見出し画像

毎日超短話405「アクリル板」

流行りの感染症が下火になってから、どこにでもあったアクリル板はすっかり見かけなくなった。だけど、月に一度だけ会える娘はマイアクリル板を持ってくる。渋々私に会っているようだ。

「いつになったらアクリル板外すの?」
「パフェをおごってくれたらかな」

パフェ一つで外してくれるなら。見えないアクリル板は、そう簡単ではないか。



一年前の超短話↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?