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洋風おうちごはん

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フレンチ中心に、洋っぽいおうちごはんのまとめ
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#毎日note

偏愛なる組み合わせ、タコとセロリ

私は、起きている時間の8割型、作って飲んで食べることを考えている。 今日の夢ではローストビーフを作っていたから、息をしている時間、と言ったほうが正しいかもしれない。 昔からそんな兆候はみられた。 幼い頃は、つくるのは好きだが好き嫌いが多い子どもだったと以前どこかで書いたけれど、その反面、割と嫌われているものを異様に好きがるという食癖があった。 しいたけとかセロリとかみょうがとか、マックのチーズバーガーに入っている薄っぺらいピクルスとか。 誰かのコメントで以前書いたけど、マ

ふたり暮らしの大家族料理、栗かぼちゃとひき肉の重層グラタン

「大は小を兼ねる」とは私の座右の銘のひとつだが、私がつくる日々の料理においては毎度のこと、大は小を兼ね過ぎてしまう。 今年のハロウィンで愛犬みるぅの小道具として使用したかぼちゃ3兄弟。 最後に取り残されたのが、左の一番おおきなポティマロン(Potimarron)。 かぼちゃ(Potiron)と栗(Marron)を合体させたらこうなったらしい。 ひとり残されてしまった、ポティマロン。 発音が限りなくかわいらしい、ポティマロン。 甘いものにするとしたらプリンかパイくらいしか

栄養満点にちがいない、バターナッツかぼちゃのハロウィン風ポタージュ

柿が活躍した昨日の冷菜2品に続いて、本日は温菜。 今日は、右のひょうたんの形をしてたかぼちゃが、おでまし。 😜🎃😜 このひょうたん型のかぼちゃ、フランスでは「courge butternut」と呼ばれている。courgeはかぼちゃのことを指すので、バターナッツかぼちゃとお呼びすればよろしいか。 食物繊維、ビタミンC、マンガン、マグネシウム、カリウムなどの栄養素を含み、ビタミンAとビタミンEは特に豊富である(wikipedia) これだけ見ると、なんだか栄養価高そうだけ

ハロウィンの夜、柿が奏でるオレンジな前菜たち

今年のハロウィン用に、テーブルに飾っていたこの3兄弟。 と、うちの愛すべきパンプキン男。 我が家にやってきた順番は「右→左→真ん中」なわけだが、真ん中に顔があったので、思い立って左と右にも油性マジックで顔を描いてみた。皮は剥いて使うからいっかと思って。 今日からは、この方たちを余すことなく調理していきたいと思う。 第1弾は、真ん中の一番小さい子、柿のご登場だ。 先日の投稿でのせたけれど、コンフィヌモン開始前日にスーパーでハロウィン仕様になっていたこの柿。フランスではそ

フレンチなチーズチキンカツ、コルドン・ブルー

日本でも報じられていると思うけれど、例のウイルス感染の状況がよろしくなくて、いよいよまた外出制限強化モードに入りそうな予感のするこちらパリ。 急遽今夜20時に大統領が話すこととなり、ソワソワしながらそれを待つのみなのだけれど、一体どうなることやら。 ・・・ さて、今日の一皿入魂型ごはんは、フランス家庭料理の定番、コルドン・ブルー。 日本語で直訳すると、「青いリボン」。 コルドン・ブルーといえば、言わずと知れたフランスのお料理学校「ル・コルドン・ブルー」が一番に思いつく方

週末、おうちでバル〜イカ・タコ・マテの三重奏

予期せぬ知らせは、いつも突然やってくる。 1年以上たって、ようやく前にもこのあたりの記事で触れているが、ここフランスは言わずと知れた移民大国。私も移民のひとりとして住まわせてもらっているありがたい身ではあるのだが、フランス人にとってでさえ、この国の行政系手続きは、鬼門だ。 この記事の中で書いているように、私はこちらにきてすぐ、ビザですったもんだした後、健康保険を手に入れるのには結局トータル約1年かかった。コロナの影響ももちろんあるのかもしれないが、いろんな人の例を聞いてい

生焼けが気になる人に捧ぐ、煮込みハンバーグ

昨日の投稿でアクアパッツァを作って(金曜日の夜)、よっしゃ週末は海の幸づくしにするぞおと意気込んでいた魚党の私。 が、Otto氏によるあまりに大胆な魚拒否、2日にかけてまさかのひとりでメバル一匹食いをするハメになったため、急遽計画変更。土曜日夜は魚系をあきらめ、がっつり肉にすることにした。 まあ、昨日は私の好み一辺倒で魚祭りにしたので、今日は氏の好みに合わせて差し上げようという、私なりの優しさ。 うちのムッシュー、「生」がとにかく苦手なことはこの3ヶ月作って書いてよーく

