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資格勉強で安心する自分は、嫌だ

 2022年は中小企業診断士の試験に向けた勉強の1年でした。特に一次試験までは珍しく勉強を頑張ったのでは…と思います。診断士の二次試験が終わり、本格的に仕事に打ち込み始めた今、個人的には非常に苦しい。自分への戒めのため、どんなに苦しくても大変でも今やるべきことをやるため、書かせてください。

診断士の勉強を始めたきっかけ

 中小企業診断士の存在を知ったのは、認定支援期間である民間コンサルテイング会社に入社してからでした。入社から1年は業務についていくのに必死だったので、診断士の存在は知っていても「私にはそんな時間ない!」と思っていました。

 そんな中一人で外出することが増えたのですが、営業先でも金融機関でも「あ、偉い士業の先生が来ると思ってたのに、なんか若い女の子が来ちゃったなあ」という対応をされることが本当に多かった。
 年齢や性別は変えようがないので、服装やメイク、話し方を意識して大人っぽくしたり、実務にとにかくコミットしたりはしてみたものの、(特に私のいた環境では)「士業の資格」は社内外で大きなアドバンテージ、かつ相手の安心材料なんだと強く実感しました。これが診断士の勉強を始めたきっかけです。2021年の初夏でした。
(ちなみに診断士以外の資格は業務に直結するイメージがなかったこと、診断士ホルダーが会社に在籍していなかったことから診断士に決めました。)

退職と独立と診断士

 勉強を始めたとは言いましたが会社の業務が多忙(言い訳)で全く進まず、1年目の一次試験で勉強できたのは3日間でだけした。そして一次試験とほぼ同時期に退職。
 実は「独立!バリバリ頑張るぞ!」という感じでは辞めておらず、「1〜2年はゆっくり遊んで暮らそうかな〜」とのんびりしていました。そこで診断士。運よく2科目合格だったので「暇だしちゃんと勉強して合格するか」と思い立ちました。
 結局、退職して暇だったから診断士の勉強を再開したのです。決して「絶対に仕事に生かそう!」「診断士として仕事をしていきたい!」という考えではありませんでした。

フリーランス生活と診断士勉強

 結局1週間くらいで仕事を始めてしまい、仕事と勉強を両立する生活でした。独立されている方はわかるかもしれませんが、フリーランスで仕事をするのってすごく「不安」です。本当に本当に不安です。うまくいってても不安だし、うまく行ってないと殊更不安です。そんな時「診断士勉強」は自分にとっての安心材料になりました。

  • やるべきことが決まっている

  • 勉強していれば暇にならない

  • 勉強すればするだけ成長した実感が得られる(進んでいる気がする)

  • 点数を取ればOKというシンプルな世界

 2022年は、「仕事に躍起にならず診断士試験を頑張る!」と決めていたので、精神的にすごく楽な1年でした。

今の私は?

 診断士の二次試験が終わり、目下すべきことは自分の事業になりました。「1〜2年はゆっくりする」の期限ももう終わりが見えてきています。今私がすべきことは「今ある仕事」をしながら「未来の仕事」を作ること。「未来の仕事」を作るのは楽しい時もあるけど、私にとってはすごく大変で苦しいことです。
 正直逃げたい。楽したい。けどやらなきゃ。そんな時にチラつくのが「資格勉強」です。苦しいし不安だし…と「次は行政書士を勉強しようかな」「簿記を取ろうかな」と不安を解消して、今楽になろうとしてしまうのです。それは漠然と思い描いている自分の在りたい姿ではないな、と思います。
 
※資格の取得に目的があるのなら勉強は素晴らしいことだし、するべきだと思います。あくまでも私は、取って何をするわけでもない資格の勉強をするのは目の前のことから逃げているだけだなと「自分に対して」思うのです。
※行政書士と簿記は、以前取得に向けて勉強したことがあるので例として挙げています。

だから、資格勉強で安心する自分は嫌。

 という訳で長々と「これって私の感想ですよね」文を書いてしまいました。
 自分に言いたいことは一つ。「資格試験に逃げるな。」
 2023年は自分と、自分の事業としっかり向き合って「逃げない」「避けない」「楽をしない」をテーマにしていこうと思います。

 最後に。資格試験の勉強を否定している訳では全くないことだけお伝えできればと思います。診断士、特に診断士受験生Twitter界隈は、前向きで努力家な方が多くてすごく好きです(唐突)。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

2022.12.16 ゆい


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