毎日超短話500「橋」 #青ブラ文学部
川の向かいにいる友だちは、少し大きな声を出せば話しができる距離にいる。でも、迂回の橋が何キロメートルも先にあって、会いに行くのが面倒だ。
だから、ぼくらはここでキャッチボールしながら話す。最近どう? 髪切った? 似合ってるね、新しい猫がきたよ、テストきらい、ラーメンでも食べに行こう、、、
指がすべって、ボールが川にチャポン。ボールはこちらに戻ってくる。またね、と言って手を振り消える、川の向かいの友だち。橋はまだ、渡らないでおく。
「橋」のお題で書かせて頂きました。
ありがとうございます🙇
一年前の超短話↓
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