見出し画像

「セルフマネジメント」と「自由と責任」


セルフマネジメントとは


7つの習慣において、
主体性はこのように述べられています。

主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。

スティーブン・R・コヴィー著 「7つの習慣」

セルフマネジメント組織とは、日本語で自主経営組織です。

自主経営とは、自分たちが主体となって経営するという意味です。

それは、経営者からのトップダウンでもなければ、メンバーからのボトムアップでもなく、一人ひとりが意思決定する権利を持っており、
自分たちでなんとかする(マネジメントする)
ということです。

7つの習慣を引用すれば、そこでは、人間として一人ひとりが自分たちの人生の責任を引き受けることを伴います。

そして、その責任を引き受けながら、なんのために集まっているかが、

Purpose
らしさによる自然体な幸せの実現
Mission
「世界から恐れをなくし、心穏やかに豊かに生きられるようにする」

という存在目的のためなのです。

その目的を果たす(成果)ために、自分たちの持てるすべてを出し合い、手を取り合いなんとかするのが、エイトシークエンスのスタイルだと考えています。


責任という言葉


私はこの言葉がさほど好きではありませんでした。
それは、「できなければ罰を受ける」という意味を感じたからです。
だから、「できれば責任なんてものは取りたくないし、必要もないもの」だなと思っていました。

ではなぜ、7つの習慣でこの言葉を使うのか。
不思議に思い、この機会に考えていくと、まったく逆でポジティブなものだということに気づきました。

結論を言えば、

責任は能力


つまり、能動的に行うことでポジティブな結果を生むものということです。

「責任」は英語で”responsibility”。
”response”は「反応、応答」、それに”ability”(能力、才能)が加わっています。
つまりは、”responsibility”とは「応答する能力」のことを指しています。

スポーツでもよく、「あの選手はレスポンスがよい」などという言葉を使います。
そして、レスポンスの良さは、選手にとって選択肢を増やし、プレーの自由さを生み出しています。

レスポンスがよい(応答する能力が高い)選手は自由度の高いプレーができる。
これはまさに自由と責任の考えではないでしょうか。

自由=ポジティブ、責任=ネガティブではなく、
責任という能力を磨くことで、自由を得られるという、両方をポジティブに捉えることができると思うのです。

レスポンス(反応、応答)の対象とは?


スポーツでは、状況に応じた臨機応変な対応速度のことを指し、
自動車やバイクの場合は、運転手のアクションに対する車の反応といった操作性を指したりします。

仕事においては、
お客様から頂いたご依頼
メンバーとの約束事
自分の中での決め事
つらいこと、もやもやしたこと、楽しいこと、嬉しいこと
そして、エイトシークエンスの存在目的
といったところでしょうか。

では人生に対するレスポンスとは何か

私は、人生で起こる外的な刺激や自分自身の内的なものすべてが対象となると考えています。

これらのことにどのように反応、応答するのかを決めるのは、自分自身です。

言い換えれば、なにが起きても自分で反応や応答するしかないのです。

この反応や応答する力を高め、さまざまな事象に心穏やかに豊かに応えらえるようになることに自由を感じるのではないでしょうか。


責任とコーチャブルは同義語


エイトシークエンスでは、コーチャブルという言葉を使います。

コーチャブルとは
外的なもの、内的なものすべてをコーチとして捉えることです。

コーチは気づきや学びを与えてくれる存在です。
そして気づきは、コーチからのフィードバック(外的刺激)か、物事を自分ごととして捉えること(内的刺激=内省)から生まれます。

つまりは、外的、内的なものを問わず、ものごとに向き合い、応答することがコーチャブルであるといえるでしょう。

7つの習慣における、自分の人生の責任を引き受けるとは、自分の人生で起こるすべてのものごとをコーチャブルに捉えることではないでしょうか。


私たちは自由です。
好きにしたらいいのです。
主体性を持って生きることを、誰もが望み享受、堪能してよいのです。

その主体性を持つために、7つの習慣では「自分の人生の責任を引き受けること」が大切だということを教えてくれています。

自分の人生の責任を引き受けるということは、
自分の人生でおこるすべてのものごとに対して、応答する能力を使うという能動的なものであること。
応答する能力が高められれば、人生をより自由に感じることができる。
応答する能力を高めるためには、
外的、内的に湧き上がる刺激に対し向き合い、解釈し、行動し、振り返る。
このコーチャブルな繰り返しが必要となる。

責任とは、反応する能力。それはコーチャブルそのもの。

わたしたちは、エイトシークエンスの存在目的にどのように反応するのでしょうか。

こだわりを持っていつまでも語り合い続けることそのものが、人生と向き合うということではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?