きらい、宿題。前編│映画記録

宿題は嫌いでした。いまも嫌い。
夏休みの宿題は最終日にまとめてやるどころか、「やらない」を選択するタイプでした。

大人になれば宿題から解放されると思ったら大間違いで、
やれ資格の勉強だの、企画書のやり直しだの、次のステップを考えてこいだの、社会に出てからのほうが逃げられなくなっているぞ。
そんなこと教科書に載ってなかったんだが。

与えられたお題とは言え、それを自分なりにどうしたいかを考えながら進めるのが仕事なわけで。
その結果、内容や進め方に対する周囲の意見をどう受け止めるかの問題なわけで。
アドバイスなのか、指示なのか。その差なわけで。

「わたしがこうやりたくて出した内容やねん、なんで口出しされなあかんねん。」
こうなったらそこで試合終了なわけで。

と、自分で自分にマジレスしてみた。

その点、noteは自由だ。
誰かに指示されたわけでも、自分に毎日投稿を課しているわけでもなく。
書きたいときに書いているだけ。
oh!フリダム!わんだほ!


昨日、映画の試写会に行きました。

作品名:「658km、陽子の旅」
監督:熊切和嘉 主演:菊地凛子

夢やぶれて20数年。引きこもり孤立をしていた42歳の陽子は、長年断絶していた父親の葬儀のために、郷里の青森県弘前市に渋々帰ろうとする。しかし、あろうことかヒッチハイクをする羽目に…。

公式サイトより

いわゆるロードムービーというやつです。
上海国際映画祭コンペティション部門で三冠受賞という、素晴らしく評価された作品だと知ったのは当日の舞台挨拶のときで、それくらいに必要な前情報さえもシャットアウトした状態で鑑賞しました。

(舞台挨拶には陽子の父親を演じたオダギリジョーも登壇するとのことで、一目見たさに下心全開で応募、見事当選してしまったというのが実際の経緯です)


さて、宿題の話はどこいった?
もちろんありますとも宿題。
この試写会、参加者全員に映画情報サイトへのレビュー投稿が課せられているのです。みんなで盛り上げようという話です。
期限は試写会の2日後まで。

■鑑賞前の鈴木■
課せられてるつったってあんた、書いたところで報酬があるわけでもないし、書かなくてもペナルティはなさそうだし。
そもそもほら、わたし夏休みの宿題は「やらない」人って言ったじゃない。
わたしを動かすには、わたし自身が書きたいと思わせてくれる内容じゃないと。もう梃子でも動きませんよ。

本当にわたしはナニサマなのか、我ながらどなたかに一度殴られたほうがよかろう。

■鑑賞後の鈴木■
「書きましょう。書かせてください」

どうやら心に響いたようです。

この瞬間、レビュー投稿は宿題ではなく、やりたいことに昇華しました。
書くことがなにか使命のような気がしてきて、下心がきっかけとは言え、公開前の映画を、それに携わった人々とともに見られたのも何かの縁。
ましてやその内容が素晴らしかったのだから、より多くの人に届け・・・!

ということで、さっそく感想文の執筆にとりかかります。

ちょっと大袈裟なくらいに日常を過ごすと、とてもダイナミックで映画のような日々に見えきますね。

後編に続く(かもしれない)


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