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アクロリズム

おれは電磁気の嵐に巻き込まれ
保安官たる犬が
電子操業の犬として
その脳内国家を異聞録とされた


猫はどうした
改編か この星では詩にもなる
この頃往来は動を生とせず
静として制とともに雑多に並べる
ショーウィンドウを見よ
[ショーウィンドウ]ではなく
感動後の感傷のように
鏡ではなく
反射を故意と置いて


おれに爪研ぎを買っておくれ
フリスビーを 化合加工食物を ケージを
魚肉を獣肉を 首輪を鈴を モノの証を
もはや病的とも言える服従心は
ジュテームを飛び越えて
路傍の石とも変わらない


憎き、憎き、有機物価よ
おれに似たそれぞれは
未だバビロニアの軌跡を臨まず
おれはこの始まりの丘で
全ての語彙を失えども
反転と反動で
もう一度嵐を起こし
商品棚の陳列を掻き回し
知らない存在を知るべしと
無知と忌憚に裸のまま飛び込み
空洞のアルゴリズムを新たに立ち上げる



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