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不登校の私を心配しなかった父

私の父 野村俊幸は、不登校になった私を丸ごと受け止めてくれたと、前回の記事で書きましたが、もう少し具体的なエピソードをご紹介します。
(前回はこちら↓)
不登校を受け止めた父と のびのび育った娘の講演会を開催します

父の親バカエピソード

小学校低学年、父のカレー作りを手伝うべく、もたもたとジャガイモの皮むきをしていると
「いやー、結さんに手伝ってもらえると本当に助かるわー」
※注 と言いながら、私の3倍のスピードで作業を進めています。

小4~小5 不登校初期、それまでで消耗しきったエネルギーを回復させるため、ゲームに熱中している私に対して
「ゆいさんの集中力はすごいねー」
※注  父はゲームを全くしないし、興味も持っていません

小6~中学生の頃、ジャズダンスの発表会中、舞台の端っこで踊っていた私への感想
「いやーゆいさんが一番素敵だったよ!」
※注 舞台はバリバリの実力社会なので、本当に素敵ならセンターに居ますし、そもそも父は私しか視界に入っていません

高校生、不登校の自分がどうやって社会に出ていけばいいのか悩み、思い切って父に不安を打ち明けたとき
「ゆいのことは全く心配していないよ。だってすごくしっかりしているもの」
※注 しっかりしていないから、こうして不安を打ち明けています

どうでしょう、恐るべき親バカですね笑
ダイジェストでご紹介することで、さらに際立っています。

条件なく与えられる愛情の大切さ

父の言葉をこうして列挙してみると、「○○が出来たからすごい」という条件付きの評価や、「○○よりもすごい」という相対的な評価ではありません。
終始一貫して「ゆいがここに居てくれるだけで嬉しい」という、無条件かつ絶対的な愛情を注いでくれているのです。

子どもの頃は誰だって何者でもありません。そんなとき、自らの存在意味や価値を測るのは親からの愛情なのだと思います。
特に不登校になり「自分は社会からこぼれ落ちてしまった」と感じていたとき、私は父のその姿勢にとても支えられました。

この声がけの仕方がベストなのかどうか、専門的なことは分かりません。
それでも私は、父と母からしてもらった愛情の注ぎ方を、子どもたちにも繋いでいきたいと感じています。

父の著書「カナリアたちの警鐘」

今回、その親バカっぷりを公開させていただいた私の父 野村俊幸は、「不登校の子どもを育てた父親」、「人の気持ちに寄り添う社会福祉士」という二つの立場から、不登校・ひきこもりについての当事者会の運営のほか、全国での講演活動を行っています。

著書であるカナリアたちの警鐘は、経験者と専門家両方の視点から不登校やひきこもりを語っており、とてもおすすめの1冊です。


「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
↓こちら↓


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【終了したお知らせ】
そして、このたびNPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワークさんが主催するオンライン講座において、父とふたりでお話をさせていただくことになりました。

不登校を選択した子どもを信じて見守りたいけれど、やっぱり不安な気持ちが湧き上がってくる方や、ホームスクーリングに移行したいけど踏ん切りがつかない、という方におすすめの講座。
受講後はきっと、もやもやした気持ちが晴れるはずです。

日 時 2月27日(日)10:00~12:00(見逃し配信あり)
参加費 1,000円
↓お申し込み↓