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機会を与えてくれたみなさまへ

明日から「シェアハウスと食堂 kashiwaya」の運営がはじまります。
この施設は、建物の所有者が楢葉町で、建物を賃貸して事業母体となるのがまちづくり会社の(一社)ならはみらい。ならはみらいから運営を受託するのが(株)結のはじまり、という3者の構図になっています。

今日は、これまでこのプロジェクトの立ち上げに一緒に取り組んできてくださった各ポジションのみなさまに向けて、お手紙を書くような気持ちでこの日記を綴ってみようと思います。そうすることで、なかなか伝わりにくい、表には出ない人たちの思いや取り組みが表現できたらと思った次第です。

今日、建物の改修が竣工しました。

竣工ギリギリに設置された看板。

2020年の夏からでしたね。楢葉町で移住についての意見交換会が発足されて、町役場・(一社)ならはみらい・民間の移住者たちが集まって、手探りで移住について話し始めたのは。

今振り返ると、あのような場に ワタシみたいな者も呼んでいただけたっていうのは、楢葉町のオープンな気質を物語っているなと思います。意外とClosedな場になりがちじゃないですか、ああいう会議って。
でもそこを風通し良く招き入れていただいたのは、関わる方々の人柄の良さの成せる技でも有るかなって思います。改めて、あのとき誘ってくれて、ありがとうございました!

でも「移住促進」と一言に言っても、いろんな観点があって・・・。最初はみんな、思い思いの言葉を重ねながら、何から手をつけていいのか、何を目指せばいいのか、わからなかったような気がします。

2020年10月、徳島視察にも行きましたね。




美波町、神山町。
先進事例を目の当たりにしながら、「楢葉町だったらどんなことができるだろう」と語り合い、「これからはリノベだね」などとも話してましたねぇ。
kashiwayaはその影響もあってか、リノベーションによる町内資源の活用の一例になったのではないでしょうか。

ああやって、みんなで事例を見ながら、感じたことをあーだこーだ話していく中で、イメージが共有されていったのですね。

「食堂付き下宿」


この企画をみなさまにお話しした時は、まさかこんな形に発展するとは思っても見ませんでした。
それまでシェアハウスを運営してきて、入居して去っていくみんなに対して、もっとサポートできたのではないかという心残りが積み重なっていた時期でした。入居者同士、入居者と地域コミュニティー、入居者とワタシ。いろいろなすれ違いをカバーするツールとして、「食堂付き」というプランを考えて、みなさまにお話ししたのでした。

あの日から今日に至るまでの日々・・・。
1年半、あーだこーだと苦戦してきましたねぇ・・・。
たぶん、みんなそれぞれの立場で、各々初めてのことだらけだったんだと、今になってわかりました。ワタシはたしか、4回くらいブチ切れちゃったような気がします。その節は、大変申し訳ありませんでした。

なんどもみなさんと、気持ちを確かめる作業をしましたね。何のために、誰のために、町のどんな未来のために、この移住促進事業に私たちは取り組むのか。

たぶん、明日、入居者さんたちの生活の息吹が建物に吹き込んだときに、これまで私たちが妄想し続けて宙に浮いていたイメージが、地に足をつけて目の前のものとなるのだと、予感がします。

明日がスタートラインですが、でもいったん言わせてください。この約2年間、みなさんお疲れ様でした!このような機会を与えていただき、本当に、ありがとうございました。

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