毎日超短話299「願い事」 #シロクマ文芸部
私の日記が読まれますように。
学校帰り、駅前の七夕短冊に目をやると、そんな願い事があるのに気が付いた。手をやろうとしたとき風が吹いて、短冊がくるくるまわった。裏側にも何か書いてある。
風が止む。
裏側がこちらを向いている。
春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて。みたいなやつ。すごくいいの書けたから。誰かバズらせて。
だいじょうぶ、それ、めっちゃ長いこと読まれてるから。ていうか、いま、ランドセルの中に入ってるし。
七夕の話を書こうとおもったら、こんな感じに。清少納言さんの願い事でした。
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