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【日本一周 京都・滋賀編15】 夢破れてモスバーガーあり。

・楽しい夕飯

 お風呂に浸かってすっかり癒された我々は、次なる幸福の一手として夕飯を所望した。最近の回転寿司業界の動きとしては、スシローの寿司ネタの鮮度のよさがずば抜けている、そんな話をことあるごとにしていたため、今晩はスシローにお世話になることを決めた。Google Mapsにて調べてみると、バスで20分のところにスシロー五条七本松店が店を構えているらしい。早速、東寺東門前からバスに揺られてがたんごとん。一路、スシローへと向かった。


 一見平和そうに見えた二人だったが、ここで災厄に見舞われることになる。我々が訪れていたのは流感による時短営業のはびこる京都。これすなわち、多くの飲食店が8時で閉店してしまう......!!
一瞬にして顔面蒼白になった我々は、すかさずスマホにて現在時刻を確認する。


 7時15分。
 うーん、なんとも微妙な、、、


 バスの時間を調べてみると、乗り換えがうまくいけば7時25分にはスシローに着けそうだということがわかった。いくら8時閉店とはいえ、入店制限をかけるのは30分前、さしずめオーダーストップは15分前といったところだろう。7時25分に入店して、オーダーストップまでに食べたいネタをあらかた頼んで15分で完食すればいいだけだ。

 イケる。順当にいけば食べられる!


 と、希望を見いだしていたのだが、乗り換え地点で次のバスがなかなか来ない。といっても数分の遅れなのだが、1分1秒を争う現在においてこの遅れはいただけない。はーやく、来ないかなぁあ。。。


......キタ!乗り込んでしまえばALL OK。あと2、3分で到着だ。時刻は7時20分。うむ、いいペースでこられている。

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よし、着いた!とバスを降りようとしたそのとき、一日乗車券をつき返され、
「会社が違うんですよ。運賃270円になります」
と運転手に止められてしまった。窓外を見ると、市バスが自分たちの乗っているバスを追い越していった。
 あ、あっちだった!
 仕方なしに京阪バスにお金を払い、それでもめげずにスシローへと走った。時刻は7時23分。なんとか間に合いそうだ。二階の入り口へ向けて階段を上り、店内に入って受付機へと向かうと、、、「本日の受付は終了しました。」とプラカードが下げられていた。


 チョット早クナイ?


 我々はなすすべなく階段を降り、となりの怪獣みたいな名前のハンバーガーショップへ入った。
 ハンバーガーも美味しいけど。

 美味シイケド。

 オイシイケド!!


 口は完全に寿司をもとめていた。

明石

・逆転負け

 昼の時点で、晩飯はスシローと決めていた。「せっかくの旅なんだから、旅らしい飯を食べなきゃ」という旅行初心者が陥りがちな、ある種の強迫観念を無視できるほどには、旅の経験値を積んでいた。

 いつなんどきでも、回転ずしは美味い。だから食べに行く。ソレダケ。

 本日も残すところ晩飯のみとなった我々は、王手をかけた棋士も同然。早朝からフル稼働だった1日を寿司という名のピリオドで締めくくるのである。文句なしの1日が完成するまで秒読みという段階に突入した。

 バスに揺られて幾分か、スシローに到着。入り口の階段を駆け上がり、最後の一手を投じようとしたその時、目の前に残酷な掲示が飛び込んだ。「本日の受付は終了しました。」あまりに早すぎるラストオーダーに驚愕し腕時計に目を落とすと、指し示すは19:25。

 かぁ~時短営業を忘れてたぁ……。

 慌てて他の飲食店を探すも、どこも時短営業を遵守する大変善良な店舗ばかりで、晩飯難民の受け入れ先は見つからない…と諦めかけたその時、近所のモスバーガーから客の賑わいを感じ取った。到底、閉店間際の雰囲気ではない。

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敗北のとびきりチーズバーガーオニポテセット

 かくして、唯一残された選択肢にすがりついたのである。寿司の口で、ハンバーガーを頬張り、1日目を終えた。杜甫甫。。

尾道

・メンバー
明石、尾道

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