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これはダイエットではない。生活改善だ - 「できるだけ辛くないダイエット」 第6話 完

さて、「できるだけ辛くないダイエット」で1年で8kg減量したというお話をしてきましたが、今回は最終回、まとめとなります。

辛いことがとにかく嫌いな僕が、1年間いろいろと継続し、なんとか結果を出せた、その理由はなんだったのか。分析してみました。

辛いことを続けるのはとても難しい

苦しい、面倒くさい、我慢を強いられる。こういう状態を日常的に行わなければならないとすると、それはきっと長くは続かないでしょう。少なくとも僕は3日もちません…。そしてそれが途中で挫折してしまう、または達成したとしてもリバウンドの可能性を高める原因となると思います。

そう考えると、辛い、我慢のダイエットは「夏までの1ヶ月で痩せたい!」といった超短期決戦なら有効かと思いますが、もっと長期で考えた場合あまり有効な方法とは言えなそうです。

目標体重達成はゴールか、スタートか?目的を再確認する

そもそも、なんのためにダイエットを始めたのか、またはこれから始めようと思っているのかをもう一度しっかり考えてみます。

・カッコいい / 美しい体型に戻りたい!
・着たい服を着てファッションを楽しみたい!
・太り過ぎは体に悪いので、健康のために痩せなければ!

おそらく多くの方は上記のような目的ではないでしょうか。そうだとすると、これらは一過性の目的ではなく長く維持できなければあまり意味がありませんね。

仮に理想の姿になれても長く維持できず元に戻ってしまった、リバウンドしてしまったときには、また同じダイエットをやり直す、その繰り返しになってしまいます。

つまり、目標体重や理想体型に達することより、それをいかに長くキープするかの方が長期的には大事だと言えるのではないでしょうか。

あれです。大学受験の合格や結婚がゴールではなくスタートであるように、理想体型に達することはゴールではなく、ようやくスタートラインに立ったにすぎないのです。

ダイエットの本質は「生活改善」だった

では、せっかく手に入れた理想体型を長期的に維持するためにはどうしたらいいのでしょう。

ずっとダイエットを続ける、ということ?短期間でも相当辛かったんだけどずっと続けるとか無理じゃね?

はい、多分無理です。というか辛いことを長期的にやり続けるって、それはもはや辛い人生なんじゃないでしょうか。

というわけで、僕なりに考えた結論がこれです。

これはダイエットではない。生活改善なんだ!

そう、僕が試行錯誤していた「辛くないダイエット」とは、いわゆるダイエットという短期的なイベントではなく、長期的に日常生活のなかに取り入れていくものであり、生活習慣を見直し改善することそのものだったのです。

前回までで話してきた日常的な運動や筋トレ、野菜・果物をしっかり摂る、バランスのよい食事、といったようなことはすべて本質的に健康的な生活を送るために必要なことであって、痩せるための裏技でも必殺技でもなんでもないんです。

健康的な生活を送ること、その結果として理想の体型がついてくる。それがダイエットの本質である、という考えです。

あたり前をあたり前にやるのは意外と難しい

こちらはちょっと古い2015年のデータですが、ダイエットの必要性を感じているビジネスパーソンは74.2%とのことです。

https://www.jrta.co.jp/research/person_vol11.pdf

これだけ多くの方がダイエットの必要性を感じているのは、運動やバランスの良い食事という、ある意味(健康的な生活を送るためには)あたり前なことをあたり前にできていないから、とも言えるのではないでしょうか。

だとすると「あたり前をあたり前に続けるにはどうしたらいいのか」。本シリーズで一貫して書いてきたのは、まさにこれに対する答えだったのです。

まとめると以下の3つとなります。

・好きになるための工夫をする
・徐々に変えていく
・満足するまでやりきらない

好きになることが大事

好きなこと、楽しいことを続けるのはとても自然なこと。だったら、運動も野菜も、好きなことや楽しいことのなかに取り込んでしまえばいい。好きになるための工夫は本シリーズで書いてきたとおりです。

そうして続けながら「生活に馴染むこと」。日常生活の一部に自然となっていくこと。それこそが「生活改善」なんだと思います。

しかし、もともと人間には変化を嫌う性質があることが心理学的に実証されているそうです。ではどうすれば、凝りに凝り固まった日常生活の習慣を変えていけるのか。考えました。

脳に気づかれないくらいちょっとずつ変える

自分なりの答えは「ちょっとずつ変えていく」です。脳が気づかないレベルでちょっとずつ、「アハ体験」のように変えていく。たとえば朝起きる時間を1時間早めたいなら、毎日1分ずつ早く起きるようにする。もともと7時起きなら、明日は6:59に起きる。次の日は6:58分に起きる。すると、2ヶ月後に1時間早く起きることができる。いきなり明日から6:00に起きることに比べてずっと緩やかに、自然に習慣を変えていくことができる、というわけです。

これは、筋トレでも自転車でも野菜でも同じことが言えると思います。「馴染ませていく」ことが習慣を変えるコツです。

僕は近年あまり本を読めていなかったのですが、今年はたくさん読もうと思っています。いきなりガッツリ読もうとするとどうしても息切れする(すでにちょっとした)ので、少しずつ、1日5分からって感じでやっていこうと思っています。

もの足りないくらいがちょうどいい

最後に、長く続けるには「ほどほどにする」というのも大事だったりします。たとえば運動も、1日にやりすぎても一定以上の効果はありません。やりすぎには飽きたり嫌になったりするデメリットがあります。ちょっと足りない、もっとやりたいくらいに留めておくのが長く続ける秘訣だと思います。

以上です。何かひとつでもお役に立てる内容があれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。








辛くないダイエットに必要なことを好きになるための工夫

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