“新しいフォーメーションにもチャレンジしていく”ということを選手に伝えきれていない証拠。
指揮官であれば、そういった適切なマネジメント・コミュニケーションを望みたい。

今後へむけて…

次の代表戦は6月。
どんなトライを見せてくれるか、楽しみである。
大事なことは同じことを繰り返さないこと。トライすること。そう思う。

願わくば、森保監督には、選手選考及びインタビュー含めたメディア対応などで、“何を目的として試合を行うのか”を、より具体的に、言葉に出して、表現してほしい。
それがあれば、その目標に対して、出来たのか、出来なかったのかを誰もが容易に判断できるはず。
まずはそこから。よろしくお願いいたします。

あと…旗手は見たいなあ…。

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