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『まどろみトラベル』睡眠街、まどろみの街で

『まどろみトラベル』をクリアしました。
歩いているだけで眠気に襲われる街で、眠らないように観光をするゲームです。短時間でクリアできる面白いADVが好きな人にはぜひおすすめしたいです。

公式のジャンルとしては選択型シュミレーションです。
プレイ時間は3つのエンディングを揃えるまでに私の場合は3時間ほどかかりました。実績を全てコンプするのであれば、3~4時間ほどかかると思います。


■作品の雰囲気

とりあえず、いくつか画面キャプチャを貼ります。絵柄やフォントの柔らかい雰囲気がとても好みでした。

柔らかいタッチの絵柄に柔らかい手描きのフォント
散策中の画面
睡眠街の地図

これだけでも、刺さる人には刺さると思います。
全体的に柔らかい絵柄で、使用しているフォントも手書き風で全体の絵に合っています。ちなみに、作中のテキストを表示する際には文字を書くような効果音が鳴りながら表示されるのですが、それもまた良いです。

■ゲームシステムをざっくり説明

ざっくり説明すると、気力や体力に気を付けながら、まどろみゲージが満タンにならないようにそれぞれのゲージを管理しつつ、途中で発生するイベントの選択肢を間違えないようにする、といった具合です。また、アイテムは惜しみなく使いましょう

ゲーム内の説明画面、ざっくりこれを読んで置けば大丈夫

・まどろみゲージ(青色ゲージ)
 歩いている間に徐々にゲージが溜まっていきます。満タンになるとゲームオーバーです。逆にイベントで選んだ選択肢や使用したアイテムによってゲージを減らす事が出来ます。仮眠する事でも減ります。

・まどろみ上昇速度(倍率)
 倍率が高くなるほど、歩行中のまどろみゲージの上昇速度が速まります。

・気力(黄色ゲージ)
 ゲージが多いほど、イベントでのまどろみゲージの回復量にボーナスが掛かります。アイテムやイベントで、気力ゲージそのものが増えたり減ったりします。

・体力(ピンクゲージ)
 0になると眠気爆増イベントが強制実行されるようです。とにかく0にしてはいけない。また、イベントによっては体力が高い方が選択肢の成功率が上昇する、というものもあるため、単純に0にならなければ良いというものではありません。イベントで減る事が多いため、後半では体力管理も意識していました。

・アイテム
 まどろみゲージや気力、体力を回復させたり、その他の効果があったりなど、様々なアイテムを所持する事が出来ます。最大で3つまで所持が可能。アイテム欄がSteam実績に関係していたりすることも…

・仮眠
 ステージごとに一度、仮眠をとる必要があります。取らなかった場合は、ステージ最後に自動で仮眠を取ります。仮眠に成功すると、基本的にはまどろみゲージが回復します。
仮眠をする際に選択肢が出てくるのですが、選んだ選択肢によって、仮眠にかかる時間や仮眠に成功した際の回復内容が変わります。選択肢を間違えると、仮眠に時間が掛かりすぎてまどろみゲージが満タンになってしまいゲームオーバー、なんてこともあるため、仮眠をする際には残りのまどろみゲージの量や表示される選択肢に注意が必要です。

■とにかく寝落ち覚えゲー(死に覚えゲー)

このゲーム、柔らかい雰囲気とは裏腹に、かなりの寝落ち覚えゲー(死に覚えゲー)です。
ゲームの設定上、死んでいるわけではなく寝落ちしてしまっている扱いなのですが、とにかくプレイし始めの慣れていないうちは寝落ちしてゲームオーバーになる事が多いです。

ゲージが満タンになるとゲームオーバー

最初は前述の"まどろみゲージ"の管理が大変だと思います。上手くいかなくてイベントでどんどんゲージが溜まっていってしまったり、"まどろみ上昇速度"が高くなってしまったりして、気付いたらゲームオーバー寸前、なんてことは良くありました。柔らかい雰囲気の割に結構はらはらするゲームです(良い意味で)

ただ、慣れてくるとその辺りの管理が出来るようになっていきます。
「この選択肢は選ばない方が良い」とか、「この選択肢を選ぶとまどろみゲージが回復して気力も回復する」とか、「仮眠は早めにとった方が良い」、「アイテムは惜しみなく使った方が良い」とか。

終盤に体力ゲージが少ない状態が続いてはらはらすることも

■イベント

ゲーム中に発生する複数のイベントは、どれも睡眠街の生活感を感じられるので好きです。洗濯物を干している人がいたり、お店を開いている人がいたり、仕事をしている人たちがいたり、お土産屋さんがあったり…などなど。これらのイベントを通して、睡眠街でも人が生活していて、文化があるのだなという事が伝わっています。
また、睡眠街の最奥地点に到達した時は、旅の醍醐味ともいえるシーンがあります。

■3つのエンディング

エンディングは3種類です。
いずれも、周回毎に違ったルートを通っていけばある程度はコンプ出来ます。少し難しいエンディングもありますが、作品の内容の理解につながるので、3つとも見る事をおすすめします。


■最後に

『まどろみトラベル』、寝落ち覚えゲー(死に覚えゲー)ではありますが、架空の都市をプチ旅行している気分になれるのでおすすめです。
絵柄や雰囲気が好みだったり、短時間(2~3時間)でクリアできる面白いADVが好きな人にはぜひおすすめしたいです。値段も300円(2024/05/03時点)で、お手頃です。


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