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民報サロン(福島民報掲載)

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#魚屋

魚屋視点の仕事の本質

魚屋視点の仕事の本質

店の売り上げは、お客さまが喜んだ結果だと社内で話している。お客さまが喜ぶということは、何かしらお客さまの役に立っているということ。仕事の本質は人に喜んでいただくことだと常々思う。

魚を目の前でさばいてお客さまに渡すと、「ありがとう」と言ってもらえる。漢字では有ることが難しいと書く。お客さまは魚をさばくのが難しいため、僕ら魚屋が代わりに魚をさばくことで「有り難う」と喜ばれるのだ。人に感謝されると、

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なぜ魚屋を継いだのか

なぜ魚屋を継いだのか

私は東京からUターンし、2020年1月、家業の「株式会社おのざき」を承継すべく入社しました。1923年、小さな鮮魚店としていわき市平鎌田町にて創業し、おかげさまで今年100周年を迎えました。現在、県内最大級の魚屋として、鮮魚店4店舗と飲食店2店舗に加え、卸売業とEC事業を展開しています。

入社して3年間、経営理念の策定や不採算事業からの撤退、店舗の業務改革、労働環境の整備、全般的なデジタル化、セ

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県民の誇り「常磐もの」

県民の誇り「常磐もの」

「築地市場の水産関係者の99%がおいしいと認めた」。電通が2015(平成27)年に行った水産関係者調査で、福島県沖で水揚げされる高品質の魚「常磐もの」についてそんな結果が出ました。ブランド魚として魚のプロたちから圧倒的な評価を受けたのです。

10年ほど食品業界に身を置く私からみても、食に関するアンケート調査で99%の人が「おいしい」と回答するのは、よっぽどのことです。おいしいか、おいしくないかの

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