毎日超短話525「冬の扇風機」

押し入れを開けたら、扇風機がニヒルな顔で「そろそろかな？」とつぶやいた。

まだまだです、と答えると、え、あ、ああ、うん、ですよね〜、と愛想笑いをした。

たぶんいま使ったら、あたたかい風が流れる気がする。

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