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月に舌、照らす夜。

コンテンポラリーな夜に
僕は月の照らす
艶やかなあなたの舌を見た
流れていく軽やかな言葉足らず
逆さまに吹く風に
上手く返事できない

どんなに手を伸ばしても
届かないことは知っている
だけど、伸ばさずにはいられない

そこらじゅうに散らばった扉
選び方を間違えたなら
血を吐き出しても
笑い返して
だって、どうなってもいいの

此岸を憂うあなたに
見えなくなるけど
手遅れにはなりたくないから
もう一度だけ光を飲みこむ

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