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ホームスクーリングについて

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我が家の子どもたちが選択した「ホームスクーリング」という学び方について綴っています
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#子育て

ホームスクール6年目の現状 長男(中1)編

長男が小学校1年生の9月に「もう学校に行くのは無理だ」と大泣きをしてから、紆余曲折の末ホームスクールを選択した我が家。 この4月、長男は中学生になりました。 今回は、学校に通わずホームスクールを選択した我が家の「今」をお伝えします。 中学校は通級指導のみを選択した長男知的好奇心が旺盛で、精神的にも自立しており、大人との会話を好む長男。 「中学生になることについてどう思う?」という質問に対し「僕が僕であることに変わりはないから、特に何も感じないな」という名言を返してくる少年

たくさんの人に読んでもらえるということ~フォロワー500人達成したので人気記事をまとめます~

2023年3月、フォロワー500人となりました。 不登校で悩む保護者にそっと寄り添えるような発信をしたいと思い2021年6月から初めてたこのnote。 少なくとも500人には何らかの形でお役に立てたのかなーと思えるので、とても嬉しいです。 スキが多い記事をまとめます初めて2年近く経つこのnote、記事数が増えてきたので、最近たどり着いてくださった方は、何から読んだらいいかわからないということになっている気がします。 と言う訳で、「ダッシュボード」という機能を使い、スキの

ホームスクールの始め方⑩学びの提供には見返りを求めない

家庭を拠点とした学び、ホームスクール。 我が家の小学生3人は、小1からこの学び方を選択して育っています。 今回は、子どもに学びを提供する時の心づもりについて考えてみました。 ↓このシリーズの初回はこちらです↓ 本人のやりたいことが1番突然ですが次のシーンを想像してみましょう。 どうでしょう、「私の体なんだからほっといてよ、そんなに暑苦しく言われたら余計やりたくなくなるし」と思うのではないでしょうか。 うーん…ちょっと無理のある場面設定ですね。 そんな失礼かつ押し付けがま

ホームスクールの始め方⑨子どもの成長は長ーーーい目で見る

家庭を拠点とした学び、ホームスクール。 我が家の小学生3人は、小1からこの学び方を選択して育っています。 子どもの成長を見守るときの心づもりについて考えてみました。 ↓このシリーズの初回はこちらです↓ 学びの機会を提供するホームスクールと言っても、色々なやり方があります。 我が家は、様々な試行錯誤を経て「学力」ではなく「学び」を大切にしようという考え方に落ち着きました。 そのため、親が決めた時間割に沿って子どもが学ぶのではなく、子どもがやりたいと言ったことを親がサポートす

子どものスケジュール管理術について気づいたこと

居場所が増えたのはいいものの…6年前、長男がホームスクールを選択したとき、彼の居場所は家と図書館しかありませんでした。 そこから月日が流れて現在は、2ヶ所のフリースクール、学校の部分利用、図書館をはじめとした公共施設など選択肢が豊富になっています。 その子の興味関心に応じて学ぶ場所があるというのは素晴らしいことですが、同時に問題が起きてきました。 それは、子どものスケジュールを把握しきれないというものです。 3人の予定把握にパニック我が家はいま、小学生の子ども3人が全員ホ

ホームスクールの始め方⑧ワンオペ育児を防ぐ 夫婦の情報共有方法

ホームスクールの始め方というタイトルですが、子育て全般に応用できそうな方法です。 ノウハウがどちらかに偏りがち我が家は小学生の子ども3人を夫婦共働きで育てています。 どこのご家庭もそうだと思いますが、とにかくやること・考えることが多くて常に忙しい。 さらに、子どもが発熱したり悩み事を抱えていたりすると、特別なケアも必要になってきます。 これらのことを夫婦どちらかがメインで担当していると、過去の経緯や個別対応のコツなどの経験がその人に蓄積され、属人性(例:お母さんじゃなきゃ