魚は一体、どちらを向くべきなのか?〜メバルのアクアパッツァ

「無意識にこれが当たり前と思っていたけれど、ふと正反対のイメージを目にしてカルチャーショックを受け、それまでの当たり前が揺らぐこと」 海外に暮らしていると、たまにこういうことが起こる。 これ、おとといの魚屋@マルシェの光景なのだけど、これを見て違和感を覚えるのは私だけだろうか。 私は一応三陸生まれの三陸沿岸の旅館の孫なので、生まれたときから魚という魚には親しみをもって生きてきたわけだが、 魚って普通左向いてないか??? これは祖母開発の名物料理、どんこ汁。あー今すぐ

北の国から2020〜アンディーブのグラタン

先日、デパートの秋セールで念願のフープロを手に入れた話をしたけれど、そのときたまたま目に入ったストウブのグラタンプレート。 そういえばちょうどいい大きさでそのまま食卓に持っていけるグラタンプレートがなくて、いつか欲しいものだなあと思っていた。 お値段なんと40%オフ、色は白か赤。好みはもちろん白、買っちゃうよねー。 すでに在庫過多な洋服とか化粧品は買わなくなったけど、食材と食器と良理道具はどうしたって。ねえ。 ・・・ こちらをおろすのは、やはりグラタンだろうと思ってい

いつの間にかうっかりちゃっかりフレンチな、うちの肉じゃが

「今晩は芋と鶏にて手抜き!明日のnoteもつぶやきにしよう!」 と思っていたのだけど、あれよあれよと完成品がうっかりちゃっかりTOP画像のようなおフレンチっぽい感じになったので、簡単にその経過を。 手抜き!と決めてスーパーで鶏肉(ドラムスティック部分)だけ買ってきた昨晩。この記事で書いた超シンプルな「うちの肉じゃが」を作ろうと思った。 この投稿から3ヶ月も経ったことに呆然。。 どうして最初から?と自分のカメラ技術がなさすぎてショックなのだけど、ストウブ鍋にオリーブオイ

ザ・フレンチな一皿〜骨付き鶏もものソテー、ベアルネーズソース

土曜日の夜は、我が家の週末のはじまり。 Otto氏の1週間お疲れごはんということで、氏が好みそうなフレンチっぽいものを作ろうと心がけている。 日々目にする美味しいnoteで、フレンチっぽいレシピとか肉っぽいレシピとかをその都度作りたいリストにメモしているので、今回もそのメモからヒントを得た一品をつくってみよう。 そうは言っても私の場合、追える方がそう多くないのでインプットは限られる。ということで、いつもお世話になっている日本のパリの方からインスピレーションをいただくわけだ

仏版ビーフシチュー、ブフ・ブルギニョンを食べ尽くす3日間

最近ようやく、室内の暖房がついたパリの自宅。安堵きわまりない。 もちろん建物にもよるが、パリのアパートはセントラルヒーティングが割と多いので、大元のスイッチさえONになれば室内はぽかぽか。外は死ぬほど寒くても、家のなかはTシャツでもへっちゃらだったりする。 東京の家のほうがよほど底冷えして寒く、帰宅してすぐにIHヒーターを速攻つけてすぐにお風呂のお湯を張って温まっていたものだ。現在の家はシャワーだけでバスタブがないので、芯から温まることはできないのだけども。 こう寒くな

粉と芋と、向き合う〜自家製バンズでハンバーガープレート

昨日のブリオッシュの記事に、たくさんの心温まるコメントをいただいて、天国のアンちゃんもきっと喜んでいることだろう。 あらためて、コメントくださった皆さんも、アンちゃんに思いを馳せてくださった皆さんも、ありがとうございます。 ・・・ さて、おとといのこと。つぶやきにて投稿したクイズの正解が、今日のテーマ。 この「なにができるでしょうか」クイズは、週末スイーツ、ケイチェルおじさんの真似をしているだけなのだが、挑戦するほうも探偵気分で楽しいし、クイズを出す方もかなり楽しい。

マテ貝とカラスミによる、なんちゃってボンゴレ・ビアンコ

先日、塩水の襲来とともに、ワニワニパニック並みのランダムさでひゅるりと顔を出し、グロテスクなお姿を晒しながら砂を吐き終えた、麗しのマテ貝たち。 最近の私のお昼どきといえば、ついぞ食べるのを忘れて気づいたらカップラーメンをすすっているような感じだったのだが、ちょっくら諸々ひと段落。日本の4連休前、金曜のお昼は、自分のために何かつくろうと思った。 ・・・ 先日、バルセロナを思い出しながらマテ貝のシンプルソテーをいただきつつ、冷凍しているマテ貝を次はどのように頂こうかなあと妄