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「人生がときめく片づけの魔法」を読んでの感想と学んだこと

こんにちは。今回は近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法 改訂版」の感想と考えたことをまとめました。

自分の復習や備忘録でもありますが、今さらながら、この素敵な本をより多くの方に読んでいただくきっかけとなればいいなーという思いもあります。

と言いつつ、今回は自分の片づけに対する考えや体験談も書かせていただきました。これらも併せて、このnoteを読んでくれた、片づけに悩む方のひとつの参考になればいいなと思います。

本の概要

まず最初に、読んだといっても実際はAudibleで聴きました。読み上げの方の声はとても聴きやすく、内容がスッと入ってきました。

逆に、移動中などに聴いていたので本の要点をまとめることは難しかったです。というわけで、特に印象に残っていることだけに絞って感想と考えたことを書きます。

本の概要としては、衣類、書類、小物、思い出の品など、ものの種類ごとの具体的な片付け方法の丁寧な解説や、生徒さんとの体験談を通じて「そもそも何のために片付けるのか」という本質を常に考えさせてくれる内容です。

さて、本の半分を超えたあたりで「もしかして自分は結構やっている方かもしれない」と思いました。片づけに関しては、結構前から意識していたことでもあります。

なぜ片づけの意識があったかというと、決してきれい好きだとかマメだとかの理由ではありません。主な理由は「ものを探すのが極端に苦手」だという性格面にあると思っています。

ものを探すのがとにかく苦手です

たとえば、はさみを使いたいけどどこにあるかわからない。なんか文房具がたくさん置いてある場所にあるだろうと思って見てみるけど、見つからない。諦めて100均で買ってきて、使って、しまおうとすると、さっき探した場所にしれっとはさみがある。

みたいなことがよくありました。冗談のようですが、残念ながら実話です。

あと、ものだけじゃなくてパソコンのフォルダの名前とかも見つけることができません。人に「その〇〇って名前のファイル開いて」と言われても、見えないんですよね。なんか。

特に日本語だったりすると、それが漢字なのかひらがななのかカタカナなのか教えてもらわないと、そのフォルダ名がイメージできなくて探せないんですよね。わかりますかね。わかりませんよね。

「絶対に英語のファイル名しかない」とかの条件下だったら一瞬で見つけることができるんです。だから僕は必ず英語のファイル名をつけています。

話が逸れました。で、そうやって使いたいものがすぐに見つからないときのストレスってほんとうにキツいんです。そして、人生という限られた時間を、ものを探すという生産性のない、楽しくもない作業に費やしてしまっているということが、さらなるストレスを生みます。

で、いろいろ考えたんです。どうやったらものを見つけられるようになるんだろうと。で、その結論が「探すほどのものを持たなきゃいい」ということでした。

探したくないからものを持たない

「貴重な人生の時間をものを探すことに費やし、さらにストレスを溜めるというダブルコンボを僕はもう経験したくない…。」そういう強い信念により、結果どんどんものが減っていきました。今では、自分の部屋でものを探すことはほぼありません。探しても、ものがある場所が限られているのですぐに見つかります。

というわけで、「とにかく探したくない精神」が僕の片づけの根底にあるモチベーションです。

こんまりさんの片づけには愛がある

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Photo by Jean Carlo Emer on Unsplash

一方、こんまりさんの話す内容をよくよく聴いていると、その根底にはものに対する愛がある、いやもはや愛しかないことを痛感しました。

たとえば、僕は靴下やインナーウェアは一切たたみません。たとえば靴下。まずすべて同じ種類のものなので、適当にペアにして専用のカゴにドサっと入れて終わりです。

しかし、こんまりさんはそれを許しませんでした。すべて丁寧にたたみなさい、と言われました。なぜたたむか。それは着た服に触れ、感謝し、ほつれや汚れがないか、手入れの必要がないかなどを確認する作業でもある、というのです。

これには心を打たれました。僕は片づけに関して効率とか楽とかばかり考えていたからです。たしかに、靴下に穴が開いているのに気付くのは必ず履いたときでした。で、面倒くさいからあとでいいやってそのまま履いたり。

そもそも、片づけのモチベーションが全然違ったんですね。

こんまり流「プレゼントの本当の役割」とは

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Photo by Ben Mullins on Unsplash

もうひとつ、大きく心を打たれたことがあります。それは「プレゼント」に関するお話。

僕はプレゼントがあまり得意ではありませんでした。あげるのも、もらうのもです。それには理由があります。

それは、もらったものが使えなく(使わなく)なってしまったら、どうしていいかわからなかったから。

もう使えなくなってしまった、または使わなくなってしまったあとに、それを目にするたびに心が苦しくなったりする、でも捨てるのも辛い。そんな状況に陥るからです。

でもこんまりさんはこう言いました。

プレゼントの本当の役割は「受け取ること」

プレゼントの本質は受け取ることにある、というのです。それはもちろん「気持ちを受け取る」という意味でもあります。

だから、たとえもらったものがもう使えなくなってしまったとしても、(ひっそり)捨てることになっても、(気持ちを)受け取ったこと、それが一番大事なことなのだから、と言うのです。

大事なのは、今

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Photo by dylan nolte on Unsplash

今をときめきをもって生きること。過去を生きることはできない。

写真や思い出の品など捨てづらいものについても、過去をどう考え、どう向き合い、それによって今をどうときめきをもってて生きるかということを教えてくれます。

ものを大切にする、過去を大切にするとはなにか。「捨てる = 大切にしていない」では決してないということです。

この本を通して、こんまりさんはこの"今でしょ"って考え方に終始しています。今をときめきをもって生きる、片づけとはそれを実現するためのものだ、というわけです。決して「見てくれの整理整頓」などが目的ではないのです。

ご本人も、過去にさまざまな収納技を駆使して部屋を片づけたが、結果幸せにはならなかった、と言っていました。だから収納の達人になってはいけないというのです。なぜなら、収納が目的ではないから。今をときめきをもって生きることが目的だから。

だから、すべての片づけの基準が「ときめくか、ときめかないか」という、非常にシンプルで、かつ主観に基づくものなのです。決して、他人に押しつけられたノウハウ集を実践することではない、ということです。

学んだこととまとめ

今年2020年、自分自身、環境が大きく変わる年でもあります。それに際して、自分の心ぐせを痛感する機会が増えました。この本を読んで、「自分はものに対する愛情や感謝が足りないな」と感じました。

ものだけでなく人も同じです。感謝や愛情をもって、そしてそれを正しく表現していくこと、そしてそれこそが今をときめきをもって生きるために大切なことなんだな、と、自分なりに学びました。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。



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