ホームスクールの始め方⑥メリット・デメリット

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめています。 (初回 ホームスクールの始め方①親の気持ち) 今回も、個人の感想になりますが、ホームスクールのメリット・デメリットを整理してみます。 メリット我が家の子どもたちは、そもそもいまの学校制度が合わないという事情がありました。 そのため、合わない環境で過度なストレスを受け続けずに済んだというのが第一に感じるメリットです。 このように

ホームスクールの始め方⑤教材の選び方

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめています。 (初回 ホームスクールの始め方①親の気持ち) 学校的な勉強が合わない子に合う教材ってある?前提として我が家の子どもたち、特に長男は知的好奇心が強く、学校の一斉授業が合いませんでした。 興味関心があることをどんどん深掘りし、納得がいったら次のテーマに移りたい長男にとって、「○年生の7月だからこれをやりましょう、それ以上に進むのは○

ホームスクールの始め方④費用はどのくらいかかる?

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめています。 (初回 ホームスクールの始め方①親の気持ち) 今回は費用をテーマにしていますが、ホームスクールのやり方は子どもにって千差万別。一概に「〇年生にはいくらかかります」と言えるものではありません。 我が家のケースをご紹介はしますが、あくまでも一例としてご参考になさってください。 ホームスクール1年目〜3年目定期的な費用 長男が小1の

ホームスクールの始め方②子どもの気持ち

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。 そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。今回は、子どもの気持ち編。 まずはゆっくり休みたい前回のおさらいになりますが、大切なことなのでもう一度。 不登校とは、子どもが学校で受けたストレスが腹痛などの身体症状、不眠や不安感といった形で現れ、登校できなくなるという現象です。 子どもは、不登校になるまでの過程で過度なストレスにさらされ続け、やっとの思いで「学校に行きたく

ホームスクールの始め方①親の気持ち

ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。 そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。 子どもの不登校がきっかけの場合日本でホームスクールを選択しているご家庭は「子どもが不登校になり、そのままホームスクールに移行した」というケースが多いのではないかと思います。我が家もそうでした。 それまで元気に学校に通っていた我が子が「学校に行きたくない」と言いだし、部屋にこもってゲームに夢中。 学校の話題を出すと途端に心を閉

ホームスクールのやり方 開始から4年目の日常(長女・小学生2〜4年生編)

前回に引き続き、HSCの特性を持つ長女のホームスクールを振り返ります。 ↓前回↓ やりたい!が芽吹き始めた小学2年生小学2年生の途中から、「スライムを作りたいから洗濯糊とホウ砂が欲しい」、「オートミールでケーキを作りたい」などやりたいことへのリクエストが増えてきました。 他にも、アイロンビーズ、軽量粘土、大豆粉を使ったパウンドケーキなど、様々な情報を動画で仕入れて取り組みます。 本やゲームも大好き、最近では「プロジェクトセカイ」というリズムゲームの腕が上達しています。「マ

ホームスクールのやり方 開始から4年目の日常(長女・小学生1年生編)

前回まで、長男のホームスクールについて振り返ってみました。 今回は、現在小学校4年生の長女がどんなホームスクールをしてきたかを振り返ります。 前回はこちら ホームスクールになったきっかけ人見知りなところはありつつも、親しくなった相手にはユーモラスな面を見せてくれる長女。 小学校に入学することを楽しみにしており、通い始めてからも「給食が美味しかったー!」とか「図工で絵を描いたよ!」と嬉しそうに教えてくれていました。 しかし、入学してから半年ほどたった頃、徐々に食欲が落ちてい

ホームスクールのやり方 開始から6年目の日常(長男・高学年編)

長男が小1でホームスクールという学び方を選択し5年経過しました。 今回は、小4から今までの過ごし方などを振り返ります。 ことばの教室(通級指導教室)前回(小学校1年生~3年生)では文字数の兼ね合いで割愛しましたが、長男は小学校3年生から「ことばの教室」に通い始めました。 ことばの教室とは私が住んでいる自治体で行っている通級指導教室の通称です。 上記引用のとおり、多様な支援ニーズに応えるために設置された場所なので、各自治体ごとに様々な名称・目的の教室があります。 長男が利